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アフターピルは何時間以内に飲めばいい?どれだけ遅れたら飲む意味ないのかを解説

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「アフターピルは何時間以内に飲めばいいのか」「遅れて飲んでも効果はあるのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか

アフターピルには72時間以内に服用するタイプと120時間以内に服用するタイプがあり、それぞれ有効な時間が異なります

どちらのタイプも服用が早ければ早いほど避妊効果が高まり、遅れるほど効果は低下していきます

特に72時間用のアフターピルは時間経過による効果の低下が顕著で、72時間を過ぎると避妊効果が大幅に下がってしまいます

本記事ではアフターピルを飲むべきタイミング、遅れて飲んだ場合の効果、排卵との関係について詳しく解説していきます。

アフターピルの服用を検討している方はぜひ参考にしてください

目次

アフターピルは性行為から何時間以内に飲めばいい?

アフターピルは種類によって有効な時間が異なります

72時間以内に服用するレボノルゲストレル(ノルレボ)と、120時間以内に服用するウリプリスタル(エラ)の2種類が主流です。

どちらのタイプも服用が早ければ早いほど効果が高まるため、できるだけ早く行動することが大切です。

ここでは種類別の服用タイミングについて詳しく解説していきます

72時間(3日)以内ならレボノルゲストレル(ノルレボ)

レボノルゲストレル(ノルレボ)は性行為から72時間(3日)以内に1錠服用するタイプのアフターピルです。

黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを主成分としており、排卵を抑制することで妊娠の成立を防ぎます

服用が早ければ早いほど効果が高く、24時間以内の服用で約99%、48時間以内で約98%、72時間以内で約97%の避妊率とされています。

日本で唯一承認されている緊急避妊専用のお薬であり、多くのクリニックで処方されています

ジェネリック医薬品のレボノルゲストレル錠も同等の効果があり、価格を抑えたい方に選ばれています

72時間を過ぎると効果が大幅に低下するため、時間との勝負になることを覚えておきましょう

迷っている時間があれば、すぐに行動することが避妊成功への近道です。

120時間(5日)以内でも間に合うウリプリスタル(エラ)

ウリプリスタル(エラ)は性行為から120時間(5日)以内に1錠服用するタイプのアフターピルです。

選択的プロゲステロン受容体調節薬であるウリプリスタル酢酸エステルを主成分としており、排卵直前のLHサージを抑制する作用が強いのが特徴です。

120時間以内の服用で約95〜99%の妊娠阻止率が期待でき、レボノルゲストレルよりも長い時間有効です。

時間経過による効果の低下が少なく、120時間のうち24時間間隔での妊娠率に有意差はないとされています

またBMIが30以上の方でも効果が低下しにくいというメリットがあります

レボノルゲストレルは肥満の方では効果が低下する可能性が指摘されていますが、エラはそうした方にも十分な効果が期待できます

日本では未承認ですが、医師が個人輸入したものをオンライン診療などで処方してもらえます

「エラ(ウリプリスタル)」は最大120時間対応

エラは最大120時間(5日)まで対応できるため、72時間を過ぎてしまった場合の選択肢として重要です。

レボノルゲストレルは72時間を過ぎると効果が急激に低下しますが、エラであれば120時間以内なら高い避妊効果が維持されます

「72時間を過ぎてしまったから手遅れだ」と諦めずに、120時間以内であればエラを処方してもらいましょう

オンライン診療を利用する場合は配送に時間がかかることがあるため、120時間用のエラを選んでおくと安心です。

翌日届く配送を利用しても性行為から24時間以上経過していることが多く、72時間用では時間に余裕がなくなることがあります

時間に不安がある場合は最初から120時間用のエラを選択することをおすすめします

遅れて飲むほど成功率は下がるので注意

どちらのタイプのアフターピルも、遅れて飲むほど避妊成功率は下がっていきます

レボノルゲストレルは24時間以内で約99%、72時間以内では約63%まで低下してしまいます

エラは時間経過による低下が少ないとされていますが、それでも早く服用するに越したことはありません

アフターピルは排卵を抑制することで効果を発揮するため、排卵が起こる前に服用することが重要です。

服用が遅れるほど排卵が起こってしまうリスクが高まり、避妊効果が得られなくなる可能性があります

「まだ時間があるから大丈夫」と油断せず、できるだけ早く行動することが大切です。

72時間・120時間タイプの違い|どちらを選ぶべきか

72時間用と120時間用のアフターピルにはいくつかの違いがあります

どちらを選ぶべきか迷っている方は以下の表を参考にしてください

【72時間用と120時間用の比較】

項目 レボノルゲストレル(72時間用) エラ(120時間用)
服用期限 72時間以内 120時間以内
避妊成功率 24h:約99%→72h:約97% 約95〜99%
時間経過による効果低下 大きい 少ない
BMI30以上の方への効果 低下する可能性あり 低下しにくい
承認状況 国内承認 国内未承認
価格相場 8,000円〜15,000円 10,000円〜16,000円

時間に余裕がある場合やBMIが高い方、確実性を重視する方にはエラがおすすめです。

72時間以内に確実に服用できる状況で価格を抑えたい場合はレボノルゲストレル錠でもよいでしょう。

飲むのが遅れたら意味ない?72時間以降の服用とその効果

「72時間を過ぎてしまったから飲んでも意味がないのでは」と不安に思っている方もいるでしょう。

結論から言うと、120時間用のエラであれば72時間を過ぎても効果が期待できます

ただし120時間を超えると避妊効果の信頼性は非常に低くなるため、早めの行動が重要です。

アフターピルは72時間以降に飲んでも効果はある?

72時間を過ぎた場合の効果は、服用するアフターピルの種類によって異なります

レボノルゲストレル(ノルレボ)は72時間を過ぎると効果が急激に低下し、WHOガイドラインでも72時間以降の使用は推奨されていません

一方でエラは120時間以内であれば高い避妊効果が確認されているため、72時間を過ぎても服用する価値があります

エラは排卵間近のLHサージ抑制が強いため、遅いタイミングでも一定の効果が持続するとされています

72時間を過ぎてしまった場合は諦めずに、エラを処方してもらえるクリニックを探してください

オンライン診療であれば24時間対応しているサービスもあり、深夜や週末でもすぐに診察を受けられます

120時間以降に飲んだときの効果

120時間を超えると、どちらのアフターピルも避妊効果の信頼性は非常に低くなります

Cochraneレビューなどの研究でも、120時間を超えると医学的には使用対象外とされています

可能性がゼロとは言えませんが、避妊失敗リスクが高くなるため原則的に使用は推奨されません

120時間を過ぎてしまった場合は、産婦人科を受診して今後の対応について相談することをおすすめします

銅付加IUD(子宮内避妊具)は性行為後5日以内であれば緊急避妊として使用できる場合があり、アフターピルよりも高い避妊効果が期待できます

いずれにしても120時間を過ぎる前に行動することが最も重要です。

排卵後のアフターピルは意味がない?

排卵後にアフターピルを服用しても、原則的には避妊効果は期待できません

レボノルゲストレルもエラも、排卵前のLHサージを抑えることで避妊効果を発揮します

排卵後(卵子がすでに放出された後)は、受精・着床を直接阻止する効果は期待できないのです。

ただし自分が排卵前なのか排卵後なのかを正確に把握することは難しいでしょう。

以下の表は性行為のタイミングと各アフターピルの効果の目安です

【性行為のタイミングとアフターピルの効果】

性行為のタイミング レボノルゲストレル エラ
排卵の5日前 ◎ 90〜95% ◎ 95%以上
排卵の2〜3日前(LHサージ前) ○ 50〜85%前後 ◎ 95%以上
排卵前日(LHサージ期) △ 約14% ○ 約78%
排卵日(LHピーク) ✕ 無効 ✕ 無効
排卵後(卵子放出後) ✕ 無効 ✕ 無効

排卵前日(LHサージ期)でもエラは約78%の効果が期待できるのに対し、レボノルゲストレルは約14%とほとんど効果がありません

排卵のタイミングがわからない場合はエラを選んだほうが確実性が高まるでしょう。

アフターピル服用後|効果が出るタイミングと避妊成功のサイン

アフターピルを服用した後、いつ効果が出るのか、避妊が成功したかどうかをどう確認すればいいのか気になる方も多いでしょう。

ここでは効果が出るタイミングと避妊成功のサインについて解説していきます

アフターピルは飲んでから何時間後に効く?

アフターピルは服用後すぐに作用し始め、排卵前であれば数時間以内に排卵抑制効果が発揮されます

エラは服用後約1時間で血中濃度がピークに達し、最大で120時間(5日間)効果が持続します

レボノルゲストレルも性行為後早く服用するほど効果が高く、服用直後から作用が始まります

ただし効果を実感できるわけではなく、体の中で排卵が抑制されているかどうかを自覚することはできません

避妊が成功したかどうかは、その後の消退出血や生理の有無で確認することになります

服用後は効果が出ているかどうか不安になるかもしれませんが、正しく服用していれば作用は始まっているため安心してください

避妊成功のサイン「消退出血」

消退出血は避妊が成功したサインのひとつとして知られています

アフターピル服用後3週間以内に消退出血や通常の生理があれば、避妊に成功している可能性が高いでしょう。

消退出血はアフターピルに含まれるホルモン成分の影響で子宮内膜が剥がれ落ちることで起こる出血です。

服用後数日〜3週間程度で見られることが多く、出血量は生理より少ないことが多いとされています。

ただし消退出血は全員に起こるわけではなく、消退出血がなくても生理が来れば避妊は成功していると考えられます

一方で生理が1週間以上遅れる場合や、吐き気・乳房の張りなどの妊娠様症状が続く場合は妊娠検査を行うべきです。

アフターピルを飲んだのに陽性が出た…原因と対処法

アフターピルを服用したにもかかわらず妊娠検査薬で陽性が出た場合、いくつかの原因が考えられます

服用タイミングが排卵直前または排卵後だった

排卵直前や排卵後に服用した場合は、エラでも効果が低下します

特に排卵後は避妊効果が期待できないため、妊娠してしまう可能性があります

BMIが高い場合

BMIが30以上の方ではレボノルゲストレルの有効血中濃度が低下し、失敗率が上がる可能性があります

研究によると、肥満の方ではレボノルゲストレル服用時の妊娠リスクが通常体型に比べて約4.4倍高いとされています

対処法

妊娠検査薬で陽性が出た場合は、すぐに産婦人科を受診して医師の診察を受けてください

超音波検査などで妊娠の有無や妊娠週数を正確に確認してもらい、今後の対応について相談しましょう

アフターピルはどこで買える?購入場所と値段について

アフターピルは原則として医師による処方が必要なお薬です。

診察なしに購入することはできないため、入手方法を確認しておきましょう

対面診療・オンライン診療・一部の調剤薬局で取扱いあり

アフターピルを入手する方法は主に3つあります

婦人科等のクリニックで対面診療

産婦人科や婦人科を直接受診して医師の診察を受け、処方してもらう方法です。

診察後すぐにお薬を受け取れるため、配送を待つ必要がありません

オンライン診療

スマホやPCで医師の診察を受けて、お薬を自宅に届けてもらう方法です。

24時間対応しているサービスもあり、深夜や週末でも利用できます

一部の調剤薬局

2023年から試験販売を行っている一部の薬局では、処方箋なしで購入できます

ただし16歳以上が対象で、16〜17歳の方は保護者の同伴と同意が必要です。

事前に薬局への問い合わせやアンケートへの回答、調査研究への参加同意が求められます

対象店舗は限られているため、日本薬剤師会のホームページで確認してください

オンライン診療なら即日発送で今すぐ買いやすい

アフターピルはとにかく早く服用することが大切なため、診察に迷っているならオンライン診療がおすすめです。

時間帯や曜日を気にせず受診でき、自宅にいながら医師の診察を受けられます

エニピルは24時間365日診療に対応しており、LINEで問診に回答すれば最短30分以内に医師から電話がかかってきます

15時までの決済で当日発送、翌日届くため、急いでいる方でもスムーズにお薬を受け取れます

バイク便を利用すれば対象エリア内で最短1時間で届けてもらえるサービスもあります

LINEで相談もできるため、不安なことがあれば気軽に質問してみてください

アフターピルはマツキヨなどのドラッグストアでは買えない

アフターピルはマツキヨなどのドラッグストアでは市販されていません

一部の調剤薬局で試験販売が行われていますが、調剤が併設されていないドラッグストアでは購入できません

調剤併設のドラッグストアでも試験販売に参加していない店舗では取り扱いがないため、事前に確認が必要です。

マツモトキヨシは試験販売に参加していないため、購入することはできません

アフターピルを入手するには産婦人科やオンライン診療を利用するのが確実です。

アフターピルの値段の目安

アフターピルは自由診療のため全額自己負担になりますが、クリニックによって価格に差があります

【アフターピルの価格比較】

項目 薬局(試験販売) 対面クリニック オンライン診療(エニピル)
レボノルゲストレル 7,000円〜9,000円 8,000円〜20,000円 9,900円(税込)
エラ 取扱いなし 10,000円〜16,000円 10,978円(税込)
診察料 なし 1,000円〜3,000円 無料
送料 なし なし 550円(税込)

エニピルは診察料が無料のため、総額を抑えられるのがメリットです。

アフターピルの副作用と注意点

アフターピルを服用すると副作用が現れることがあります

事前に副作用について理解しておくことで、服用後も落ち着いて対応できるでしょう。

主な副作用としては吐き気、頭痛、下腹部痛、倦怠感、めまい、不正出血、乳房の張りなどがあります

吐き気は最も多い副作用で服用者の約23%に見られるとされています。

これらの症状は一時的なもので、多くの場合は24時間以内におさまります

ただし服用後2時間以内に吐いてしまった場合はお薬が十分に吸収されていない可能性があるため、処方を受けたクリニックに連絡してください

重篤な副作用はまれですが、激しい腹痛や大量の出血、呼吸困難などの症状がある場合はすぐに医療機関を受診してください

アフターピルに関するよくあるQ&A

アフターピルは性行為から何時間後までに飲むべき?

72時間用のレボノルゲストレルは72時間以内、120時間用のエラは120時間以内に服用する必要があります

どちらも服用が早ければ早いほど効果が高まるため、できるだけ早く服用することが大切です。

24時間以内の服用が最も効果が高いとされています

アフターピルは72時間以降でも効果がありますか?

120時間用のエラであれば72時間を過ぎても効果が期待できます

ただしレボノルゲストレルは72時間を過ぎると効果が急激に低下するため、72時間以降の使用は推奨されていません

72時間を過ぎてしまった場合はエラを処方してもらいましょう

アフターピルが成功したサインは?

消退出血や予定通りの生理が来れば避妊に成功した可能性が高いと考えられます

消退出血は服用後数日〜3週間程度で見られることが多いです。

3週間経っても出血がない場合は妊娠検査薬で確認することをおすすめします

まとめ|アフターピルが必要か迷ったらすぐに相談を

アフターピルは72時間用と120時間用の2種類があり、服用が早ければ早いほど効果が高まります

72時間用のレボノルゲストレルは時間経過による効果低下が大きく、72時間近くでは約97%まで低下してしまいます

120時間用のエラは72時間を過ぎても高い効果が維持されるため、時間に不安がある場合はエラを選びましょう

120時間を過ぎるとどちらのお薬も効果の信頼性が低くなるため、早めの行動が重要です。

オンライン診療なら24時間対応しているサービスもあり、深夜や週末でもすぐに診察を受けられます

アフターピルが必要かどうか迷ったら、迷っている時間がもったいないためすぐに相談してください

エニピルはLINEで相談もできるため、不安なことがあれば気軽に問い合わせてみましょう

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