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ピル飲んでる人の特徴や目的は?実は避妊以外にも嬉しい副効果がある低用量ピルってどんなお薬?

2025-03-03ピル

ピルを飲んでる人ってどんな人?

低用量ピルは、避妊だけでなく月経トラブルや肌荒れの改善など、女性の健康管理に役立つ優れた選択肢の一つです。

この記事では、低用量ピルを飲んでいる人の特徴や、避妊以外の嬉しい効果、正しい服用方法や注意点について詳しく解説します。

「低用量ピルについてもっと知りたい」「避妊以外にどんな効果があるの?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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尾崎 功治

記事の監修

尾崎 功治 医師

北京大学医学部卒業後、中国医師免許・日本医師免許を両国で取得。
帰国後、都内大学病院・総合診療科常勤医として勤務し外国人患者に特化した診療・医療インバウンドに従事。
現マーチクリニック院長として外国籍患者の診療や医療インバウンドを行う傍ら、前職エンジニアで現在も医療アプリの開発・コンサルテーション等、医療分野における事業展開のサポートに携わる。
【所属学会】
日本美容皮膚科学会・国際臨床医学会所属
マーチクリニック

低用量ピルとは

低用量ピルとは

低用量ピルとは、黄体ホルモン(プロゲステロン)卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類の女性ホルモンを合わせてできたお薬です。

正しく服用すれば、避妊の効果が99%以上あり、コンドームよりも避妊効果が高く、女性主体で避妊をする手段として選ばれています。

避妊効果については広く知られているピルですが、避妊以外の効果をご存じでしょうか。

避妊以外に低用量ピルを服用する理由

低用量ピルは避妊目的だけでなく、月経に関連する様々な症状の改善にも効果があります。

具体的には、以下のような症状に対して低用量ピルが処方されます。

  • 月経痛
  • 月経不順
  • 過多月経
  • 月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)
  • 肌荒れ

低用量ピルは2種類の女性ホルモンを含むお薬ですが、服用することより、体内のホルモンバランスを整えます。

女性の体内のホルモンバランスはおおよそ28日周期で変動しますが、この変動を減らします。

そのため、上記のようなホルモンバランスの変動により起こる不調を改善できるのです。

ライフスタイルに合わせた服用

低用量ピルには、避妊やホルモンバランスの変動に伴う不調の改善効果があり、様々なライフスタイルを生きる女性の味方です。

「今は学業やキャリアを優先したいから妊娠したくない」

「生理痛やPMSに影響されず、大事なイベント(受験・結婚式・仕事のプレゼンなど)に集中したい」

など、女性の生活改善薬とも言えるのが低用量ピルなのです。

ここで、低用量ピルを服用している女性の実際の体験談をご紹介します。

低用量ピルの避妊以外の嬉しい効果

低用量ピルにはさまざまな嬉しい副効果があります。

ここでは、低用量ピルの避妊以外の効果について詳しく見ていきましょう。

肌荒れの改善とニキビ予防

低用量ピルは、肌の状態を改善する効果も期待できます。

低用量ピルに含まれる卵胞ホルモンは、男性ホルモンの働きを抑制します。

過剰な男性ホルモンは肌のテカリや毛穴の詰まり、ニキビの原因となるため、低用量ピルを服用することで、これらの肌トラブルを予防・改善できるのです。

「生理前後はよく肌荒れをする…」という女性は、低用量ピル服用により肌荒れが改善される可能性が高いでしょう。

一部のがんのリスク低減

低用量ピルは、一部のがんの発症リスクを下げる可能性があります。

研究によると、低用量ピルの服用は卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減らすといわれています。

この予防効果は、服用期間が長いほど高まる傾向にあります。

ただし、がんの予防を目的とし低用量ピルの服用が推奨されているわけではありません。

あくまでも避妊や月経関連症状の改善を主目的とし、がんのリスク低減はおまけのような位置づけです。

ホルモン調整による心身の安定

低用量ピルは、女性ホルモンのバランスを整えることで、心身の安定にも寄与します。

ホルモンの乱れは、イライラや憂うつ、不安感などの精神的な不調を引き起こすことがあります。

低用量ピルを服用することで、ホルモンバランスが安定し、感情の起伏が穏やかになることが期待できるのです。

ストレスの多い現代社会で生きる女性にとって、低用量ピルによるホルモン調整は心の健康維持に役立つでしょう。

低用量ピルの正しい服用方法と注意点

ピルの効果

低用量ピルを正しく服用することは、効果を確実に得るために非常に重要です。

ここでは、低用量ピルの服用方法と注意点について詳しく解説していきます。

効果を発揮するための服用タイミングと期間

低用量ピルは、生理が始まった初日~5日までに飲み始めます。

毎日1錠、できるだけ同じ時間に飲んでください。

避妊効果が得られるタイミング

服用を開始してから、8日程度で避妊効果が得られるとされいます。

正しく服用すれば、99.7%という非常に高い避妊効果が得られます。

※低用量ピルに感染症予防の効果はありませんので、ピルを服用していてもコンドームの使用を推奨します。

生理不順、生理痛、PMSの改善

服用を開始した生理から改善を感じる方もいますが、服用を開始した次の生理から痛みが緩和される方が多いです。

個人差があるので、ピルを服用し始めたのに効果が出ないと焦らず、継続して飲み続けましょう。

ニキビや肌荒れの改善

副作用が落ち着き、体内のホルモンバランスが整ってきた2~3カ月頃から効果が期待できます。

飲み忘れへの対処方法

低用量ピルは毎日1錠、できるだけ同じ時間に飲まなくてはいけません。

飲み忘れを防ぐためには、毎日の服用を習慣化することが大切です。

起床、就寝、昼食前など自分のライフスタイルに取り入れやすいタイミングで服用しましょう。

アラームを設定したり、服用を思い出すためのメモを残したりするなど、自分に合った工夫をしてみてください。

飲み忘れた場合は、以下のように対応しましょう。

1錠(1日)飲み忘れた場合

気付いた時点で1錠飲み、翌日からいつもの時間に飲み続けてください。

1日程度の飲み忘れに神経質になることはありません。

この場合、避妊効果がなくなる可能性は低いです。

2錠(2日)飲み忘れた場合

気付いた時点で2錠飲み、翌日からいつもの時間に飲み続けてください。

この場合、避妊効果が下がる可能性があるため7日間は他の避妊方法を併用してください。

3錠(3日)以上飲み忘れ場合

服用を中断してください。

今までの飲み方を一度リセットし、出血(生理)があったら新しいシートで服用を再び開始してください。

1~2錠の飲み忘れであれば、翌日から通常通り服用すれば問題ありません。

3錠以上飲み忘れてしまった場合は、服用を中止し、場合によっては医療機関に相談して追加の対応が必要かどうかを確認しましょう。

副作用の可能性と対応策

低用量ピルの服用により、副作用が現れる可能性があります。

ここでは、主な副作用とその対応策について説明します。

低用量ピルの服用開始から1~3ヶ月の間に現れる初期症状には、以下のようなものがあります。

  • 吐き気、眠気
  • 下腹部痛
  • 不正出血
  • 胸の張り
  • むくみ

これらの症状は一時的なものであり、多くの場合、1~2週間程度服用を継続することで自然に改善します。

注意すべき副作用に「血栓症」があります。

低用量ピルを服用すると、服用していない人に比べて約3.25~4倍ほど血栓症になるリスクが高まるといわれています。

血栓症で死亡する確率は10万分の1と言われ、また適切な治療をおこなえば血栓は消失するため、過度な心配は不要ですが、以下のような症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診してください。

血栓症の可能性がある症状

    • 激しい腹痛
    • 激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み
    • 激しい頭痛
    • 見えにくい所がある、視野が狭い、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害
    • ふくらはぎの痛み、むくみ、握ると痛い、赤くなっている

 

元々血栓症リスクの高い、「喫煙者」「40歳以上」の方は低用量ピルの服用ができません。

血栓症リスクの低いピルもありますのでそちらを検討してみてください。

性感染症予防のためのコンドーム併用の必要性

低用量ピルは避妊効果に優れていますが、性感染症の予防効果はありません。

そのため、性感染症のリスクがある場合は、コンドームの併用が必要です。

低用量ピルとコンドームを併用することで、避妊と性感染症予防の両方を実現できます。

特に、新しいパートナーとの性交渉の際には、必ずコンドームを使用しましょう。

性感染症は、不妊の原因や健康被害を引き起こす可能性があります。

低用量ピルを服用している場合でも、性感染症予防に対する意識を忘れないようにしましょう。

低用量ピルに関する医療専門家への相談

低用量ピルは、女性の健康管理において大変重要な選択肢の一つです。

しかし、自分に合った低用量ピルを選ぶためには、医療専門家との相談が不可欠です。

自分に合った低用量ピルの選択

低用量ピルは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量や種類が異なるため、個人の身体的特徴や目的に応じて選択する必要があります。

婦人科医や産婦人科医は、患者さんの年齢、体重、生活習慣、既往歴などを考慮し、最適な低用量ピルを提案してくれます。

前述の通り、喫煙習慣がある方や、40歳以上の方は、血栓症のリスクが高くなるため、特に慎重な選択が求められます。

服用開始前の問診の重要性

低用量ピルの服用を開始する前に、医師による診療を受けることが大切です。

問診では、以下のような内容を確認します。

問診内容

  • 現在の健康状態
  • 過去の病歴や手術歴
  • 家族の病歴
  • アレルギーの有無
  • 喫煙や飲酒の習慣

服用においてリスクがあると判断されると血圧測定や血液検査を行う場合がありますが、以下に該当しない場合は概ね問診のみで処方が可能です。

低用量ピルの服用に慎重な判断が必要な人

    • 45歳以上
    • 喫煙をしている場合、1日の喫煙本数が15本以上
    • 妊娠中、または授乳中
    • 肥満(BMI値が30以上)
    • 前兆(目がチカチカする)のある片頭痛がある
    • 高血圧
    • 4週間以内に手術を受ける予定がある
    • ご家族で血栓症心血管障害にかかた方がいる
    • 妊娠中に黄疸や持続的なかゆみを経験したり、ヘルペスと診断されたことがある
    • ピルやホルモン薬でかゆみや蕁麻疹が出たことがある

定期的な健康チェックと相談の必要性

低用量ピルは長期的に服用するお薬ですが、服用中は定期的な医療機関での健康チェックを推奨します。

これにより、副作用の早期発見や、必要に応じた処方の調整が可能になります。

少なくとも年に1回は婦人科健診を受け、血圧測定や子宮頸がん検診などを行いましょう。

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ピル飲んでる人の特徴や目的のまとめ

この記事では、低用量ピルを服用している人の特徴や、避妊以外の効果、正しい服用方法や注意点について解説しました。

  • 低用量ピルは避妊以外にも月経関連症状の改善や一部のがんリスク低減に役立つ
  • 様々なライフスタイルを送る女性に選ばれている
  • 飲み忘れは1~2錠なら発見時点ですぐ服用、3錠以上飲み忘れた場合には一時服用を中止
  • 副作用は服用を継続すると自然に収まるが、「血栓症」の副作用には注意

服用中は定期的な健康チェックを受け、気になる症状があれば遠慮なく医療専門家に相談しましょう。

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