アフターピルを飲んだけど生理が遅れたり来ない場合はどうしたらいい?
アフターピルを飲んだのに生理が来ないと「もしかして妊娠した?」と不安になりますよね。
アフターピルには高用量の女性ホルモンが含まれており、服用することで一時的にホルモンバランスが乱れて生理周期がずれることがあります。
ただし3週間以上経っても生理が来ない場合は妊娠の可能性も考えられるため、妊娠検査薬で確認することが大切です。
この記事ではアフターピル服用後に生理が遅れる原因や対処法、妊娠検査薬を使うタイミングについて詳しく解説していきます。
生理が来ない場合の対処法2つ
アフターピルを服用してから3週間以上経っても生理が来ない場合は妊娠の可能性を確認する必要があります。
対処法としては自宅で妊娠検査薬を使う方法と、婦人科・産婦人科で検査を受ける方法の2つがあります。
まずは市販の妊娠検査薬で確認し、結果に不安がある場合や陽性だった場合は医療機関を受診するのがおすすめです。
自宅で妊娠検査薬を使って確認する
最も手軽な方法は市販の妊娠検査薬を使って自宅で確認することです。
妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンを検出する仕組みで、正しく使用すれば99%以上の精度で妊娠の有無を判定できます。
ドラッグストアやネット通販で500円〜1,000円程度で手に入り、検査自体も数分で完了するためすぐに結果を知りたい方に向いています。
検査のタイミングは性行為から3週間以上経過してからが目安で、早すぎると正確な結果が出ない場合があるので注意してください。
まずは自宅で検査してみて結果を確認してから次の行動を決めると落ち着いて対処できます。
婦人科・産婦人科で詳しく検査してもらう
妊娠検査薬の結果に不安がある場合や陽性だった場合は婦人科・産婦人科を受診しましょう。
医療機関では尿検査に加えて超音波検査(エコー)も行えるため、より正確に妊娠の有無や状態を確認できます。
市販の検査薬では判定が難しい初期の妊娠や子宮外妊娠なども、医師の診察であれば発見できる可能性が高まります。
また妊娠していなかった場合でも生理が来ない原因について相談できるのもメリットです。
検査薬で陰性でも生理が来ない状態が続く場合はホルモンバランスの乱れなど別の原因が考えられるため、一度医師に相談してみてください。
アフターピル服用後に生理が遅れることはよくある?
アフターピルを服用した後に生理が遅れるのは珍しいことではありません。
アフターピルには高用量の女性ホルモンが含まれており、服用によって体内のホルモンバランスが一時的に変化します。
この影響で排卵のタイミングがずれたり子宮内膜の状態が変わったりして、生理周期が乱れることがあるのです。
ホルモンの影響で数日〜1週間程度遅れることがある
アフターピル服用後は数日から1週間程度生理が遅れることがあります。
アフターピルに含まれる高用量のホルモンが体内に入ることで、脳が「すでに排卵した」と認識して排卵を遅らせたり止めたりする作用が働きます。
排卵のタイミングがずれるとその後に起こる生理のタイミングも連動してずれるため、予定日より遅れるケースが多いです。
個人差はありますが1週間程度の遅れであれば正常な反応と考えてよいでしょう。
焦らずに様子を見て3週間以上経っても来ない場合に検査することをおすすめします。
ストレスや体調不良も遅れの原因になる
アフターピルの影響だけでなくストレスや体調不良も生理が遅れる原因になります。
避妊に失敗したかもしれないという不安やアフターピルを飲むことへの心理的負担が、ホルモン分泌に影響を与えることがあるのです。
また睡眠不足や過度なダイエット、風邪などの体調不良も生理周期を乱す要因として知られています。
アフターピル服用後に生理が遅れた場合はお薬の影響だけでなく、こうした要因も重なっている可能性があることを覚えておきましょう。
心身ともにリラックスして過ごすことも大切です。
アフターピル服用後の生理はいつ来る?
アフターピルを服用した後いつ生理が来るのかは多くの方が気になるポイントです。
一般的には服用後3週間以内に生理または消退出血があるとされています。
ただし服用したタイミングや体質によって個人差があるため、目安として把握しておくとよいでしょう。
通常は3週間以内に生理または消退出血がある
アフターピル服用後は通常3週間以内に生理または消退出血が起こります。
消退出血とはアフターピルによって人工的にホルモンバランスが変化した結果として起こる出血のことで、服用後数日〜2週間程度で見られることが多いです。
この出血があれば子宮内膜がリセットされた証拠となるため、妊娠していない可能性が高いと判断できます。
消退出血が起こらず通常の生理が来る場合もありますが、どちらの場合でも3週間以内に出血があれば避妊に成功したと考えてよいでしょう。
3週間を過ぎても何も起こらない場合は妊娠検査薬で確認してください。
消退出血と通常の生理の違い
消退出血と通常の生理は見た目が似ているため区別がつきにくいことがあります。
消退出血は通常の生理よりも量が少なく期間も短い傾向があり、2〜3日程度で終わることが多いです。
色も通常の生理より薄いピンク色や茶色っぽい場合があります。
一方で通常の生理と同じくらいの量や期間で出血する方もいるため、出血のパターンだけで判断するのは難しいこともあります。
いずれにしても出血があれば避妊成功の目安になるため、量や色にかかわらず安心材料のひとつと考えてよいでしょう。
生理が来ない場合に考えられる原因
3週間以上経っても生理が来ない場合にはいくつかの原因が考えられます。
必ずしも妊娠しているとは限りませんが、可能性のひとつとして把握しておく必要があります。
考えられる原因を理解しておくことで冷静に対処できるようになります。
ホルモンバランスの乱れ
アフターピル服用後に生理が来ない原因としてまず考えられるのがホルモンバランスの乱れです。
アフターピルには通常のピルよりも高用量のホルモンが含まれているため、服用後は体内のホルモンバランスが大きく変動します。
この影響で卵巣の働きが一時的に乱れ、次の排卵や生理が遅れることがあるのです。
特にもともと生理不順の方や初めてアフターピルを服用した方は、周期が戻るまでに時間がかかる場合があります。
1〜2ヶ月程度で通常の周期に戻ることがほとんどなので、検査で妊娠していないことが確認できれば様子を見てもよいでしょう。
妊娠している可能性
生理が来ない場合は妊娠の可能性も考慮する必要があります。
アフターピルの避妊率は服用するタイミングによって異なり、24時間以内であれば120時間用で99.5%、72時間用で99.5%の避妊率が期待できます。
しかし時間が経過するほど避妊率は下がり、72時間用の場合は120時間経過すると63.0%まで低下します。
つまりアフターピルを服用しても100%妊娠を防げるわけではないため、生理が来ない場合は妊娠の可能性を否定できません。
3週間以上生理が来ない場合は必ず妊娠検査薬で確認することが大切です。
妊娠検査薬を使うタイミングと使い方
妊娠検査薬は正しいタイミングで使用しないと正確な結果が得られないことがあります。
早く結果を知りたい気持ちはわかりますが、適切な時期に検査することでより信頼性の高い結果を得られます。
正しい使い方とあわせて確認しておきましょう。
性行為から3週間以上経過してから検査する
妊娠検査薬を使うベストなタイミングは性行為から3週間以上経過した後です。
妊娠検査薬は尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出する仕組みで、このホルモンは受精卵が着床してから分泌が始まります。
着床は受精から約1週間後に起こりhCGが検出可能な量になるまでさらに時間がかかるため、性行為から3週間程度待つ必要があるのです。
早すぎるタイミングで検査すると妊娠していても陰性と出る可能性があります。
また検査は朝起きてすぐの尿で行うとhCG濃度が高く、より正確な結果が出やすいです。
陽性だった場合はすぐに産婦人科を受診する
妊娠検査薬で陽性が出た場合はできるだけ早く産婦人科を受診してください。
市販の検査薬で陽性が出た時点で妊娠している可能性は非常に高いですが、正常な妊娠かどうかは医師の診察を受けないとわかりません。
子宮外妊娠など異常妊娠の場合は早期発見が重要となるため、陽性反応が出たらすぐに医療機関で確認することが大切です。
妊娠を継続するかどうかを含めて今後の選択肢についても医師と相談できます。
一人で抱え込まず早めに専門家のサポートを受けましょう。
生理が来れば避妊成功と考えていい?
アフターピル服用後に生理が来たら「避妊できた」と考えてよいのか気になる方は多いでしょう。
基本的には生理が来れば妊娠していない可能性が高いですが、注意すべき点もあります。
確実に判断するための方法も含めて解説します。
生理が来れば妊娠していない可能性が高い
アフターピル服用後に通常の生理や消退出血があれば妊娠していない可能性が高いです。
生理は妊娠が成立しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ちて起こる現象であり、出血があるということは受精卵が着床していないことを示しています。
特に普段と同じような量や期間の生理があれば、避妊に成功したと考えてよいでしょう。
ただし着床出血という妊娠初期に起こる少量の出血を生理と勘違いする可能性もゼロではありません。
普段より明らかに量が少ない場合や期間が短い場合は念のため検査薬で確認すると安心です。
不安な場合は妊娠検査薬で確認するのが確実
出血があっても不安が残る場合は妊娠検査薬で確認するのが最も確実な方法です。
着床出血は生理予定日頃に起こることがあり、量も少ないため消退出血や軽い生理と見分けがつきにくいことがあります。
また不正出血の可能性もあるため、出血があったからといって100%妊娠していないとは言い切れません。
確実に安心したい場合は出血の有無にかかわらず、性行為から3週間以上経過してから妊娠検査薬を使うことをおすすめします。
検査で陰性が確認できれば心から安心できるはずです。
生理や体調の相談ができるオンラインクリニック3選
アフターピル服用後の生理の遅れや体調の変化について相談したい場合はオンラインクリニックを活用する方法があります。
自宅にいながら医師に相談できるため、忙しい方や対面での受診に抵抗がある方にもおすすめです。
ここでは相談しやすいオンラインクリニックを3つご紹介します。
エニピル
エニピルは24時間365日診療に対応しているオンラインクリニックです。
深夜や早朝でも医師に相談できるため、生理が来なくて不安なときにすぐに相談できる安心感があります。
診察料は無料でお薬代のみの負担となっており、アフターピルだけでなく低用量ピルの処方にも対応しています。
※初回購入時のみシステム料金として3,300円(税込)がかかります。
最短翌日にお薬が届くほか、都内近郊であればバイク便で当日受け取りも可能です。
LINEで手軽に予約できる点も利用しやすいポイントです。
ソクピル
ソクピルはスピーディーな対応が特徴のオンラインクリニックです。
問診から最短5分で医師の診察を受けられるため、すぐに相談したいときに便利です。
バイク便の対応エリアは関東全域に加えて名古屋市や大阪市など幅広く、地方在住の方でも当日受け取りできる可能性があります。
代金後払いに対応しているためクレジットカードがなくても利用でき、手元にお金がないときでも安心して処方を受けられます。
生理の遅れや体調の不安についても医師に相談できます。
メデリピル
メデリピルは産婦人科医が診察を担当するオンラインクリニックです。
アフターピルの処方だけでなく生理に関する悩みや低用量ピルへの切り替えなど、幅広い相談に対応してもらえます。
診察はLINEのビデオ通話で行うため、アプリのダウンロードなど面倒な手続きが不要です。
生理が来ないことへの不安や今後の避妊方法についてなど、女性特有の悩みを専門医に相談できる点が魅力です。
継続的なサポートを受けたい方におすすめです。
よくある質問
アフターピル服用後どのくらい生理が遅れることがある?
個人差はありますが数日から1週間程度遅れることがあります。
ホルモンバランスの変化によるもので、1週間程度の遅れは正常な反応です。
消退出血があれば妊娠していない?
消退出血があれば妊娠していない可能性が高いです。
ただし着床出血と見分けがつきにくい場合もあるため、不安なら検査薬で確認してください。
生理予定日を過ぎても出血がないのは失敗?
生理予定日を過ぎても出血がないからといってすぐに失敗とは言えません。
アフターピルの影響で周期がずれることがあるため、3週間待ってから判断しましょう。
妊娠検査薬を使うベストなタイミングは?
性行為から3週間以上経過した後がベストです。
早すぎると正確な結果が出ないため、焦らず適切なタイミングで検査してください。
まとめ
アフターピルを服用した後に生理が遅れるのはホルモンバランスの変化による正常な反応であり、必ずしも避妊に失敗したわけではありません。
数日から1週間程度の遅れはよくあることなので、焦らず様子を見ることが大切です。
ただし3週間以上経っても生理が来ない場合は妊娠の可能性があるため、妊娠検査薬で確認する必要があります。
検査は性行為から3週間以上経過してから行うことで正確な結果が得られます。
陽性だった場合や検査結果に不安がある場合は早めに産婦人科を受診しましょう。
オンラインクリニックであれば24時間相談できるところもあり、生理の遅れや体調の変化について気軽に医師に相談できます。
不安を一人で抱え込まず専門家のサポートを受けながら適切に対処してください。

