アフターピルを飲んだけど不安な場合は2回目の服用をしても良いの?追加服用が必要なケースと注意点
アフターピルを飲んだけど不安な場合は2回目の服用をしても良いの?追加服用が必要なケースと注意点
アフターピルを服用した後に「本当に効いているのだろうか」「もう1回飲んだほうがいいのではないか」と不安になる方は少なくありません。
特に避妊に失敗した直後は気持ちが動揺しやすく正しい判断ができなくなることもあるでしょう。
結論からお伝えするとアフターピルは1回の服用で十分な効果が得られるように設計されているため、自己判断で2回目を服用する必要はありません。
ただし服用後2時間以内に吐いてしまった場合や、同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合など追加服用が必要になるケースも存在します。
本記事ではアフターピルの2回目服用が必要なケースと不要なケース、服用後の不安を解消する方法について詳しく解説していきます。
アフターピルの2回目服用は基本的に不要
アフターピルを服用した後に不安を感じている方もいるかもしれませんが基本的に2回目の服用は必要ありません。
アフターピルは1回の服用で排卵を抑制したり受精卵の着床を防いだりする効果を発揮するように作られています。
自己判断で追加服用するとかえって体に負担をかけてしまう可能性があるため医師の指示がない限りは1回の服用にとどめておきましょう。
アフターピルの2回目服用が基本的に不要な理由とは
アフターピルは1回の服用で十分な避妊効果が得られるように設計されているため、自己判断で2回目を服用する必要はありません。
アフターピルに含まれる有効成分は1錠で排卵を抑制したり遅らせたりするのに十分な量が配合されています。
ノルレボであればレボノルゲストレル1.5mgが1錠に含まれており、これは避妊効果を発揮するために必要十分な量です。
2回服用したからといって効果が2倍になるわけではなく、むしろホルモンバランスが大きく乱れるリスクがあります。
自己判断で追加服用するとホルモンバランスが急激に変化して吐き気や頭痛などの副作用が強く出る可能性があります。
また生理周期が大幅に乱れて次の生理がいつ来るかわからなくなることもあるでしょう。不正出血が長引いたり生理が数ヶ月止まってしまったりするケースも報告されています。
「飲んだけど効いているか不安」という気持ちはわかりますが2回飲んでも効果は上がりません。
不安な気持ちは医師に相談することで解消できるため自己判断での追加服用は避けてください。
2回目の服用が必要になるケースとは
基本的に2回目の服用は不要ですが例外的に追加服用が必要になるケースも存在します。
服用後に吐いてしまった場合や激しい下痢があった場合はお薬が体に吸収されていない可能性があります。
また同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合も改めてアフターピルを服用する必要があるでしょう。
服用後2時間以内に吐いてしまった場合
アフターピルを服用してから2時間以内に吐いてしまった場合はお薬が十分に吸収されていない可能性があるため再服用が必要です。
アフターピルは服用後に胃で溶けて小腸から吸収されます。
吸収が完了するまでには約2時間かかるとされておりこの間に嘔吐してしまうとお薬の成分が体外に排出されてしまいます。
嘔吐物の中に錠剤やその一部が確認できた場合は特に注意が必要でしょう。2時間以内に吐いてしまった場合はできるだけ早く医師に連絡して指示を仰いでください。
多くの場合は同じアフターピルをもう1錠服用するよう指示されます。
吐き気が強い方は次回から吐き気止めを併用することで嘔吐を防げる可能性があります。
再服用が必要かどうか自己判断が難しい場合は迷わず医師に相談しましょう。
下痢がひどく吸収されなかった可能性がある場合
服用後に激しい下痢が続いた場合もアフターピルの成分が十分に吸収されていない可能性があります。
アフターピルは小腸で吸収されるため激しい下痢によって腸の内容物が急速に排出されるとお薬の吸収が不十分になることがあります。
特に服用後3〜4時間以内に水のような下痢が何度も続いた場合は注意が必要です。
通常の軟便程度であれば問題ないとされていますが判断に迷う場合は医師に確認しましょう。
下痢による吸収不良が疑われる場合も医師に相談して再服用の必要性を判断してもらってください。
自己判断で追加服用すると過剰摂取になるリスクがあるため必ず医師の指示を仰ぐことが大切です。
普段から下痢をしやすい方は服用前に医師に伝えておくと適切なアドバイスをもらえます。
体調に不安がある場合は遠慮なく医師に相談してください。
同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合
アフターピルを服用した後に同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合は改めてアフターピルを服用する必要があります。
アフターピルの効果は服用時点での排卵を抑制または遅延させることで避妊効果を発揮します。
つまり1回目の服用で防げるのは1回目の性行為による妊娠リスクのみです。
その後に再度避妊に失敗した場合はその時点で新たな妊娠リスクが発生しているためもう一度アフターピルを服用する必要があります。
ただし短期間に何度もアフターピルを服用することは体への負担が大きくなります。
同じ月に複数回服用することは推奨されていないため根本的な避妊方法を見直すことが大切です。
低用量ピルの継続服用やIUD(子宮内避妊具)の装着など確実な避妊方法について医師に相談してみてください。
アフターピルはあくまで緊急時の手段であり常用するものではないことを理解しておきましょう。
服用したアフターピルが偽物・期限切れだった場合
個人輸入などで入手したアフターピルが偽物だった場合や使用期限が切れていた場合は効果が得られない可能性があります。
海外通販や個人輸入で販売されているアフターピルの中には有効成分が含まれていない偽物や品質が劣化した粗悪品が混ざっていることがあります。
偽物を服用しても当然ながら避妊効果は期待できません。
また正規品であっても使用期限が切れていると有効成分が分解されて効果が低下している可能性があります。
個人輸入で入手したお薬を服用して不安を感じている場合はすぐに医師に相談してください。
性行為からの経過時間によってはまだ正規のアフターピルを服用する時間的余裕があるかもしれません。
今後は医師の診察を受けて正規ルートで処方されたお薬を服用することを強くおすすめします。
お薬は必ず信頼できる医療機関で処方してもらいましょう。
服用後に吐いてしまったときの対処法
アフターピルの副作用として吐き気や嘔吐が起こることがあります。服用後に吐いてしまった場合は経過時間によって対応が異なります。
ここでは嘔吐してしまった場合の対処法と吐き気を防ぐ方法について解説していきます。
2時間以内の嘔吐は再服用が推奨される
アフターピルを服用してから2時間以内に吐いてしまった場合は再服用が推奨されています。
2時間以内はまだお薬の吸収が完了していない可能性が高い時間帯です。
嘔吐によってお薬の成分が体外に排出されてしまうと十分な避妊効果が得られない恐れがあります。
特に錠剤がそのまま吐き出されてしまった場合や服用直後に吐いてしまった場合は再服用が必要になるでしょう。
再服用する際は医師に連絡して指示を仰ぐのが理想的です。
オンライン診療であれば自宅からすぐに医師に相談できるため便利です。
処方を受けたクリニックに連絡すれば追加のお薬を手配してもらえる場合もあります。
2時間以内に吐いてしまった場合は焦らず医師に連絡してください。
2時間以上経過していれば再服用は不要
服用から2時間以上経過した後に吐いてしまった場合はお薬の吸収がほぼ完了しているため再服用は不要です。
アフターピルの有効成分は服用後約2時間で血中濃度がピークに達するとされています。
この時点でお薬は十分に吸収されているため2時間以上経過してから吐いても避妊効果には影響しないと考えられています。
吐いてしまったこと自体は心配いりません。
ただし吐き気が続いて不安な場合は医師に相談してみてください。
吐き気はアフターピルの副作用としてよくある症状で通常は24時間以内に治まります。
水分をこまめに摂取して安静にしていれば自然と回復することがほとんどです。
2時間以上経過していれば焦って追加服用する必要はありません。
吐き気止めを併用する方法
アフターピルの副作用で吐き気が心配な方は吐き気止めを併用することで嘔吐を防げる可能性があります。
アフターピルに含まれる高用量の女性ホルモンは胃腸に刺激を与えて吐き気を引き起こすことがあります。吐き気止め(制吐剤)をアフターピルと一緒に服用することでこの症状を軽減できます。
アフターピル服用の30分〜1時間前に吐き気止めを服用しておくとより効果的です。
多くのオンラインクリニックではアフターピルと一緒に吐き気止めを処方してもらえます。
エミシアクリニックでは吐き気止めが無料で付いてくるため副作用が心配な方に向いています。市販の酔い止め薬でも一定の効果が期待できますが医師に処方してもらうほうが確実です。
過去にアフターピルで吐いた経験がある方は次回から吐き気止めの併用を検討してみてください。
嘔吐が心配な方は事前に吐き気止めを処方してもらう
嘔吐が心配な方はアフターピルを処方してもらう際に吐き気止めも一緒に処方してもらうことをおすすめします。
アフターピルによる吐き気は服用者の約10〜20%に起こるとされています。特に空腹時に服用すると吐き気が出やすいという報告もあります。
嘔吐してしまうとお薬の効果が得られなくなるリスクがあるため事前に対策しておくことが大切です。
オンライン診療でアフターピルを処方してもらう際に「吐き気止めも一緒に処方してほしい」と伝えれば対応してもらえます。エミシアクリニックでは吐き気止めが無料で処方されるため追加費用なしで入手できます。
他のクリニックでも500円〜600円程度で吐き気止めを処方してもらえることがほとんどです。
嘔吐による再服用のリスクを考えると吐き気止めを準備しておくほうが結果的に安心できるでしょう。
2回目を服用する場合の注意点
医師から追加服用の指示があった場合や再度避妊に失敗した場合など2回目のアフターピルを服用することがあります。
その際にはいくつかの注意点を守る必要があります。
ここでは2回目を服用する際に気をつけるべきポイントを解説していきます。
必ず医師に相談してから服用する
2回目のアフターピルを服用する際は自己判断ではなく必ず医師に相談してから服用してください。
追加服用が本当に必要かどうかは状況によって異なります。
吐いてしまった時間や下痢の程度、前回の服用からの経過時間などを医師に伝えることで適切な判断をしてもらえます。
不要な追加服用は体への負担を増やすだけなので医師の判断を仰ぐことが大切です。
オンライン診療であれば自宅からすぐに医師に相談できます。
エニピルやソクピルは24時間対応しているため深夜や早朝でも相談可能です。
電話やLINEで状況を伝えれば追加服用の必要性を判断してもらえるでしょう。
自己判断での追加服用は避けて必ず医師の指示に従ってください。
同じ種類のアフターピルを服用する
追加服用する際は最初に服用したものと同じ種類のアフターピルを選ぶのが原則です。
異なる種類のアフターピルを組み合わせて服用した場合の安全性や効果については十分なデータがありません。ノルレボを服用した後にエラを追加で服用するといった使い方は推奨されていないのです。
有効成分が異なるお薬を短期間に服用するとホルモンバランスが予測しにくい形で乱れる可能性があります。
最初にノルレボを服用した場合は追加もノルレボを服用してください。
エラを服用した場合は追加もエラを選びましょう。処方を受けたクリニックに連絡すれば同じ種類のお薬を追加で手配してもらえます。
安全のため同じ種類のお薬を服用するようにしてください。
副作用が強く出る可能性がある
2回目のアフターピルを服用すると1回目よりも副作用が強く出る可能性があります。
アフターピルには高用量の女性ホルモンが含まれており体内のホルモンバランスを急激に変化させます。短期間に2回服用するとホルモンの変動がさらに大きくなり吐き気や頭痛、倦怠感などの副作用が強まることがあります。
不正出血が長引いたり生理周期が大きく乱れたりすることもあるでしょう。
副作用が出た場合は安静にして様子を見てください。通常は24〜48時間以内に症状が治まります。
ただし激しい腹痛や大量の出血など気になる症状がある場合は医師に相談しましょう。
2回目の服用は体への負担が大きいことを理解しておいてください。
短期間に何度も服用するのは避ける
アフターピルは緊急時の手段であり短期間に何度も服用することは推奨されていません。
同じ月に複数回アフターピルを服用すると体への負担が蓄積してホルモンバランスが大きく乱れます。生理周期が数ヶ月にわたって不規則になることもありますし不正出血が長期間続くこともあります。
また頻繁に服用していると次第に効果が低下する可能性も指摘されています。
アフターピルに頼る頻度が高い場合は根本的な避妊方法を見直すことが大切です。低用量ピルを毎日服用すればほぼ確実に避妊でき緊急時に焦る必要がなくなります。IUD(子宮内避妊具)という選択肢もあるため医師に相談してみてください。
アフターピルはあくまで緊急手段として位置づけ常用は避けましょう。
アフターピル服用後に避けるべき行動
アフターピルを服用した後は体に負担がかかっている状態です。
避妊効果を確実にするためにも服用後にはいくつか避けたほうがよい行動があります。ここでは服用後に気をつけるべきポイントを解説していきます。
服用後すぐに激しい運動をしない
アフターピルを服用した直後は激しい運動を控えることをおすすめします。
激しい運動をすると胃腸の動きが活発になり吐き気が増したり嘔吐してしまったりする可能性があります。お薬が十分に吸収される前に吐いてしまうと避妊効果が得られなくなるリスクがあります。少なくとも服用後2〜3時間は安静にしていたほうが安心です。
また激しい運動は体への負担を増やしてアフターピルの副作用を悪化させることもあります。頭痛や倦怠感が出ている状態で無理に運動すると症状が長引く可能性があるでしょう。服用当日はなるべくゆっくり過ごすことを心がけてください。
体調が落ち着いてから運動を再開しても遅くはありません。
アルコールの大量摂取は控える
アフターピル服用後のアルコール大量摂取は避けたほうがよいでしょう。
アルコールを大量に摂取すると吐き気が増して嘔吐してしまうリスクが高まります。服用後2時間以内に吐いてしまうとお薬の効果が得られない可能性があるため注意が必要です。また酔った状態では体調の変化に気づきにくくなり適切な対処ができなくなることもあります。
アフターピルとアルコールの間に直接的な相互作用があるわけではないとされています。少量のアルコールであれば問題ないと考えられていますが念のため服用当日は控えめにしておくほうが安心です。副作用で体調が優れない場合は特にアルコールを避けてください。
お薬の効果を確実にするためにも服用当日の飲酒は控えめにしましょう。
次の生理が来るまで避妊なしの性行為は避ける
アフターピルを服用した後も次の生理が来るまでは避妊なしの性行為を避けてください。
アフターピルの効果は服用時点での妊娠リスクを下げることに限られます。服用後に新たな性行為をした場合はそれに対する避妊効果はありません。
「アフターピルを飲んだからしばらく大丈夫」という考えは誤りです。
アフターピル服用後は排卵のタイミングがずれることがあり予測しにくい状態になっています。普段の生理周期から計算した「安全日」も当てにならなくなるでしょう。次の生理が来るまではコンドームなどの避妊具を必ず使用してください。
確実な避妊のためにも生理が来るまでは注意を続けましょう。
アフターピル服用後の不安を解消する方法
アフターピルを服用した後は「本当に効いているのか」「妊娠していないか」と不安になるものです。ここでは避妊が成功したかどうかを確認する方法と不安を解消するための相談先について解説していきます。
消退出血の有無で避妊成功の目安を確認する
アフターピル服用後に起こる消退出血は避妊が成功した可能性を示すサインのひとつです。
消退出血とはアフターピルによってホルモンバランスが変化したことで起こる出血のことです。通常は服用後3日〜3週間程度で起こることが多く生理よりも量が少ないのが特徴です。
消退出血があれば子宮内膜がはがれ落ちているため妊娠していない可能性が高いと考えられます。
ただし消退出血は全員に起こるわけではありません。消退出血がなくても避妊に成功しているケースは多々あります。また消退出血と着床出血を見分けるのは難しいため出血があったからといって100%安心できるわけではないことも覚えておきましょう。
消退出血はあくまで目安のひとつとして捉えてください。
3週間経っても生理が来ない場合は妊娠検査薬を使う
アフターピル服用後3週間経っても生理が来ない場合は妊娠検査薬で確認することをおすすめします。
アフターピルを服用すると生理周期が乱れることがありますが通常は服用後3週間以内に生理または消退出血があります。3週間を過ぎても出血がない場合は妊娠の可能性を否定するために検査が必要です。妊娠検査薬は性行為から3週間以上経過していれば正確な結果が出ます。
妊娠検査薬は薬局やドラッグストアで購入できます。朝一番の尿で検査するとより正確な結果が得られるでしょう。検査結果が陽性だった場合は速やかに産婦人科を受診してください。
不安な期間を過ごすよりも検査で確認したほうが気持ちが楽になります。
不安な場合はオンライン診療で医師に相談できる
アフターピル服用後に不安がある場合はオンライン診療で医師に相談することができます。
「消退出血がない」「副作用が長引いている」「妊娠していないか心配」といった不安は医師に相談することで解消できます。
オンライン診療であれば自宅から電話やビデオ通話で医師と話せるため産婦人科に行く時間がない方でも相談しやすいでしょう。
処方を受けたクリニックであれば経緯を把握しているためスムーズに対応してもらえます。
エニピルは24時間365日対応しているため深夜や早朝でも相談可能です。LINEで問い合わせれば医師につないでもらえるため気軽に利用できます。不安を抱えたまま過ごすよりも専門家に相談して安心感を得ることが大切です。
ひとりで悩まず医師に相談してみてください。
アフターピルの効果を高めるために知っておきたいこと
アフターピルの効果を最大限に発揮させるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは服用のタイミングやお薬の選び方について解説していきます。
服用は早ければ早いほど効果が高い
アフターピルは性行為から時間が経過するほど効果が低下するため1時間でも早く服用することが重要です。
72時間用のノルレボは24時間以内に服用すれば約99.5%の避妊率が期待できます。しかし時間が経過すると効果は低下していき72時間で約97%、120時間で63%まで下がるとされています。
服用が遅れるほど排卵が進んでしまい避妊が間に合わなくなる可能性が高まるのです。
避妊に失敗したことに気づいたらできるだけ早くアフターピルを入手してください。オンライン診療であれば自宅にいながら診察を受けられるため時間を有効に使えます。バイク便を利用すれば最短1時間で届けてもらうことも可能です。
迷っている時間がもったいないのでまずは行動を起こしましょう。
72時間用と120時間用の違いを理解しておく
アフターピルには72時間用と120時間用の2種類がありそれぞれ服用期限と効果に違いがあります。
72時間用(ノルレボ)は性行為から72時間以内に服用する必要があります。国内で承認されているお薬のため広く普及しておりほとんどのクリニックで処方してもらえます。価格も8,000円〜17,000円程度と120時間用より安い傾向があります。
120時間用(エラ)は性行為から120時間以内まで服用可能で時間経過による効果低下が少ないのが特徴です。72時間を過ぎてしまった場合や翌日届くか不安な場合に向いています。価格は10,000円〜16,000円程度でやや高めですが時間的な余裕を確保できるメリットがあります。
状況に応じて適切な種類を選ぶことで避妊成功率を高められるでしょう。
BMIが高い方はエラを選んだほうがよい場合も
BMI(体格指数)が高い方は72時間用のノルレボよりも120時間用のエラのほうが効果的な場合があります。
ノルレボはBMIが25以上の方では効果が低下する可能性があるという研究報告があります。特にBMIが30以上の方では避妊効果がさらに低下するとされています。一方でエラは体格による効果の低下が少ないとされておりBMIが高い方でも同等の効果が期待できます。
BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算できます。身長160cmで体重70kgの場合はBMI27.3となり「やや肥満」に該当します。該当する方は医師に相談してエラを処方してもらうことを検討してみてください。
体格に合ったお薬を選ぶことで避妊成功率を高められます。
アフターピル服用後の相談ができるオンラインクリニック3選
アフターピルを服用した後に不安がある場合や追加処方が必要な場合はオンラインクリニックで相談できます。ここでは24時間対応しているクリニックや相談体制が整っているクリニックを厳選してご紹介します。
エニピル
エニピルは24時間365日診療に対応しておりアフターピル服用後の相談にも応じてくれるオンラインクリニックです。
LINEで問い合わせると最短30分以内に医師から電話がかかってくる仕組みになっています。
「服用後に吐いてしまった」「追加でお薬が必要か相談したい」といった緊急の相談にもすぐに対応してもらえます。深夜や早朝でも医師につないでもらえるため不安なときにすぐ相談できる安心感があります。
診察料が無料なのも利用しやすいポイントです。
※初回購入時のみシステム料金として3,300円(税込)がかかります。
アフターピルの種類も72時間用と120時間用の両方を取り扱っており状況に応じて適切なお薬を処方してもらえます。バイク便を利用すれば東京23区内なら最短1時間で届くため追加処方が必要な場合も迅速に対応可能です。
服用後の不安を相談したい方や24時間対応のクリニックを探している方にはエニピルがおすすめです。
【エニピルの詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 診療時間 | 24時間365日 |
| バイク便対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県(戸田市、和光市、川口市、草加市)・千葉県(千葉市、浦安市、市川市、船橋市、習志野市) |
| バイク便送料 | 9,900円(税込) |
| 通常送料 | 550円(税込) |
| 診察料 | 無料 |
| 72時間用(レボノルゲストレル) | 10,978円(税込) |
| 120時間用(エラ) | 10,978円(税込) |
※初回購入時のみ3,300円(税込)がかかります。
ソクピル
ソクピルはアフターピル専門のオンライン診療サービスでLINEから24時間相談できる体制が整っています。
予約なしでいつでもLINEから相談できるため「今すぐ聞きたい」というときに便利です。アフターピル服用後の体調変化や追加服用の必要性について気軽に質問できます。専門スタッフが対応してくれるため安心して相談できるでしょう。
バイク便(エクスプレス便)の対応エリアが広く関東全域に加えて名古屋市や大阪市にも対応しています。追加処方が必要になった場合でも当日届けてもらえる可能性が高いのは心強いポイントです。診察料は処方を受けた場合は無料ですが別途システム使用料3,630円がかかります。
バイク便対応エリアが広いクリニックを探している方にはソクピルが向いています。
【ソクピルの詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 診療時間 | 24時間365日 |
| 診察料 | 無料(処方時) |
| システム使用料 | 3,630円(税込) |
| 72時間用 | 8,778円(税込) |
| 120時間用 | 15,950円(税込) |
| バイク便 | 関東全域・名古屋市・大阪市 |
エミシアクリニック
エミシアクリニックはLINEで診察から相談まで完結できるオンラインクリニックで吐き気止めが無料で付いてくるのが特徴です。
すべてのやり取りがLINE上で完結するため電話が苦手な方でも利用しやすくなっています。服用後に体調の変化があった場合もLINEで気軽に相談できます。返信も比較的早く対応してもらえるため不安を抱えたまま長時間待つ必要がありません。
吐き気止めが無料で処方されるため嘔吐による再服用のリスクを減らせます。「吐いてしまったらどうしよう」という不安を事前に解消できるのは大きなメリットでしょう。バイク便(超特急便)は送料が1,426円〜と他院より安く設定されているためコストを抑えたい方にも向いています。
LINEでの相談を希望する方や吐き気が心配な方にはエミシアクリニックがおすすめです。
【エミシアクリニックの詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 診療時間 | 10:00〜19:00 |
| 診察料 | 1,078円(税込) |
| 72時間用 | あり |
| 120時間用 | 15,950円(税込) |
| 吐き気止め | 無料 |
| バイク便 | 関東圏(1,426円〜) |
よくある質問
Q:アフターピルを2回飲むと副作用は強くなる?
A:2回服用すると副作用が強く出る可能性があります。アフターピルには高用量の女性ホルモンが含まれており短期間に2回服用するとホルモンの変動が大きくなります。吐き気や頭痛、倦怠感などの副作用が増したり生理周期が大きく乱れたりすることがあるでしょう。必要な場合を除いて2回目の服用は避けてください。
Q:72時間用を飲んだ後に120時間用を追加で飲んでも良い?
A:異なる種類のアフターピルを組み合わせて服用することは推奨されていません。72時間用(ノルレボ)と120時間用(エラ)は有効成分が異なるため組み合わせた場合の安全性や効果についてはデータが不十分です。追加服用が必要な場合は最初に服用したものと同じ種類を選んでください。判断に迷う場合は必ず医師に相談しましょう。
Q:アフターピルを飲んだ後にまた性行為をしたら再度服用が必要?
A:同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合は改めてアフターピルを服用する必要があります。アフターピルの効果は服用時点での妊娠リスクを下げることに限られるため服用後の性行為には効果がありません。ただし短期間に何度も服用することは体への負担が大きくなります。次の生理が来るまでは必ず避妊具を使用してください。
Q:消退出血がなくても避妊は成功している?
A:消退出血がなくても避妊に成功しているケースは多くあります。消退出血はすべての方に起こるわけではなく出血がないからといって妊娠しているとは限りません。避妊の成否を確認するには服用後3週間経っても生理が来ない場合に妊娠検査薬を使用するのが確実です。不安が続く場合は医師に相談してみてください。
まとめ
アフターピルは1回の服用で十分な避妊効果が得られるように設計されているため自己判断で2回目を服用する必要はありません。ただし服用後2時間以内に吐いてしまった場合や激しい下痢があった場合、同じ生理周期内で再度避妊に失敗した場合は追加服用が必要になることがあります。追加服用が必要かどうか迷った場合は自己判断せず必ず医師に相談してください。服用後の不安は消退出血の有無や妊娠検査薬で確認できますし3週間経っても生理が来ない場合は検査することをおすすめします。エニピルは24時間365日対応で服用後の相談にも応じてくれるため不安なときにすぐ連絡できる安心感があります。アフターピルはあくまで緊急時の手段であり短期間に何度も服用することは避けて根本的な避妊方法を見直すことも大切です。ひとりで不安を抱え込まず困ったときは医師に相談してください。

