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アフターピルを飲んだあとの性行為はいつから問題ない?服用した後でも妊娠してしまう危険行動とは

記事,ピル

アフターピルを服用した後、「いつから性行為をしても大丈夫なのか」と疑問に思う方は多いでしょう。

緊急避妊が成功したかどうかわからない状態では、不安を感じるのは当然のことです。

実は、アフターピルには継続的な避妊効果はなく、服用後すぐに性行為をすると再び妊娠のリスクが生じます

服用したことで安心してしまい、避妊なしで性行為をしてしまうケースも少なくありません

この記事では、アフターピル服用後に性行為ができるタイミングや、妊娠につながる危険な行動について解説します。

避妊に成功したかどうかの確認方法もあわせて紹介しているため、不安を解消する参考にしてください

アフターピルの服用後いつから性行為できる?

アフターピルを服用した後、次の生理がくるまでは性行為を控えるか、必ずコンドームなどで避妊することが推奨されます

アフターピルは緊急時に1回だけ効果を発揮するお薬であり、服用後も継続して避妊効果が続くわけではないためです。

服用直後から体内では排卵を抑制する作用が働きますが、その効果は一時的なものにすぎません

次の排卵がいつ起こるかは予測が難しく、服用後すぐに妊娠可能な状態に戻る可能性もあります

「アフターピルを飲んだから安心」と考えて避妊なしで性行為をすると、再び妊娠のリスクを抱えることになります

次の生理が確認できるまでは慎重に行動し、避妊を徹底することが大切です。

アフターピルの効果時間

アフターピルの効果が持続する時間は、服用してから排卵を抑制している間に限られます

お薬の作用で一時的に排卵が遅れたり止まったりしますが、この効果は数日程度で消失するためです。

ノルレボ錠の場合、性交渉後72時間以内の服用で約85%の避妊効果が期待でき、24時間以内であれば95%以上とされています。

エラワン錠は120時間以内まで服用可能ですが、いずれも「その1回の性交渉に対する避妊効果」であることを理解しておく必要があります

服用後に新たな性行為をした場合、その行為に対しては効果がありません

アフターピルはあくまで緊急避妊のためのお薬であり、継続的な避妊手段として使用するものではないことを覚えておいてください

アフターピル服用後の性行為はなぜ危険なのか

アフターピルを服用した後に避妊なしで性行為をすることは、妊娠のリスクを高める危険な行動です。

アフターピルは服用した時点での緊急避妊を目的としており、その後の性行為に対する避妊効果はないためです。

服用後は体内のホルモンバランスが変化し、通常とは異なる状態になっています

このタイミングで避妊せずに性行為をすると、予期しない妊娠につながる可能性があります

「一度飲んだから大丈夫」という誤解が、再び緊急避妊が必要な状況を招いてしまうケースも少なくありません

アフターピル服用後の性行為が危険である理由を、以下で詳しく解説します

アフターピルを服用した後はその時点で避妊効果はなくなるから

アフターピルの避妊効果は、服用前に行われた性行為に対してのみ有効です。

お薬が体内で作用して排卵を抑制したり遅らせたりしますが、この効果は一時的なものにすぎないためです。

服用後数日でお薬の効果は消失し、体は再び妊娠可能な状態に戻ります

新たに性行為をした場合、その行為に対してアフターピルの効果は及びません

「すでに飲んでいるから避妊できている」と思い込んでしまうと、意図しない妊娠につながる恐れがあります

服用後も性行為をする場合は、必ずコンドームなど別の避妊方法を使用してください

アフターピルを飲んだ後は妊娠しやすいから

アフターピル服用後は、通常よりも妊娠しやすい状態になっている可能性があります

アフターピルによって排卵が一時的に抑制された後、反動で排卵が起こりやすくなることがあるためです。

ホルモンバランスが乱れている時期は、いつ排卵が起こるか予測することが難しい状態です。

服用から数日後に排卵が起こった場合、そのタイミングで避妊なしの性行為をすれば妊娠の可能性は高まります

「生理がくるまでは安全」という考えは誤りであり、服用後こそ慎重な対応が必要です。

次の生理が確認できるまでは、避妊を徹底することを強くおすすめします

消退出血か擦れた際の出血かわからず判断が遅れる可能性があるから

アフターピル服用後に出血があった場合、その原因を自分で判断することは難しいです。

消退出血・生理・性行為による擦れや傷からの出血など、複数の可能性が考えられるためです。

消退出血は避妊成功のサインとされることがありますが、出血があったからといって確実に妊娠を回避できたとは限りません

性行為による出血を消退出血と勘違いしてしまうと、妊娠に気づくのが遅れる可能性があります

判断を誤ると適切な対応が遅れ、結果的に選択肢が狭まってしまうこともあり得ます

出血の原因がわからない場合は自己判断せず、医療機関に相談すると安心です。

アフターピルを服用しても妊娠してしまう原因3つ

アフターピルを正しく服用しても、妊娠を完全に防げるわけではありません

アフターピルの避妊成功率は100%ではなく、服用後の行動によっては効果が十分に発揮されないことがあるためです。

特に服用直後の体調変化や、避妊なしでの性行為は妊娠リスクを高める要因となります

「飲んだから大丈夫」と安心するのではなく、効果を妨げる可能性のある行動を把握しておくことが重要です。

以下で、アフターピルを服用しても妊娠してしまう主な原因を3つ解説します

アフターピルを服用して2時間以内に嘔吐や下痢をした

アフターピルを服用してから2時間以内に嘔吐や激しい下痢をした場合、お薬の成分が十分に吸収されていない可能性があります

お薬が体内に吸収される前に排出されてしまうと、避妊効果が得られないためです。

アフターピルには吐き気の副作用が出やすい特徴があり、服用後に気分が悪くなる方も少なくありません

万が一、服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、再度服用が必要になることがあります

自己判断で対処するのではなく、処方を受けた医療機関に連絡して指示を仰いでください

吐き気が心配な場合は、処方時に吐き気止めを一緒に処方してもらうと安心です。

アフターピルと飲み合わせが悪い食べ物・飲み物をとった

アフターピルの効果は、一緒に摂取する食べ物や飲み物によって影響を受けることがあります

特定の成分がアフターピルの代謝を早めてしまい、十分な効果が得られなくなる可能性があるためです。

セントジョーンズワートを含むハーブティーやサプリメントは、アフターピルの効果を弱めることが知られています

また、グレープフルーツはお薬の代謝に影響を与える可能性があるため、服用前後は避けたほうが無難です。

アルコールについては直接的な影響は少ないとされていますが、飲みすぎによる嘔吐のリスクがあるため控えめにしてください

服用前後の食事や飲み物に不安がある場合は、処方時に医師や薬剤師に確認しておくと安心です。

アフターピル服用後72時間以内に避妊なしで性行為をした

アフターピルを服用した後、72時間以内に避妊なしで性行為をすると妊娠のリスクが生じます

アフターピルの効果は服用前の性行為に対するものであり、服用後の性行為には効果がないためです。

服用後は排卵のタイミングが予測しにくい状態になっており、数日以内に排卵が起こる可能性もあります

このタイミングで避妊せずに性行為をすれば、妊娠する確率は決して低くありません

「一度飲んだからしばらくは大丈夫」という誤解は非常に危険です。

服用後も性行為をする場合は、必ずコンドームなどの避妊方法を併用してください

アフターピルを飲んだ後にまた避妊に失敗したらもう一度アフターピルを飲まないといけない?

アフターピルを服用した後に再び避妊に失敗した場合、改めてアフターピルを服用する必要があります

アフターピルの効果は1回の服用につき1回の性行為に対してのみ有効であり、その後の性行為には効果が及ばないためです。

短期間に複数回服用することは体への負担が大きいとされていますが、妊娠を避けたい場合は再度の服用が選択肢となります

ただし、連続して服用することでホルモンバランスが大きく乱れ、生理周期が不安定になる可能性があります

副作用も強く出やすくなるため、できる限り避妊に失敗しない対策を講じることが重要です。

再び避妊に失敗してしまった場合は、自己判断せずに医療機関へ相談し、適切な対応について指示を受けてください

今後同じ状況を繰り返さないためにも、低用量ピルの継続服用など、より確実な避妊方法を検討することをおすすめします

避妊に成功したかの確認方法

アフターピルを服用した後、避妊が成功したかどうかを確認する方法はいくつかあります

服用後は不安な気持ちが続きやすいですが、適切なタイミングで確認を行うことで安心感を得られます

自己判断だけで「大丈夫だろう」と決めつけるのではなく、客観的な方法で確認することが大切です。

以下で、避妊成功を確認するための具体的な方法を解説します

3週間以内に消退出血があるかを確認する

アフターピル服用後、3週間以内に消退出血があるかどうかを確認することが最初の目安となります

消退出血はアフターピルによるホルモン変動で子宮内膜が剥がれ落ちることで起こり、避妊成功の可能性を示すサインとされているためです。

多くの場合、服用後数日から3週間以内に軽い出血がみられます

出血量は通常の生理より少なく、色も薄いピンクや茶褐色であることが一般的です。

ただし、消退出血があったからといって100%避妊に成功したとは限りません

消退出血の有無だけで判断せず、後述する妊娠検査薬での確認もあわせて行うと安心です。

性行為から3週間後に妊娠検査薬を使う

避妊が成功したかどうかを確認する最も確実な方法は、性行為から3週間後に妊娠検査薬を使用することです。

妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンを検出する仕組みで、妊娠していれば性行為から3週間程度で反応が出るためです。

検査薬はドラッグストアなどで購入でき、自宅で簡単に検査できます

生理予定日から1週間後が検査の目安とされていますが、アフターピル服用後は周期が乱れやすいため、性行為から3週間後を基準にすると確実性が高まります

検査結果が陰性であれば、妊娠していない可能性が高いと考えられます

陽性が出た場合や結果に不安がある場合は、速やかに医療機関を受診してください

医療機関で検査してもらう

自分での判断に不安がある場合は、医療機関で検査を受けることが最も確実な方法です。

医療機関では尿検査に加えて超音波検査なども行えるため、より正確な診断が可能だからです。

妊娠検査薬で陽性が出た場合はもちろん、陰性でも不安が残る場合は受診して構いません

生理が大幅に遅れている、体調に異変を感じるなどの症状がある場合も、早めに相談することをおすすめします

「このくらいで病院に行っていいのか」と迷う必要はありません

不安を解消し、安心して過ごすためにも、医療機関を頼ることは自然な判断です。

アフターピルを飲んだ後に性行為をした人のエピソード

アフターピル服用後に性行為をしてしまい、不安を抱えた経験を持つ方は少なくありません

インターネット上のQ&Aサイトや掲示板には、同じ悩みを抱える方からの相談が多数寄せられています

「アフターピルを飲んだ翌日にまた避妊なしで性行為をしてしまった」という声や、「飲んだから大丈夫だと思っていた」という体験談がよく見られます

なかには「服用後に再度性行為をして、結局もう一度アフターピルを処方してもらった」という方もいます

また、「消退出血が来たから安心していたら、実は妊娠していた」というケースも報告されています

こうした体験談を見ると、アフターピル服用後の行動がいかに重要かがわかるでしょう。

同じ経験をしている方が多いことを知ると気持ちが楽になるかもしれませんが、不安がある場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。

よくある質問

アフターピル服用後の性行為や避妊について、多くの方が疑問を抱えています

ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました

アフターピル飲んだ数日後に性行為を行うのはやめておいたほうがいいですか?

アフターピル服用後、数日以内に避妊なしで性行為をすることは避けたほうが安心です。

服用後はいつ排卵が起こるか予測できない状態であり、妊娠のリスクがあるためです。

アフターピルの効果は服用前の性行為に対してのみ有効であり、その後の性行為には効果がありません

どうしても性行為をする場合は、必ずコンドームなどの避妊方法を使用してください

次の生理が確認できるまでは、慎重に行動することをおすすめします

消退出血がこないということは妊娠していますか?

消退出血がこなかったからといって、必ずしも妊娠しているわけではありません

消退出血の有無には個人差があり、出血が起こらない体質の方もいるためです。

アフターピル服用後、消退出血がないまま通常の生理がくるケースも珍しくありません

ただし、生理予定日を2週間以上過ぎても出血がない場合は、妊娠検査薬で確認することをおすすめします

不安が続く場合は、医療機関で相談すると安心できるでしょう。

アフターピルを飲んだ後に性行為をした場合、どのタイミングで検査薬を使うべきですか?

アフターピル服用後に性行為をした場合は、その性行為から3週間後に妊娠検査薬を使用してください

妊娠検査薬は性行為から一定期間が経過しないと正確な結果が出ないためです。

アフターピル服用前の性行為に対する確認であれば、最初の性行為から3週間後が目安となります

服用後に再度性行為をした場合は、後の性行為から3週間後に改めて検査することをおすすめします

結果に不安がある場合は、医療機関で検査を受けると確実です。

排卵後のアフターピルは意味がないですか?

排卵後にアフターピルを服用しても、一定の効果が期待できる場合があります

アフターピルには排卵抑制だけでなく、受精卵の着床を妨げる作用もあるとされているためです。

ただし、排卵前に服用した場合と比較すると、避妊効果は低下する可能性があります

排卵のタイミングを正確に把握することは難しいため、避妊に失敗した場合はできるだけ早く服用することが重要です。

「排卵後だから意味がない」と諦めず、まずは医療機関に相談してみてください

まとめ

アフターピルは緊急避妊のためのお薬であり、服用後も継続して避妊効果が続くわけではありません

服用後に避妊なしで性行為をすると、再び妊娠のリスクが生じることを理解しておく必要があります

アフターピルの効果は服用前の性行為に対してのみ有効であり、服用後は体が妊娠しやすい状態になっている可能性もあります

服用後2時間以内の嘔吐や、飲み合わせの悪い食べ物・飲み物の摂取も、避妊効果を妨げる要因となるため注意が必要です。

避妊が成功したかどうかは、消退出血の有無や妊娠検査薬で確認できます

性行為から3週間後に検査薬を使用し、不安が残る場合は医療機関を受診してください

次の生理が確認できるまでは、コンドームなどの避妊方法を必ず併用することが大切です。

同じ状況を繰り返さないためにも、低用量ピルなど継続的な避妊方法を検討してみてはいかがでしょうか

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