確実に生理を遅らせる方法はピルがおすすめ|いつから飲む?副作用・費用も解説
旅行やイベント、大切な予定と生理が重なりそうで困っている方は多いのではないでしょうか。
「この日だけは生理を避けたい」という切実な願いは、女性なら誰でも経験があるものです。
確実に生理を遅らせる方法として、ピルを使った生理日移動が多くの女性に選ばれています。
ピルを服用することで生理の時期をコントロールし、大切な予定を生理の悩みなく過ごすことができます。
この記事では、ピルによる生理日移動の方法や、いつから飲み始めればいいか、副作用や費用についても詳しく解説します。
自分に合った方法を見つけて、大切な予定を万全の状態で迎えましょう。
多くの女性が活用!ピルによる生理日移動とは
ピルによる生理日移動とは、ホルモン剤を服用することで生理が来るタイミングをコントロールする方法です。
旅行や結婚式、スポーツの試合、受験など、大切な予定に生理を重ねたくないときに多くの女性が活用しています。
ピルに含まれる女性ホルモンの働きによって、子宮内膜が剥がれ落ちるタイミング(つまり生理が来るタイミング)を調整することができるのです。
生理日移動は医学的にも認められた方法であり、婦人科やオンライン診療で処方を受けることで安全に行うことができます。
ピルを飲み続けている間は生理が来ず、服用をやめると数日以内に生理が始まる仕組みになっています。
このメカニズムを利用して、生理を早めたり遅らせたりすることで、大切な日を快適に過ごせるようになるでしょう。
以下で、生理日移動に使われるピルの種類や具体的な方法について詳しく解説します。
生理移動に使われるピルは主に「中用量」と「低用量」
生理日移動に使われるピルには、主に「中用量ピル」と「低用量ピル」の2種類があります。
どちらもエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンを含んでいますが、含有量や効果の強さに違いがあります。
中用量ピルは低用量ピルよりもホルモン含有量が多く、生理日移動の目的で主に処方されるのはこちらのタイプです。
代表的な中用量ピルには「プラノバール」があり、生理を遅らせる用途で広く使用されています。
低用量ピルは普段から避妊や生理痛の緩和を目的として継続服用している方が多く、「マーベロン」「トリキュラー」「ファボワール」などが代表的です。
低用量ピルを継続服用している方は、その飲み方を調整することで生理日を移動させることができます。
中用量ピルと低用量ピルでは服用方法や副作用の出方が異なるため、自分の状況に合ったピルを選ぶことが大切です。
どちらを選ぶべきか迷う場合は、医師に相談して自分に最適なピルを処方してもらいましょう。
低用量ピルを使った生理移動方法
低用量ピルを使って生理日を移動する場合、普段から継続服用している方が飲み方を調整する形になります。
低用量ピルを初めて使う方が生理日移動だけを目的とする場合は、中用量ピルを使用するのが一般的です。
【生理を遅らせる場合】
普段服用している低用量ピルのシートを、休薬期間を設けずに続けて服用する方法です。
通常は21日間服用して7日間の休薬期間を設けますが、休薬せずに次のシートに移ることで生理を遅らせることができます。
生理を起こしたいタイミングで服用をやめれば、数日以内に生理が始まります。
ただし、一相性ピル(すべての錠剤のホルモン量が同じタイプ)でないと、この方法はうまくいかない場合があります。
三相性ピルを使用している方は、医師に相談して適切な方法を確認してください。
【生理を早める場合】
生理を早めたい場合は、通常より早いタイミングで休薬期間に入る方法を取ります。
例えば、通常21日間服用するところを14日間で服用をやめ、休薬期間に入ることで生理を早めることができます。
ただし、服用日数が短すぎると避妊効果が低下する可能性があるため、医師の指示に従って行うことが重要です。
低用量ピルで生理を早める方法は、生理が予定通りに来ない可能性もあるため、確実性を求める場合は遅らせる方法のほうがおすすめです。
中用量ピルを使った生理移動方法
中用量ピルは、普段ピルを服用していない方が生理日移動を行う際に最も一般的に処方されるピルです。
低用量ピルよりもホルモン含有量が多いため、生理を確実にコントロールしやすい特徴があります。
【生理を遅らせる場合】
生理予定日の5〜7日前から中用量ピルの服用を開始します。
毎日同じ時間に1錠ずつ服用し続けることで、服用している間は生理が来ない状態を維持できます。
大切な予定が終わったら服用をやめ、その2〜3日後に生理が始まるのが一般的です。
遅らせる方法は準備期間が短くても対応できるため、予定が急に決まった場合にも間に合う可能性があります。
【生理を早める場合】
生理を早めたい場合は、生理開始から5日目以内に中用量ピルの服用を開始します。
約10〜14日間毎日服用を続け、服用をやめてから2〜5日後に生理が始まります。
大切な予定の前に生理を終わらせておくことで、イベント当日はピルを飲む必要がなく、副作用の心配もなく過ごせるでしょう。
ただし、生理を早める方法は準備に2〜3週間程度の余裕が必要となるため、計画的に進める必要があります。
また、予定通りに生理が来ないケースもあるため、確実性を重視するなら遅らせる方法を選ぶほうが安心です。
ピルでの生理日移動、どのくらい成功する?
ピルによる生理日移動の成功率は、正しく服用できていれば非常に高いとされています。
中用量ピルを使って生理を遅らせる方法であれば、約90%以上の高い成功率が期待できるでしょう。
服用を続けている間は子宮内膜が維持されるため、理論上は生理が来ない状態をコントロールできるのです。
一方で、生理を早める方法は成功率がやや下がり、予定通りのタイミングで生理が来ないケースも報告されています。
成功率を高めるためには、毎日決まった時間に忘れずに服用することが最も重要です。
1日でも飲み忘れがあったり、服用時間が大きくずれたりすると、予定より早く生理が始まってしまう可能性があります。
また、下痢や嘔吐によって薬が十分に吸収されなかった場合も、失敗の原因となることがあります。
医師の指示通りに正しく服用し、体調管理にも気を配ることで、高い成功率で生理日を移動できるでしょう。
低用量ピル・中用量ピルの副作用やメリット・デメリット
低用量ピルと中用量ピルは、どちらも生理日移動に使用できますが、副作用やメリット・デメリットに違いがあります。
自分に合ったピルを選ぶためには、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
以下の表で、低用量ピルと中用量ピルの違いを比較しています。
【低用量ピルと中用量ピルの比較】
| 項目 | 低用量ピル | 中用量ピル |
|---|---|---|
| ホルモン含有量 | 少ない | 多い |
| 主な用途 | 避妊・生理痛緩和・生理日移動 | 生理日移動・月経困難症の治療 |
| 生理移動の確実性 | やや低い(継続服用者向け) | 高い |
| 副作用の出やすさ | 比較的少ない | 出やすい |
| 主な副作用 | 吐き気・頭痛・不正出血・むくみ | 吐き気・頭痛・むくみ・眠気・食欲増進 |
| 副作用の程度 | 軽度が多い | 中程度〜やや強め |
| 費用の目安 | 1シート3,000〜4,000円程度 | 1回分1,500〜3,000円程度 |
| 処方対象 | 継続服用している方向け | 普段ピルを飲んでいない方も可 |
低用量ピルのメリットは、ホルモン含有量が少ないため副作用が比較的出にくい点にあります。
普段から継続服用している方であれば体が慣れているため、生理日移動のために飲み方を調整しても大きな体調変化は起こりにくいでしょう。
ただし、低用量ピルで生理日移動を行うのは基本的に継続服用している方が対象であり、初めてピルを使う方には向いていません。
また、三相性ピルを使用している場合は調整が難しく、確実性の面でやや不安が残ることがあります。
中用量ピルのメリットは、普段ピルを服用していない方でも使用でき、生理を確実にコントロールしやすい点です。
生理日移動を主な目的として処方されることが多く、1回の予定に合わせて必要な期間だけ服用する形で使えます。
一方で、ホルモン含有量が多いため副作用が出やすいというデメリットがあります。
特に吐き気は中用量ピルの代表的な副作用であり、服用を始めた最初の数日間は気分が悪くなる方も少なくありません。
副作用が心配な場合は、吐き気止めを一緒に処方してもらうことで対処できるため、医師に相談してみてください。
ピルで生理を移動する場合、「早める」「遅らせる」どっちのほうが確実?
ピルで生理日を移動する方法には「早める」と「遅らせる」の2つがありますが、確実性の面では大きな違いがあります。
どちらを選ぶかによって成功率や準備期間が変わってくるため、自分の状況に合わせて判断することが大切です。
結論からいうと、確実に生理をずらしたいのであれば「遅らせる」方法を選ぶのがおすすめです。
以下で、それぞれの方法の特徴と確実性について詳しく解説します。
生理を遅らせる方が確実
生理日移動において、遅らせる方法は早める方法よりも確実性が高いとされています。
ピルを服用し続けている間は女性ホルモンの働きで子宮内膜が維持されるため、理論上は生理が起こらない状態をコントロールできるからです。
服用を続けている限り生理は来ず、服用をやめたタイミングで数日以内に生理が始まるという仕組みは非常にシンプルで予測しやすいでしょう。
また、遅らせる方法は生理予定日の5〜7日前から服用を開始すれば間に合うため、準備期間が短くても対応できる点も大きなメリットです。
急に予定が入った場合や、予定日までの日数が少ない場合でも、遅らせる方法であれば対応できる可能性があります。
確実に生理をずらしたい大切な予定がある場合は、遅らせる方法を選ぶことをおすすめします。
ただし、イベント中もピルを飲み続ける必要があるため、旅行先に薬を持参することや、毎日決まった時間に服用することを忘れないようにしてください。
早める場合、生理がこず結局イベントとかぶってしまう場合も
生理を早める方法は、予定より前に生理を終わらせておけるという点では魅力的ですが、確実性の面では遅らせる方法に劣ります。
早める方法はピルの服用をやめてから生理が来るのを待つ形になりますが、予定通りのタイミングで生理が始まらないケースがあるためです。
体質やホルモンバランスの状態によっては、服用をやめてから生理が来るまでに予想以上の時間がかかることがあります。
「イベントの前に生理を終わらせるつもりだったのに、結局当日と重なってしまった」という失敗談も少なくありません。
また、早める方法は生理開始から5日目以内に服用を開始して10〜14日間飲み続ける必要があるため、準備期間として2〜3週間程度の余裕が必要です。
予定が急に決まった場合や、準備期間が短い場合には間に合わない可能性が高いでしょう。
早める方法のメリットは、イベント当日にはピルを飲み終えているため、副作用を気にせずに過ごせる点にあります。
副作用が心配な方で、かつ準備期間に十分な余裕がある場合は、早める方法を検討してもよいでしょう。
ただし、確実性を最優先するのであれば、やはり遅らせる方法を選ぶのが安心です。
どっちのピルを選ぶべき?状況別の選び方
低用量ピルと中用量ピルのどちらを選ぶべきかは、現在のピル服用状況や予定までの日数、確実性をどの程度重視するかによって変わってきます。
自分の状況に合ったピルを選ぶことで、より確実に生理日移動を成功させることができるでしょう。
以下のフローチャートを参考に、自分に最適なピルと方法を見つけてください。
【ピル選びフローチャート】
Q1:現在、低用量ピルを継続服用していますか?
Q2:使用している低用量ピルは一相性ピル(マーベロン、ファボワールなど)ですか?
Q3:イベントまでの日数はどのくらいありますか?
Q4:副作用が心配ですか?
迷う場合は医師に相談することで、自分の状況に最適なピルと服用方法を提案してもらえます。
オンライン診療であれば自宅から気軽に相談できるため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
ピルを飲んだのに生理が来てしまう失敗の原因3つ
ピルで生理日移動を試みたにもかかわらず、予定通りにいかず生理が来てしまうケースがあります。
せっかく準備したのに失敗してしまうと、大切な予定が台無しになってしまうかもしれません。
失敗の原因を事前に把握しておけば、同じ失敗を避けることができるでしょう。
以下で、ピルを飲んだのに生理が来てしまう主な原因を3つ解説します。
ピルの服用開始日時がずれていた
ピルの服用開始日時が適切でなかった場合、生理日移動に失敗してしまうことがあります。
生理を遅らせる場合は生理予定日の5〜7日前から、早める場合は生理開始から5日目以内に服用を開始する必要があるためです。
服用開始が遅すぎると、ピルの効果が十分に発揮される前に生理が始まってしまう可能性があります。
特に遅らせる方法では、生理予定日の直前に慌てて服用を始めても間に合わないケースが多いでしょう。
逆に、早める方法で服用開始が遅れると、生理が来るタイミングがずれてイベントと重なってしまうこともあります。
医師から指示された服用開始日を守ることが、成功への第一歩です。
生理周期が不安定な方は特に注意が必要であり、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることをおすすめします。
予定日がわかった時点で早めに医師に相談し、最適な服用開始日を確認しておきましょう。
ピルを1日でも飲み忘れてしまった
ピルの飲み忘れは、生理日移動が失敗する最も多い原因のひとつです。
ピルは毎日継続して服用することでホルモンバランスを維持し、生理を起こさない状態をコントロールしているためです。
1日でも飲み忘れてしまうと、体内のホルモンレベルが急激に変化し、予定外のタイミングで生理が始まってしまう可能性があります。
「1日くらい大丈夫だろう」と思いがちですが、生理日移動においては1日の飲み忘れが致命的な結果につながることもあるのです。
特に旅行中は環境の変化や予定の忙しさから、うっかり飲み忘れてしまうリスクが高まります。
毎日同じ時間に服用することを習慣づけ、スマートフォンのアラームを設定するなどの工夫をしておきましょう。
万が一飲み忘れに気づいた場合は、気づいた時点ですぐに服用し、次の服用も通常通りの時間に行ってください。
飲み忘れた時間が長い場合や対処法がわからない場合は、処方を受けた医療機関に連絡して指示を仰ぐことをおすすめします。
下痢や嘔吐をしてしまい、ピルが体内に吸収されていなかった
ピルを服用した後に下痢や嘔吐をしてしまうと、薬が体内に十分吸収されず生理日移動に失敗することがあります。
ピルは消化管から吸収されて効果を発揮するため、服用後に胃腸のトラブルが起きると薬の成分が体外に排出されてしまうためです。
特に服用後2〜3時間以内に嘔吐した場合は、ほとんど吸収されていない可能性が高く、追加で服用が必要になることがあります。
激しい下痢が続いている場合も同様に、薬の吸収が妨げられて効果が十分に得られないことがあります。
中用量ピルは副作用として吐き気が出やすいため、服用を始めた最初の数日間は特に注意が必要です。
吐き気が心配な方は、処方時に吐き気止めを一緒に処方してもらうことで対処できます。
また、ピルは食後に服用すると吐き気が軽減されることがあるため、空腹時を避けて服用するのもひとつの方法です。
旅行先で食あたりを起こすリスクも考慮し、体調管理にも気を配りながら服用を続けることが大切です。
ピルはどこで入手できる?
生理日移動に使うピルを入手するには、医師の処方を受ける必要があります。
ピルは医療用医薬品に分類されているため、ドラッグストアや一般的な薬局で自由に購入することはできません。
入手方法としては、婦人科や産婦人科での対面診療と、スマートフォンやパソコンを使ったオンライン診療の2つが主な選択肢となります。
以下で、それぞれの入手方法について詳しく解説します。
ドラッグストア・薬局では買えない
生理移動ピルは、マツモトキヨシやウエルシアなどのドラッグストアでは購入することができません。
ピルは医療用医薬品に該当し、医師の処方箋がなければ販売できない薬だからです。
ドラッグストアで販売されているのは一般用医薬品や要指導医薬品に限られており、ピルはこれらの分類には含まれていません。
「生理を遅らせたいから薬局でピルを買おう」と思っても、店頭で購入することは不可能なのです。
海外では薬局で購入できる国もありますが、日本では医師の診察と処方が必須となっています。
生理日移動を希望する場合は、必ず医療機関を受診して処方を受けるようにしてください。
オンライン診療であれば自宅から手軽に受診できるため、忙しい方でも無理なくピルを入手することができるでしょう。
対面診療(婦人科・産婦人科)で処方してもらう
婦人科や産婦人科を受診して、医師の診察を経てピルを処方してもらう方法です。
対面で医師と直接話ができるため、体調面の不安や既往歴について詳しく相談したい方に適しています。
診察では、生理周期やイベントの日程、これまでの病歴などを確認したうえで、最適なピルと服用スケジュールを提案してもらえます。
処方されたピルは、院内で直接受け取れる場合と、処方箋を持って近隣の薬局で購入する場合があります。
対面診療のメリットは、医師の顔を見ながら相談できる安心感と、診察当日にピルを入手できる点にあるでしょう。
一方で、診療時間内に医療機関へ足を運ぶ必要があり、仕事や学校の都合で受診しにくいというデメリットもあります。
特に土日祝日や夜間に対応している婦人科は限られているため、平日の日中に時間を確保するのが難しい方には不便に感じるかもしれません。
また、待ち時間が発生することも多く、忙しい方にとっては時間的な負担が大きい入手方法といえます。
オンライン診療で処方してもらう
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを使って自宅から医師の診察を受け、ピルを処方してもらう方法です。
予約から診察、処方までをすべてオンライン上で完結できるため、医療機関へ足を運ぶ必要がありません。
24時間対応のクリニックもあり、深夜や休日でも相談できる点が大きなメリットです。
診察は電話やビデオ通話で行われ、数分程度で完了することがほとんどです。
診察後は処方が確定し、ピルが自宅や指定の場所へ配送される仕組みになっています。
即日発送に対応しているクリニックであれば、最短で翌日には薬を受け取ることができるでしょう。
プライバシーにも配慮されており、品名を伏せた状態で配送してもらえるため、家族や同居人に知られたくない方にも安心です。
対面診療のように待ち時間が発生することもなく、自分の都合に合わせて受診できる点は、忙しい現代女性にとって大きな魅力といえます。
生理日移動の相談に慣れた医師が対応してくれるクリニックを選べば、初めての方でも安心して利用できるでしょう。
オンライン診療と対面診療それぞれのメリットデメリット(入手までの流れ・費用)
オンライン診療と対面診療には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
どちらを選ぶかは、自分のライフスタイルや優先したいポイントによって変わってくるでしょう。
以下の表で、オンライン診療と対面診療の違いを比較しています。
【オンライン診療と対面診療の比較】
| 項目 | オンライン診療 | 対面診療 |
|---|---|---|
| 受診方法 | スマートフォン・パソコンから | 医療機関へ直接来院 |
| 診察形式 | 電話・ビデオ通話 | 対面での診察 |
| 対応時間 | 24時間対応のクリニックあり | 診療時間内のみ |
| 待ち時間 | ほぼなし | 発生することが多い |
| 入手までの流れ | 予約→診察→処方→配送 | 予約→来院→診察→処方→受け取り |
| 薬の受け取り | 自宅への配送(最短翌日) | 院内または近隣薬局で当日 |
| 診察料の目安 | 無料〜1,500円程度 | 1,000〜3,000円程度(初診料含む) |
| 薬代の目安 | 1,500〜3,000円程度 | 1,500〜3,000円程度 |
| 配送料 | 500〜1,000円程度 | なし |
| プライバシー | 誰にも会わずに完結 | 医療機関で顔を合わせる |
| 初めての方 | 手軽に始めやすい | 直接相談できる安心感がある |
オンライン診療の最大のメリットは、時間や場所を選ばずに受診できる点です。
24時間対応のクリニックを利用すれば、仕事終わりの夜間や休日でも相談できるため、忙しい方でも無理なくピルを入手できます。
待ち時間がほとんどなく、診察自体も数分で完了するため、時間を効率的に使えるでしょう。
一方で、薬が届くまでに1〜2日程度かかるため、急いでいる場合は余裕を持って受診する必要があります。
対面診療のメリットは、医師と直接顔を合わせて相談できる安心感と、診察当日にピルを受け取れる点です。
体調面で不安がある方や、詳しい説明を聞きたい方には対面診療が向いているでしょう。
ただし、診療時間内に医療機関へ足を運ぶ必要があり、待ち時間が発生することも多いというデメリットがあります。
費用面では、オンライン診療は診察料が無料のクリニックもある一方で配送料がかかり、対面診療は初診料がかかる一方で配送料は不要という違いがあります。
総額で見ると大きな差はないことが多いため、利便性や自分のスケジュールに合わせて選ぶとよいでしょう。
生理移動ピルが安いおすすめオンライン診療クリニック3選
オンライン診療で生理移動ピルを処方しているクリニックは複数あり、それぞれ費用やサービス内容に違いがあります。
できるだけ費用を抑えながら、安心して処方を受けられるクリニックを選ぶことが大切です。
以下の表で、生理移動ピルが安いおすすめのオンライン診療クリニック3つを比較しています。
【おすすめクリニック比較】
| 項目 | エニピル | スマルナ | クリニックフォア |
|---|---|---|---|
| 診察料 | 無料 ※初回購入時のみ3,300円(税込)がかかります。 |
1,500円 | 1,650円 |
| 中用量ピル料金 | 4,378円〜 | 2,900円〜 | 5,478円〜 |
| 配送料 | 550円 | 無料 | 550円 |
| 診察対応時間 | 24時間365日 | 24時間対応 | 7:00〜24:00 |
| 診察形式 | 電話診察 | チャット・ビデオ通話 | ビデオ通話 |
| 即日発送 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 届くまでの日数 | 最短翌日 | 最短翌日 | 最短翌日 |
エニピルは診察料が無料であり、中用量ピルの料金も業界最安水準の価格設定が特徴です。
24時間365日対応で予約不要のため、思い立ったときにすぐ診察を受けられる手軽さがあります。
電話診察のため顔を見せる必要がなく、プライバシーを重視したい方にも安心して利用できるでしょう。
処方前に専門スタッフへ相談できる体制も整っているため、初めて生理移動ピルを使う方でも不安なく利用できます。
スマルナはアプリを使って手軽に受診できるオンライン診療サービスです。
チャット形式での診察にも対応しているため、電話やビデオ通話に抵抗がある方でも利用しやすいでしょう。
配送料が無料である点も魅力であり、総額で見るとコストパフォーマンスの高いサービスといえます。
クリニックフォアは全国に実店舗も展開しているクリニックであり、オンラインと対面の両方で診察を受けられる安心感があります。
ビデオ通話での丁寧な診察が特徴で、医師に直接顔を見て相談したい方に適しているでしょう。
中用量ピルの料金はやや高めですが、信頼性を重視する方には選ばれているクリニックです。
費用だけでなく、対応時間や診察形式なども考慮して、自分に合ったクリニックを選んでください。
【Q&A・よくある質問】
生理移動ピルについて、多くの方が疑問を抱えています。
ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
いつから飲み始めれば間に合いますか?(生理予定日の何日前から?)
生理を遅らせる場合は、生理予定日の5〜7日前から服用を開始する必要があります。
生理予定日ギリギリに服用を始めても間に合わない可能性が高いため、余裕を持って準備を進めることが大切です。
生理を早める場合は、生理開始から5日目以内に服用を開始し、10〜14日間飲み続ける必要があるため、イベントの2〜3週間前から準備を始めましょう。
どちらの方法を選ぶにしても、イベントの日程が決まった時点で早めに医師に相談することをおすすめします。
いつまで飲み続ければ良いですか?
生理を遅らせる場合は、生理を起こしたくない期間中ずっと飲み続ける必要があります。
イベントが終わったタイミングで服用をやめれば、2〜3日後に生理が始まるのが一般的です。
生理を早める場合は、10〜14日間の服用期間が終われば服用をやめ、その後数日で生理が来るのを待ちます。
服用期間については医師から具体的な指示があるため、それに従って服用を続けてください。
飲み忘れた場合どうすればいいですか?
飲み忘れに気づいた時点で、できるだけ早くその日の分を服用してください。
次の服用時間が近い場合でも、気づいた時点で1錠服用し、次の服用も通常通りの時間に行います。
ただし、飲み忘れてから時間が経過していると、予定外のタイミングで生理が始まってしまう可能性があります。
飲み忘れた時間が長い場合や対処法がわからない場合は、処方を受けた医療機関に連絡して指示を仰ぎましょう。
本当に確実に生理を遅らせることができますか?
正しく服用できていれば、生理を遅らせる方法は約90%以上の高い成功率が期待できます。
ピルを飲み続けている間は女性ホルモンの働きで子宮内膜が維持されるため、理論上は生理が来ない状態をコントロールできるのです。
ただし、飲み忘れや服用時間のずれ、下痢や嘔吐による吸収不良があると失敗する可能性があります。
毎日決まった時間に忘れずに服用し、体調管理にも気を配ることが成功のカギとなるでしょう。
最大で何日間、生理をずらすことができますか?
一般的には、生理を7〜10日程度遅らせることが推奨されています。
医学的には2週間程度まで遅らせることは可能ですが、長期間服用するほど副作用のリスクが高まったり、服用をやめた後の生理が重くなったりする可能性があります。
1週間程度の遅延であれば体への負担も少なく、成功率も高いとされています。
長期間の遅延を希望する場合は、医師に相談して体への影響について確認することをおすすめします。
失敗することはありますか?失敗したらどうなりますか?
ピルによる生理日移動は100%成功するわけではなく、まれに失敗することがあります。
飲み忘れや服用開始時期のずれ、下痢や嘔吐による吸収不良が主な失敗の原因です。
失敗した場合は、予定していたタイミングより前に生理が始まってしまうことになります。
失敗のリスクを最小限にするためには、医師の指示通りに正しく服用し、毎日同じ時間に忘れずに飲むことが重要です。
副作用はどのくらいの期間続きますか?
ピルの副作用は、服用開始から数日間は出やすいですが、多くの場合は体が慣れるにつれて軽減していきます。
吐き気や頭痛、だるさなどの症状は、1〜3日程度でおさまることがほとんどです。
中用量ピルは低用量ピルよりも副作用が出やすい傾向がありますが、服用を続けるうちに症状が和らぐケースが多いでしょう。
副作用が強くて辛い場合は、無理をせずに処方を受けた医療機関に相談してください。
未成年でも処方してもらえますか?親の同意は必要?
未成年でも生理移動ピルの処方を受けることは可能です。
オンライン診療では親の同意が不要なクリニックも多く、一人でも受診できる環境が整っています。
ただし、クリニックによって対応が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
対面診療の場合は、医療機関によっては保護者の同伴や同意を求められることがあります。
ピルを飲んでいる間の性交渉は大丈夫ですか?避妊効果はあるのか
生理移動のために短期間だけ中用量ピルを服用する場合、避妊効果は期待できません。
避妊を目的とするのであれば、必ずコンドームなどの他の避妊方法を併用してください。
低用量ピルを継続服用している方が生理日移動のために飲み方を調整する場合も、調整期間中は避妊効果が不安定になる可能性があります。
妊娠を避けたい場合は、ピルだけに頼らず他の避妊方法を併用することをおすすめします。
服用をやめた後、次の生理はいつ来ますか?
ピルの服用をやめてから、通常2〜5日程度で生理が始まります。
個人差があるため、早い方は1〜2日後、遅い方は1週間程度かかることもあります。
服用をやめた後の生理は、通常の生理よりも量が多かったり、期間が長かったりすることがあります。
これはピルで抑えられていた子宮内膜が一気に剥がれ落ちるためであり、一時的なものなので心配はいりません。
まとめ
確実に生理を遅らせる方法として、ピルによる生理日移動は多くの女性に選ばれています。
生理移動に使われるピルには主に中用量ピルと低用量ピルがあり、普段ピルを服用していない方は中用量ピルを、継続服用している方は低用量ピルの飲み方調整で対応できます。
生理を遅らせる方法と早める方法の2つがありますが、確実性を重視するなら遅らせる方法がおすすめです。
遅らせる方法は生理予定日の5〜7日前から服用を開始すればよいため、準備期間が短くても対応できるでしょう。
成功率を高めるためには、毎日決まった時間に忘れずに服用することが最も重要です。
飲み忘れや下痢・嘔吐による吸収不良があると、予定外のタイミングで生理が始まってしまう可能性があります。
ピルはドラッグストアでは購入できず、医師の処方が必要となります。
オンライン診療であれば24時間対応のクリニックもあり、自宅から手軽に処方を受けることができるでしょう。
大切な予定が決まったら、できるだけ早めに相談して余裕を持った準備を進めることをおすすめします。

