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肥満(BMI値30以上)の人は低用量ピルの服用ができない?理由と肥満の人でもピルを服用する方法を紹介

ピル

エニピル

低用量ピルは避妊だけでなく、月経痛や生理不順の改善など様々な効果が期待できる医薬品です。

しかし、肥満の方がピルを服用する場合には注意が必要だということをご存知でしょうか?

この記事では、BMI30以上の肥満がある方のピル服用について、その理由やリスク、そして適切な対処法を詳しく解説します。

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低用量ピルの基本的な効果と仕組み

低用量ピルは、主に避妊目的で使用される経口避妊薬ですが、それだけではない多くの効果をもたらします。

低用量ピルの主な成分と作用

低用量ピルには、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という2種類の女性ホルモンが含まれています。

これらのホルモンには、排卵を抑制する作用があり、これにより妊娠を防ぐ効果を発揮します。

低用量ピルを服用すると、子宮頸管粘液を粘り気のある状態に変化させ、精子の侵入を防ぐとともに、子宮内膜を薄くして受精卵が着床しにくい環境を作り出します。

この3つの作用が組み合わさることで、99%以上の高い避妊効果を実現しています。

ピルがもたらす避妊以外の効果

低用量ピルは避妊だけでなく、様々な女性特有の悩みを改善する効果があります。

  • 月経痛(生理痛)の軽減
  • 生理不順の改善
  • 生理量の減少
  • PMS(月経前症候群)の症状緩和
  • ニキビや肌荒れの改善
  • 子宮内膜症の症状緩和

これらの効果は、ピルが脳に「妊娠している」と錯覚させることで生じます。

身体が妊娠状態と似た安定したホルモン環境になることで、生理の諸症状が緩和されるのです。

ピル服用に関する一般的な制限と注意点

低用量ピルはすべての女性が服用できるわけではなく、いくつかの制限があります。

ピル服用が禁忌となる主な条件

以下のような条件に当てはまる方は、ピルの服用が禁止されています。

  • 乳がん・子宮内膜がん・子宮頸がんの既往歴がある方
  • 血栓性静脈炎・肺塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患の既往歴がある方
  • 35歳以上で1日15本以上のタバコを喫煙する方
  • 前兆のある片頭痛がある方
  • 血管病変を伴う糖尿病患者の方
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある方
  • 授乳中の方

これらの条件に該当する場合、ピルの服用によって健康上のリスクが高まるため、医師は処方を控えることになります。

慎重投与が必要なケース

以下の条件に当てはまる方は、処方可能ですが慎重な経過観察が必要となります。

  • 40歳以上の方
  • 軽度の高血圧がある方
  • 家族に血栓症の既往歴がある方
  • 肥満(BMI値30以上)の方

特に肥満の方は、血栓症のリスクが通常より高いとされているため、医師による慎重な判断が必要です。

肥満とBMIの関係性について

肥満とピル服用の関係を理解するためには、まずBMIについて知っておく必要があります。

BMIとは何か?計算方法と基準値

BMI(Body Mass Index)とは、体重と身長から算出される体格指数で、肥満度を評価する国際的な指標です。

計算式は以下の通りです。

BMI = 体重(kg) ÷ {身長(m) × 身長(m)}

例えば、身長160cm、体重56kgの方の場合は、以下のようにBMIを算出できます。

BMI = 56 ÷ (1.6 × 1.6) = 21.875

世界保健機関(WHO)の基準では、BMI値が25以上で「過体重」、30以上で「肥満」と定義されています。

分類 BMI値 健康リスク
低体重 18.5未満 やや高い
普通体重 18.5~24.9 標準
過体重 25.0~29.9 やや高い
肥満(1度) 30.0~34.9 高い
肥満(2度) 35.0~39.9 非常に高い
肥満(3度) 40.0以上 極めて高い

上記の表からわかるように、BMI値が30を超えると肥満と判断され、様々な健康リスクが高まります。

特にBMI値が35を超える場合は、健康上のリスクが非常に高い状態と考えられます。

BMI指標の限界と注意点

BMIは広く使われている指標ですが、いくつかの限界があることを理解しておく必要があります。

BMIは筋肉量を考慮していないため、筋肉量の多いアスリートなどでは実際の体脂肪率が低くてもBMI値が高く出ることがあります。

また、体重が標準範囲内でも体脂肪率が高い「隠れ肥満」の場合、BMIだけでは健康リスクを正確に評価できません。

より正確な健康評価のためには、BMIと併せて体脂肪率や腹囲(ウエスト周囲径)なども測定することが望ましいでしょう。

肥満(BMI30以上)とピル服用のリスク

肥満がある場合、ピル服用にはどのようなリスクがあるのでしょうか。

血栓症リスクの上昇メカニズム

低用量ピルの主な懸念事項の一つに、血栓症リスクの上昇があります。

血栓症とは、血管内に血の塊(血栓)ができる病気で、重篤な場合は生命を脅かす可能性もあります。

ピルに含まれる女性ホルモンには、血液を固まりやすくする作用があります。これにより、健康な女性でもピル服用中は通常より少し血栓症リスクが高まります。

肥満(BMI30以上)の方は、すでに血栓症のリスクが通常の約2〜3倍高いと言われており、そこにピルの影響が加わると、さらにリスクが増加する可能性があります。

肥満と他のリスク要因の複合効果

肥満に加えて他のリスク要因が重なると、血栓症のリスクはさらに高まります。

  • 喫煙:喫煙者は非喫煙者に比べて血栓症リスクが約2倍
  • 高年齢:特に35歳以上で喫煙する場合や40歳以上の場合
  • 家族歴:血縁者に血栓症の既往がある場合
  • 長時間の不動状態:長距離フライトやギプス固定など

例えば、BMI30以上で喫煙する35歳以上の女性の場合、血栓症のリスクが通常の20倍以上になるという研究結果もあります。

このような複合的なリスク評価が、医師がピル処方を判断する際の重要な基準となります。

肥満の人がピルを服用するための対策と方法

肥満があってもピルを服用したい場合、どのような対策があるのでしょうか。

適切な医師の選択と相談のポイント

まず最も重要なのは、正しい知識を持った医師に相談することです。

婦人科や産婦人科の中でも、低用量ピルの処方に積極的な医師を選ぶと良いでしょう。

相談の際は、以下のポイントを伝えることが大切です。

  • 現在の体重・身長・BMI値
  • 家族の血栓症既往歴の有無
  • 喫煙の有無と量
  • 過去の病歴(特に血管系疾患)
  • ピルを希望する理由(避妊、生理痛改善など)

医師に十分な情報を提供することで、あなたの状態に最適な判断をしてもらえます。

体重管理とBMI改善の取り組み

長期的には、BMIを30未満に改善することが理想的です。

適切な体重管理のためには、以下のような取り組みが効果的です。

  • バランスの良い食事(カロリー制限よりも質を重視)
  • 定期的な運動(週3回以上、30分以上の有酸素運動)
  • 睡眠の質の向上(7〜8時間の十分な睡眠)
  • ストレス管理(リラクゼーション法の実践)

急激なダイエットは逆効果になることがあります。1ヶ月に体重の3〜5%程度の緩やかな減量を目指しましょう。

体重管理アプリなどを活用して、日々の食事と運動を記録することも効果的です。

低用量ピルの代替となる避妊・治療法

BMI値が高く低用量ピルの服用が難しい場合、代替となる方法もあります。

  • 黄体ホルモンのみのピル:卵胞ホルモンを含まないため血栓リスクが低い
  • 子宮内避妊器具(IUD):ホルモン型と銅付加型がある
  • 皮下埋め込み型避妊具:腕に埋め込む小さな避妊具
  • バリア法:コンドームやペッサリーなど

特に、黄体ホルモンのみのピルは、卵胞ホルモンを含まないため血栓症リスクが低く、肥満がある方でも比較的安全に使用できる場合があります。

また、生理痛や生理不順の改善目的であれば、漢方薬や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの代替治療法も検討できます。

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肥満とピル服用の関係のまとめ

この記事では、肥満(BMI30以上)の方のピル服用について、そのリスクと対策を詳しく解説してきました。

肥満がある場合は血栓症のリスクが高まるため、ピル服用には慎重な判断が必要です。

  • 肥満(BMI30以上)は低用量ピル服用時の血栓症リスクを高める要因の一つ
  • 肥満があっても絶対にピルが服用できないわけではなく、他のリスク要因も含めた総合的な判断が重要
  • プロゲスチンのみのピルやIUDなど、代替となる避妊法や治療法も検討可能
  • 長期的には体重管理とBMI改善に取り組むことが理想的
  • 医師との十分な相談と定期的な健康チェックが重要

ピルは避妊効果だけでなく、生理痛の軽減やPMSの改善など多くの利点がありますが、あなたの健康が最優先です。

気になる症状がある場合は、まずは産婦人科を受診して、あなたの体質や状況に最適な選択肢について専門医に相談しましょう。

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