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ピル服用中は生理が来ない?これって正しく服用できてる?生理がこない原因と妊娠の可能性を解説

ピル

ピルを服用中なのに、いつもの生理が来ないことに不安を感じていませんか?

実は、ピルの作用により子宮内膜が薄くなることで、経血量が減少したり無月経になったりすることがあるのです。

しかし、服用方法が不適切だと、ホルモンバランスが乱れて生理不順を引き起こす可能性もあります。

この記事では、ピル服用中に生理が来ない原因と対処法、適切な服用方法についてお伝えします。

ピルを服用しているのに生理がこない時は、ぜひ参考にしてください。

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ピル服用中に生理が来ない原因

ピル服用中に生理が来ないことに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ピル服用中に生理が来ない原因について詳しく解説していきます。

ピルの作用による子宮内膜の変化

ピルには、子宮内膜を薄くする作用があります。

特に長期間ピルを服用していると、内膜がさらに薄くなることがあります。

その結果、経血量が減少したり、無月経になったりする可能性があります。

ホルモンバランスの人工的調整

ピルは、体内の黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスを人工的に調整します。

しかし、服用が不規則だと、ホルモンバランスが乱れることがあります。

下痢や嘔吐などの体調不良によって、ピルの吸収が阻害されることもあります。

そのため、できるだけ決まった時間にピルを服用することが大切です。

ストレスや体重変動による性ホルモン分泌の抑制

ストレスが溜まると、コルチゾール(ストレスホルモン)が増加します。

すると、視床下部や脳下垂体に影響を与え、性ホルモンの分泌が抑制されることがあります。

また、急激な体重減少によるエネルギー不足も、性ホルモン分泌の抑制につながります。

甲状腺機能障害や子宮・卵巣疾患の可能性

生理が来ない原因として、甲状腺機能障害や子宮・卵巣疾患の可能性も考えられます。

例えば、子宮内膜症や子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢胞などです。

これらの疾患がある場合、ピルを服用していても生理が来ないことがあります。

不安なことがあれば、自己判断せずに医師に相談してください。

ピル服用中に生理が来ない時の対処法

ピルを服用中に、生理(月経)がこない時、どのように対処すべきでしょうか。

医師への相談と服用方法の確認

まず最初に行うべきことは、医師に相談し、ピルの服用方法が正しいかどうかを確認することです。

ピルを指示通りに服用していない場合、生理がこない原因となる可能性があります。

医師は、あなたの体調を確認し、無月経の原因特定のための診断を行います。

妊娠検査の実施と定期的な確認

ピル服用中でも、妊娠の可能性は完全には排除できません。

そのため、休薬期間の7日目に妊娠検査を行うことが推奨されています。

検査結果が陰性でも、継続的な体調観察と定期的な確認が重要です。

正常な服用の場合の継続と体調変化の観察

医師の診断の結果、ピルを正しく服用していると判断された場合は、服用を継続することができます。

ただし、自己判断でピルの服用を中止したり、用量を調整したりすることは避けましょう。

体調の変化を注意深く観察し続けることが大切です。

自己判断での中止・調整を避ける重要性

ピルは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスを調整することで、避妊効果を発揮します。

自己判断での服用中止や用量調整は、ホルモンバランスを乱し、健康上のリスクを高める可能性があります。

医師の指示に従い、適切な服用を継続することが重要です。

ピルの適切な服用方法と管理

ピルを服用中に生理が来ないと不安になることがありますね。

ここでは、ピルの適切な服用方法と管理について詳しく見ていきましょう。

服用開始のタイミングと追加避妊措置

ピルには即時効果型と遅延開始型の2種類があります。

即時効果型は月経初日から服用を開始し、追加の避妊措置は不要です。

一方、遅延開始型は月経5日以内に服用を開始しますが、7日間の追加避妊が必要となります。

ピルの種類によって服用開始のタイミングと追加避妊の必要性が異なるため、医師の指示に従って適切に服用することが重要です。

同時刻での服用と飲み忘れ防止策

ピルは毎日ほぼ同じ時間に服用することが大切です。

アラームを設定するなどして、飲み忘れを防止しましょう。

万が一飲み忘れた場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用し、次の服用は通常の時間に行ってください。

  • 飲み忘れを防ぐために、ピルを目につきやすい場所に置いておく
  • スマートフォンのアプリを活用して、服用リマインダーを設定する

飲み忘れが続く場合は避妊効果が低下するため、医師に相談して対策を講じることが重要です。

臨床データと避妊効果・不正出血率

ピルを適切に服用した場合、避妊効果は98〜99%と非常に高くなっています。

一方で、ピルを服用中の女性の約60%に不正出血が見られるというデータもあります。

項目 データ
避妊効果(適切な服用時) 98〜99%
不正出血率 60%

適切な服用により高い避妊効果が得られる一方で、不正出血が起こる可能性もあることがわかります。

ただし、不正出血は3ヶ月ほどで収まるケースが多いため、過度な心配は不要です。

適切な服用と不適切な服用での妊娠リスク

ピルを適切に服用している場合、妊娠のリスクは1%程度と非常に低くなります。

しかし、飲み忘れが多いなど不適切な服用をしている場合、妊娠リスクは9%程度まで上昇してしまいます。

ピルによる避妊効果を最大限に発揮させるためには、指示通りの適切な服用が不可欠です。

体調の変化や服用状況に不安がある場合は、躊躇せずに医師に相談しましょう。

ピル服用中の要観察症状とリスク管理

ピル服用中は、体調変化に十分注意が必要です。

服用を継続するためにも、自身の体の変化を見逃さないようにしましょう。

おりものの性状変化と副作用症状

ピルを服用することで、おりものの量や質に変化が現れることがあります。

おりものが増えたり、色や臭いが変わったりする場合は、注意が必要です。

おりものの変化に加えて、頭痛、吐き気、めまいなどの副作用症状がある場合は、速やかに医師に相談しましょう。

早期発見・早期対応が重要です。

ピルの服用を中断すべきかどうかは、医師との相談の上で判断してください。

自己判断で服用を止めてしまうと、かえってホルモンバランスが乱れてしまう可能性があります。

血栓症リスクと特に注意が必要な対象

ピルの服用により、血液が固まりやすくなることがわかっています。

これが血栓症を引き起こすリスクを高める要因となります。

特に、喫煙者、35歳以上の女性、肥満傾向にある人、血栓症の家族歴がある人は、ピル服用による血栓症リスクがさらに高くなります。

  • 片方の脚のむくみ、痛み、熱感
  • 突然の激しい頭痛
  • 胸の痛み、呼吸困難
  • 片目の視力低下や視野異常

これらの症状が現れた場合は、ただちに医療機関を受診しましょう。

喫煙者・35歳以上・基礎疾患保有者への注意喚起

ピル服用中の女性の中でも、特に注意が必要なのが喫煙者、35歳以上、基礎疾患を持つ人たちです。

これらの条件に1つでも当てはまる場合は、ピルの服用がリスクを高める可能性があります。

喫煙は血栓症リスクを著しく高めるため、ピル服用中は必ず禁煙しましょう。

また、35歳以上の女性は、ピルによる副作用が出やすい傾向にあります。

基礎疾患を持つ人の場合は、ピルとの相互作用による体調悪化のリスクがあります。

特に、血栓症の既往歴、心疾患、糖尿病、高血圧などの疾患がある場合は注意が必要です。

これらのリスク因子がある場合は、医師とよく相談した上でピルの服用を検討しましょう。

定期的な血液検査や血圧測定などで、健康状態をチェックすることも大切です。

ピル服用中に生理が来ない時の原因と対処法のまとめ

この記事では、ピル服用中に生理が来ない原因と対処法、適切な服用方法と管理について解説しました。

  • ピルの作用で子宮内膜が薄くなり、経血量が減少したり無月経になることがある
  • 服用が不規則だと、ホルモンバランスが乱れて生理不順を引き起こす可能性がある
  • 生理が来ない場合は、医師に相談し、服用方法を確認することが大切
  • 休薬期間の7日目に妊娠検査を行い、定期的に体調変化を観察する
  • 適切な服用で避妊効果は98-99%だが、不適切だと妊娠リスクが9%に上昇する

ピル服用中は、異常出血や血栓症リスクなどの体調変化に十分注意しましょう。

特に喫煙者、35歳以上、基礎疾患を持つ人は、医師とよく相談した上でピルの服用を検討することが大切です。

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