アフターピルと低用量ピルの併用は可能?低用量ピルを飲んでいる人は不要な場合もある?
「低用量ピルを飲んでいるのにアフターピルも必要なのか」「併用しても大丈夫なのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、アフターピルと低用量ピルの併用自体は問題ありません。
ただし普段から低用量ピルを正しく服用している方は、基本的にアフターピルは不要です。
低用量ピルには高い避妊効果があり、毎日きちんと服用していれば緊急避妊の必要がないためです。
しかし飲み忘れが2日以上続いた場合や、嘔吐・下痢でお薬が吸収されていない可能性がある場合はアフターピルが必要になることもあります。
本記事ではアフターピルと低用量ピルの併用について、不要なケースと必要なケース、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
アフターピルと低用量ピルは併用して飲むことはできる?
アフターピルと低用量ピルの併用について、多くの方が疑問を持っています。
それぞれ異なる目的で使用されるお薬ですが、同時に服用することは可能なのでしょうか。
ここでは併用の可否と、低用量ピルを飲んでいる方がアフターピルを必要としない理由について解説していきます。
アフターピルと低用量ピルの併用自体は問題なし
アフターピルと低用量ピルを併用すること自体は医学的に問題ありません。
両方のお薬に含まれるホルモン成分は似ており、併用によって重大な副作用が起こるリスクは低いとされています。
低用量ピルを飲んでいる方でも、必要な状況であればアフターピルを服用することができます。
ただし併用することでホルモンの総量が増えるため、吐き気や頭痛などの副作用が強く出る可能性はあります。
また低用量ピルを正しく服用できている方は、そもそもアフターピルが不要なケースがほとんどです。
併用が必要かどうかは状況によって異なるため、迷った場合は医師に相談することをおすすめします。
普段から低用量ピルを飲んでいる場合アフターピルは不要な理由
普段から低用量ピルを正しく服用している方は、基本的にアフターピルは不要です。
低用量ピルには排卵を抑制する作用があり、毎日きちんと服用していれば約99%以上の避妊効果が期待できます。
排卵が抑制されている状態では精子と卵子が出会うことがないため、避妊に失敗するリスクは極めて低いのです。
また低用量ピルには子宮頸管粘液を変化させて精子の侵入を防ぐ作用や、子宮内膜を薄くして着床を防ぐ作用もあります。
これらの複数の作用によって高い避妊効果が維持されているため、正しく服用できていればアフターピルは必要ありません。
「念のため飲んでおこう」と考える方もいますが、不要な服用は副作用のリスクを高めるだけです。
低用量ピルを毎日同じ時間に服用できている方は安心してください。
低用量ピルを1日だけ飲み忘れた場合はアフターピルを飲まなくてOK
低用量ピルを1日だけ飲み忘れた場合は、アフターピルを服用する必要はありません。
1日の飲み忘れであれば避妊効果が大きく低下することはないとされています。
気づいた時点ですぐに飲み忘れた分を服用し、その日の分も通常通り服用すれば問題ありません。
1日に2錠飲むことになりますが、これは正しい対処法です。
24時間以内の飲み忘れであれば避妊効果は維持されているため、アフターピルは不要です。
ただしその後も飲み忘れが続かないように注意しましょう。
アラームを設定するなど、飲み忘れを防ぐ工夫をすることをおすすめします。
低用量ピルを飲んでいてもアフターピルが必要なケース
低用量ピルを服用していても、状況によってはアフターピルが必要になることがあります。
飲み忘れが続いた場合や、お薬が正しく吸収されていない可能性がある場合は注意が必要です。
ここではアフターピルが必要になるケースについて詳しく解説していきます。
①2日以上低用量ピルを飲み忘れた状態で避妊に失敗した
2日以上連続で低用量ピルを飲み忘れた状態で避妊に失敗した場合は、アフターピルの服用を検討する必要があります。
2日以上の飲み忘れがあると排卵抑制効果が低下し、排卵が起こる可能性があるためです。
特に休薬期間の前後(1週目や3週目)での飲み忘れは排卵のリスクが高まります。
休薬明けの最初の週に2日以上飲み忘れた場合は、休薬期間と合わせて無服用期間が長くなり、排卵が起こりやすくなります。
また3週目に2日以上飲み忘れた場合も、次の休薬期間と合わせて無服用期間が長くなるため注意が必要です。
この状態で避妊なしの性行為があった場合は、72時間以内にアフターピルを服用することをおすすめします。
迷った場合は医師に相談して判断を仰ぎましょう。
②初めて低用量ピルを飲み始めて一週間以内に避妊に失敗した
初めて低用量ピルを飲み始めてから1週間以内に避妊に失敗した場合は、アフターピルが必要です。
低用量ピルは服用開始から7日以上継続して飲むことで、初めて十分な避妊効果が発揮されます。
飲み始めて1週間未満の期間は排卵抑制効果がまだ安定しておらず、避妊効果が不十分な状態です。
生理初日から飲み始めた場合でも、7日間は他の避妊方法を併用することが推奨されています。
この期間中に避妊なしの性行為があった場合や、コンドームが破れてしまった場合はアフターピルを服用しましょう。
「低用量ピルを飲んでいるから大丈夫」と思い込まず、飲み始めの時期は特に注意が必要です。
③嘔吐や下痢で低用量ピルが吸収されていない可能性がある状況で避妊に失敗した
嘔吐や激しい下痢で低用量ピルが吸収されていない可能性がある状況で避妊に失敗した場合は、アフターピルが必要になることがあります。
低用量ピルは服用後に腸から吸収されて効果を発揮しますが、嘔吐や下痢によって十分に吸収されないことがあります。
服用後2〜3時間以内に嘔吐した場合は、お薬が吸収される前に体外に排出されてしまった可能性が高いです。
また激しい下痢が24時間以上続いた場合も吸収不良の可能性があります。
この状態で避妊なしの性行為があった場合は、アフターピルの服用を検討してください。
特に飲み忘れと重なった場合は避妊効果が大きく低下している可能性があるため、早めに医師に相談することをおすすめします。
体調不良時は低用量ピルの効果が不安定になりやすいため、コンドームなどの避妊具を併用すると安心です。
アフターピルは低用量ピルで代用できる?
「手元に低用量ピルがあるから、それを多めに飲めばアフターピルの代わりになるのでは」と考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、低用量ピルでアフターピルを代用することはできません。
代用はできない
避妊に失敗した際に手元にある低用量ピルを急いで飲んでも、避妊効果は得られません。
低用量ピルは7日以上継続して飲むことで初めて避妊効果が発揮されるお薬です。
1日分や2日分を飲んでも緊急避妊効果は期待できないのです。
過去には低用量ピルを複数錠服用するヤッペ法という方法がありましたが、副作用が強く避妊効果も低いため現在は推奨されていません。
自己判断で低用量ピルを緊急避妊目的で服用することは絶対に避けてください。
避妊に失敗した場合は、必ず医師の診察を受けてアフターピルを処方してもらいましょう。
低用量ピルとアフターピルは目的も作用も異なるお薬であることを理解しておくことが大切です。
低用量ピルとアフターピルはどちらがよい?それぞれの特徴と違い
低用量ピルとアフターピルは目的が異なるお薬であり、どちらがよいかは状況によって異なります。
長期的な避妊を考えている場合は低用量ピルが適しています。
今まさに避妊に失敗して妊娠を望んでいない場合は、アフターピルをすみやかに服用する必要があります。
それぞれの特徴を理解して、適切なお薬を選びましょう。
低用量ピルとは
低用量ピルは毎日1錠ずつ服用することで継続的な避妊効果を得られるお薬です。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類のホルモンを含んでおり、排卵を抑制することで避妊効果を発揮します。
正しく服用した場合の避妊効果は約99%以上と非常に高いです。
避妊以外にも生理痛の軽減、月経周期の安定、肌荒れの改善、PMS(月経前症候群)の緩和などの効果が期待できます。
21日間服用して7日間休薬するタイプや、28日間連続で服用するタイプなどがあります。
継続的に服用することで効果が維持されるため、長期的な避妊を希望する方に適しています。
副作用としては吐き気、頭痛、不正出血、乳房の張りなどがありますが、多くの場合は1〜3ヶ月程度で軽減します。
アフターピルとは
アフターピルは避妊に失敗した後に服用する緊急避妊薬です。
性行為後72時間以内または120時間以内に服用することで、妊娠を防ぐ効果が期待できます。
主に排卵を遅らせたり抑制したりすることで効果を発揮します。
72時間用のレボノルゲストレル(ノルレボ)と120時間用のウリプリスタル(エラ)の2種類があります。
服用が早ければ早いほど効果が高く、24時間以内の服用で最も高い避妊効果が得られます。
アフターピルはあくまで緊急時の避妊手段であり、継続的な避妊方法の代わりにはなりません。
繰り返し使用するものではないため、継続的な避妊には低用量ピルの服用を検討しましょう。
【低用量ピルとアフターピルの比較】
| 項目 | 低用量ピル | アフターピル |
|---|---|---|
| 目的 | 継続的な避妊 | 緊急避妊 |
| 服用方法 | 毎日1錠 | 1回のみ |
| 避妊効果 | 約99%以上 | 約99〜97% |
| 効果発現 | 7日以上の継続服用後 | 服用後すぐ |
| 価格(1ヶ月) | 約2,000円〜3,000円 | 約8,000円〜16,000円/回 |
アフターピルを飲んだ場合、低用量ピルの再開はいつから?
アフターピルを服用した場合、低用量ピルは翌日から再開することが可能です。
アフターピルと低用量ピルは併用しても問題ないため、服用を中断する必要はありません。
アフターピルを服用した翌日から通常通り低用量ピルの服用を続けてください。
ただしアフターピル服用後7日間は避妊効果が不安定な状態です。
この期間中は性行為を控えるか、コンドームなどの避妊具を併用することをおすすめします。
7日間継続して低用量ピルを服用すれば、再び高い避妊効果が期待できるようになります。
低用量ピルの服用を中断してしまうと避妊効果がリセットされてしまうため、アフターピルを飲んでも低用量ピルは継続して服用することが大切です。
低用量ピルを飲んでいるけどアフターピルを飲むべきか迷っている場合どうする?
低用量ピルを飲んでいてアフターピルが必要かどうか判断に迷う場合は、万が一に備えて医療機関に相談することをおすすめします。
飲み忘れの状況、性行為のタイミング、体調などによって必要かどうかは異なります。
自己判断で「大丈夫だろう」と思い込むのは危険です。
エニピルではLINEで24時間相談を受け付けており、医師に直接質問することができます。
「低用量ピルを2日飲み忘れて性行為をしてしまった」「嘔吐があったけど大丈夫か」など、具体的な状況を伝えれば適切なアドバイスをもらえます。
アフターピルは時間との勝負なので、迷っている時間があれば早めに相談してください。
相談の結果、アフターピルが必要ないと判断されれば安心できますし、必要な場合はすぐに処方を受けられます。
【即日配達あり】アフターピルが安いクリニック3選
アフターピルが必要になった場合、できるだけ早く入手することが重要です。
ここでは即日配達に対応しているおすすめのオンライン診療クリニックを紹介します。
エニピル
エニピルは24時間365日診療に対応しており、いつでもアフターピルを処方してもらえるオンライン診療サービスです。
LINEで問診に回答すれば最短30分以内に医師から電話がかかってきます。
72時間用のレボノルゲストレル錠、120時間用のエラがどちらも10,978円(税込)で、診察料は無料です。
※初回購入時のみ3,300円(税込)がかかります。
バイク便を利用すれば対象エリア内で最短1時間で届けてもらえ、通常配送でも15時までの決済で当日発送、翌日届きます。
コンビニ後払いにも対応しているため、クレジットカードがなくても利用できます。
低用量ピルも取り扱っているため、アフターピル服用後に継続的な避妊を始めたい方にもおすすめです。
ソクピル
ソクピルは最短5分で診察が完了する、スピード対応が特徴のオンライン診療サービスです。
24時間対応しており、深夜や早朝でも診察を受けられます。
72時間用が8,800円(税込)、120時間用が16,500円(税込)で処方されています。
バイク便を利用すれば都内で最短1時間で届けてもらえるため、急いでいる方に向いています。
クリニックフォア
クリニックフォアは実店舗も持つ信頼性の高いオンライン診療サービスです。
アプリ不要でスマホから簡単に診察を受けられます。
72時間用が9,680円(税込)、120時間用が17,600円(税込)で処方されており、診察料は別途1,650円(税込)がかかります。
最短当日発送に対応しており、翌日届けてもらうことが可能です。
【おすすめオンライン診療クリニック比較】
| クリニック | レボノルゲストレル | エラ | 診察料 | 配送 |
|---|---|---|---|---|
| エニピル | 10,978円 | 10,978円 | 無料 | 最短1時間(バイク便) |
| ソクピル | 8,800円 | 16,500円 | 無料 | 最短1時間(バイク便) |
| クリニックフォア | 9,680円 | 17,600円 | 1,650円 | 最短翌日 |
よくある質問
低用量ピルを1日飲み忘れた場合、アフターピルを飲んだ方がいいですか?
低用量ピルを1日だけ飲み忘れた場合は、アフターピルを服用する必要はありません。
気づいた時点ですぐに飲み忘れた分を服用し、その日の分も通常通り服用すれば避妊効果は維持されます。
1日の飲み忘れで避妊効果が大きく低下することはないため、安心してください。
低用量ピルを2日以上飲み忘れた場合はアフターピルを飲んだ方がいいですか?
2日以上連続で飲み忘れた状態で避妊なしの性行為があった場合は、アフターピルの服用を検討してください。
特に休薬期間の前後(1週目や3週目)での飲み忘れは排卵のリスクが高まります。
迷った場合は医師に相談して、アフターピルが必要かどうか判断を仰ぐことをおすすめします。
低用量ピルは全種類避妊効果があるのですか?
日本で処方されている低用量ピルは基本的にすべて避妊効果があります。
ただし避妊を目的として承認されている製品と、月経困難症や子宮内膜症の治療目的で承認されている製品があります。
どの低用量ピルでも正しく服用すれば約99%以上の避妊効果が期待できます。
低用量ピルは飲み始めてから何日で避妊効果が出始めますか?
低用量ピルは飲み始めてから7日以上継続して服用することで、十分な避妊効果が発揮されます。
生理初日から飲み始めた場合でも、7日間は他の避妊方法を併用することが推奨されています。
7日目以降は高い避妊効果が期待できるようになります。
普段低用量ピルを飲んでいて、アフターピルを飲むかどうか迷っています。どうしたらいいですか?
迷った場合は医療機関に相談することをおすすめします。
エニピルならLINEで24時間相談を受け付けており、具体的な状況を伝えれば医師から適切なアドバイスをもらえます。
自己判断で迷っている時間がもったいないため、まずは相談してみてください。
まとめ
アフターピルと低用量ピルの併用自体は問題ありませんが、低用量ピルを正しく服用している方は基本的にアフターピルは不要です。
1日の飲み忘れであればアフターピルは必要ありませんが、2日以上の飲み忘れや飲み始めて1週間以内の場合はアフターピルが必要になることがあります。
嘔吐や下痢で低用量ピルが吸収されていない可能性がある場合も注意が必要です。
低用量ピルでアフターピルを代用することはできないため、緊急時は必ずアフターピルを処方してもらいましょう。
アフターピル服用後は翌日から低用量ピルを再開でき、7日間継続すれば避妊効果が回復します。
アフターピルが必要かどうか迷った場合は、自己判断せずに医師に相談することをおすすめします。
エニピルはLINEで24時間相談を受け付けているため、気軽に問い合わせてみてください。

