生理の仕組みをわかりやすく解説|ホルモンと周期・誤解
先に答え
生理(月経)は、排卵のあとに妊娠が成立しなかったとき、厚くなった子宮内膜が剥がれて血液とともに体の外へ出る現象だと言われています。エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンの増減が、この流れを動かしています。
生理痛やPMSで仕事や学校を休むほどつらい場合は、我慢せず婦人科で相談してみましょう。
「自分の生理なのに、仕組みをうまく説明できない」「彼氏や家族に伝えたいけれど、どう話せばいいかわからない」と感じたことはありませんか。
最近は、生理の仕組みを知って驚いたというパートナーの声や、学校でもっと教えてほしいという声も見かけます。
この記事では、ホルモンと子宮内膜の変化を順番に整理し、よくある誤解や生理痛の理由、パートナーへの伝え方までまとめました。送って読んでもらう使い方もできます。
こんな人に向けた記事です
- 生理がなぜ起こるのか、自分の言葉で説明できるようになりたい人
- パートナーや家族に、生理のつらさをどう伝えるか迷っている人
- 彼女や妻の生理を理解したい、パートナーの方
生理はなぜ毎月来るの?
生理は、妊娠の準備として厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかったときに剥がれ落ちて起こると考えられています。毎月のように来るのは、体が妊娠の準備を繰り返しているためです。
よくある悩みとして、次のような声があります。
20代
生理中のだるさを彼氏に話しても、「寝れば治るでしょ」と言われて伝わらない気がします。
30代
パートナーに生理の仕組みを聞かれたけれど、ホルモンの話をうまく説明できませんでした。
10代
学校ではざっくりとしか習っていなくて、自分の体で何が起きているのか知りたいです。
※編集部によく寄せられる悩みをもとに作成しています。
仕組みを知っておくと、体調の変化を説明しやすくなります。流れは次のとおりです。
男性向けに基本から知りたい方は、男性にも伝わる生理の基礎解説も参考になります。生理のつらさが強いときは、オンラインで医師に相談するという方法もあります。
生理の周期とホルモンの変化はどうなっている?
生理周期は、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までを指し、2つのホルモンが交代で働くことで進んでいくと言われています。

生理のあと〜排卵:エストロゲンが増える時期
生理が終わると、卵巣の中で卵胞が育ち、エストロゲン(卵胞ホルモン)が増えていきます。このホルモンの働きで、子宮内膜は再び厚みを増していきます。
エストロゲンがピークに近づくと排卵が起こり、卵子が卵巣から飛び出します。
排卵のあと〜生理:プロゲステロンが働く時期
排卵のあとは、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増え、厚くなった内膜を妊娠に適した状態に保つ働きをします。妊娠が成立しなければ、2つのホルモンはどちらも減っていき、内膜が剥がれて生理が始まります。
周期の長さは人によって違い、同じ人でも月によってずれることがあります。そのため、全員が同じ時期に生理が来るわけではありません。ストレスや睡眠不足、体調などの影響で前後することもあります。月ごとのばらつきが気になる場合は、生理周期がバラバラになる原因と受診の目安も確認してみてください。周期の目安や正常範囲は個人差が大きいため、気になるときは医師に確認しましょう。
経血は自分で止められる?よくある誤解を整理
経血は、自分の意思で止めたり調整したりすることはできません。経血は、剥がれた子宮内膜や血液が、子宮から腟を通って出てくるものだからです。
よく聞かれる誤解を、表にまとめました。
| よくある誤解 | 実際には | 補足 |
|---|---|---|
| 経血は自分で止められる | 自分の意思では止められません | おしっことは出口も仕組みも別です |
| 全員同じ時期に来る | 人や月によってずれます | 月末とは限らず、周期は個人差があります |
| 漏れるのは使い方のせい | 経血量や体勢などでも漏れます | 量が多い日は、こまめな交換が必要です |
| 生理痛は我慢できる程度 | 日常生活に支障が出る人もいます | 強い痛みは受診の目安になります |
| 生理中以外は体調に関係ない | 生理前にも不調が出る人がいます | PMS(月経前症候群)と呼ばれます |
※個人差があります。症状や量が気になる場合は、医師に相談してください。
PMSは、生理の数日〜10日ほど前から、イライラ・気分の落ち込み・眠気・むくみなどが出ることがあるものだと言われています。生理が始まると軽くなる人が多いとされていますが、症状の出方は人によって違います。
生理痛はなぜ起こる?
生理痛は、子宮の収縮を促すプロスタグランジンという物質が関わっていると考えられています。剥がれた内膜と血液を押し出すために、子宮が収縮するときに痛みが出ます。

プロスタグランジンは子宮だけでなく、全身にも作用することがあります。そのため、下腹部の痛みに加えて、腰痛・下痢・頭痛・吐き気などが重なる人もいます。「お腹が痛いだけ」ではなく、体全体の不調として出ることがあるのです。
痛みの強さには個人差があり、波があるように感じる人もいます。痛みとホルモンの関係を詳しく知りたい方は、生理痛に波があるのはなぜ?も参考になります。
生理痛の強さは、本人の我慢強さとは関係がないと言われています。「みんな我慢している」と思わず、つらいときは相談して大丈夫です。
パートナーにどう伝える?知っておいてほしいこと
つらさは人によって違うことと、生理には時間とお金の負担もあることを、具体的に伝えるのがおすすめです。「つらい」だけだと伝わりにくい場合は、困りごとと頼みたいことをセットにすると話しやすくなります。

そのまま使える伝え方の例
「生理は、体の中で内膜が剥がれて出てくる現象で、痛みや体調の波には個人差があるんだって。私は今日は動くのがつらいから、少し休ませてもらえると助かる。」
パートナーの方に知っておいてほしいことは、次の3つです。
できることは、特別なことではありません。「体調はどう?」と聞く、予定を無理に詰めない、温かい飲み物や食事を用意するなど、小さな気づかいで十分です。生理前の気分の揺れの伝え方は、生理中のイライラとPMSへの向き合い方でも紹介しています。
つらいときの相談先と治療の選択肢は?
生理痛やPMSで日常生活に支障が出るときは、婦人科で相談できます。オンライン診療で相談できる場合もあります。
治療の選択肢は一つではなく、症状や希望に合わせて医師と決めていきます。
低用量ピルを飲んでいる間は排卵が抑えられ、子宮内膜が厚くなりにくくなると言われています。そのため、自然な生理とは仕組みが異なり、出血の量や痛みが軽くなる人もいるとされています。ただし、効果の出方や副作用には個人差があり、飲めない場合もあるため、医師の診察を受けて判断します。
相談の目安チェック
1つでも当てはまる場合は、婦人科で相談してみましょう。オンライン診療で相談できる場合もあります。
よくある質問
生理はなぜ毎月来るの?
排卵後に妊娠が成立しなかったとき、厚くなった子宮内膜が剥がれて排出されるためと考えられています。体が妊娠の準備を繰り返すため、周期的に起こります。
経血は自分の意思で止められる?
自分の意思では止められません。経血は子宮から腟を通って出てくるもので、排尿のように調整できるものではないとされています。
生理は全員同じ時期に来るの?
同じ時期ではありません。周期は人によって違い、同じ人でもストレスや体調で月ごとにずれることがあります。
生理痛が強いときは病院に行ったほうがいい?
日常生活に支障が出るほど強い場合は、婦人科への相談がすすめられます。治療の選択肢は症状や希望に合わせて医師と決めます。
生理の仕組みのまとめ
まとめ
- 生理は、妊娠しなかったときに子宮内膜が剥がれて出る現象と言われています
- エストロゲンとプロゲステロンの増減が、周期を動かしています
- 経血は自分で止められず、周期は人や月によってずれます
- 生理痛にはプロスタグランジンが関わり、全身に症状が出ることもあります
- つらさが強いときは、婦人科やオンライン診療で相談できます
仕組みを知ることは、自分の体を大切にすることにも、身近な人に伝えることにもつながります。ひとりで我慢せず、必要なときは医師に相談してみてください。
エニピルでは、低用量ピルのオンライン診療・処方を行っています。生理のつらさを相談する選択肢の一つとして、知っておくと安心です。
この記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療に代わるものではありません。症状や服用中の薬について不安がある場合は、医師・薬剤師に相談してください。
