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ピルをやめてよかったことは?やめた後に生理痛やPMSなど身体の不調は起こる?休薬のメリット・デメリットとは

2025-03-03ピル

ピルをやめるとどうなる

「ピルの服用をやめるとどうなる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、ピルをやめた後に起こりうる身体の変化や、休薬のメリット・デメリット、安全にピルをやめるためのアドバイスについてお伝えします。

ピルの休薬を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

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尾崎 功治

記事の監修

尾崎 功治 医師

北京大学医学部卒業後、中国医師免許・日本医師免許を両国で取得。
帰国後、都内大学病院・総合診療科常勤医として勤務し外国人患者に特化した診療・医療インバウンドに従事。
現マーチクリニック院長として外国籍患者の診療や医療インバウンドを行う傍ら、前職エンジニアで現在も医療アプリの開発・コンサルテーション等、医療分野における事業展開のサポートに携わる。
【所属学会】
日本美容皮膚科学会・国際臨床医学会所属
マーチクリニック

ピルをやめて起こりうる身体の変化

ピルをやめるとどうなる

ピルの服用を中止した後、女性の体にはさまざまな変化が起こります。

ここでは、ピルをやめた後に起こりうる身体の変化について詳しく見ていきましょう。

生理機能(月経)の回復

ピルを服用していると、排卵が抑制されるため、生理は休薬期間に起こりまた経血量が減少されています。

ピルをやめると、2週間から3ヶ月程度で排卵が再開し、通常の生理が戻ってきます。

ホルモンバランスの再調整期間

ピルは、女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスを調整することで、避妊など様々な効果を発揮します。

ピル服用開始後には、この調整による一時的なホルモンバランスの乱れにより吐き気などの副作用を経験した方も多いのではないでしょうか。

ピルの服用をやめた後にも、この体内のホルモンバランスが再調整される期間が必要です。

この再調整期間は個人差がありますが、通常は1~2週間程度、長くて数ヶ月程度で安定してきます。

ピルをやめた後に起こりうる不調

ホルモンバランスの再調整期間中は、以下のような不調が起こる可能性があります。

  • 不正出血
  • 生理痛の再発や悪化
  • PMS(月経前症候群)症状の再発や悪化
  • ニキビの増加
  • むくみ

これらの症状は一時的なものであり、ホルモンバランスが安定すれば自然に改善しています。

ただし、ピル服用以前に生理痛やPMSの症状があった方は、その症状が再開します。

ピルは継続服用することで効果を持続できるお薬のため、服用を停止すれば、概ね服用以前の身体の状態に戻るとお考え下さい。

ピルをやめるのメリット

ピル服用中は、避妊が可能であったり、生理痛やPMSが和らいだりと様々なメリットがありますが、やめた際のメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

ここでは、ピルを止めた際のメリットについて説明します。

妊娠が可能に

ピルを服用している間は、排卵が抑制されるため、妊娠することができません。

ピルをやめることにより、自然な状態で排卵が再開します。

ピルの休薬後、2週間から3ヶ月程度で排卵が再開すると言われています。

そのため、妊娠を希望する場合には、ピルをやめることが必要となります。

ピルの副作用リスクを回避できる

ピルの服用により、副作用が出る可能性があります。

主な副作用は以下の通りです。

  • 不正出血
  • 悪心、嘔吐
  • めまい、頭痛
  • 浮腫み、体重の変化
  • 血栓症

ピルの服用には血栓症のリスクが伴いますが、ピル服用者の血栓症による死亡率は1/100,000とわずかなものです。

しかし、40歳以上の女性は注意が必要です。

年齢があがるにつれて一般的に血栓症のリスクが高まり、40歳以上は心筋梗塞などの心血管系障害が起こりやすい年代といわれています。

ピルを継続服用することで、血栓症になるリスクを高めてしまうため、服用の中止もしくは血栓症リスクのすくないピルに変更をしてください。

ピルをやめるデメリットと注意点

ピルをやめるとどうなる

ここでは、ピルをやめるデメリットと注意点について詳しく解説します。

避妊効果がなくなるリスク

ピルを休薬すると、排卵が再開し、避妊効果がなくなります。

避妊を目的としてピルを服用している場合、やめた後は他の避妊方法を使用する必要があります。

生理痛やPMSの症状が再発する可能性

ピルの服用中は、ホルモンバランスが調整され、生理痛やPMS(月経前症候群)などの症状が軽減されます。

ピルの服用をやめたあとは、体内のホルモンバランスが元に戻り、これらの症状が再発する可能性があります。

やめた後は、数ヶ月かけて徐々に症状が悪化することもあるため、注意が必要です。

 

また、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群などの治療目的でピルを服用していた場合、特に注意が必要です。

やめることにより、治療効果が減弱し、症状が再発・悪化するリスクがあります。

主治医と相談の上、休薬を慎重に判断することが重要です。

治療を継続する必要がある場合は、他の治療法への切り替えも検討しましょう。

ピルをやめた直後の健康管理の重要性

ピルをやめた直後は、ホルモンバランスの再調整期間と考えられています。

ピル服用開始時のような不正出血や頭痛、むくみなどの症状が現れる場合があります。

ホルモンバランスが再度不安定になるため、この時期は身体の変化に注意を払い、体調管理を心がける必要があります。

この不調は概ね1~2週間程度で改善されてることがほとんどですが、ピルの服用中止後は、定期的な婦人科検診を受けることをおすすめします。

ピルを安全にやめるためのアドバイス

ピルの服用を安全に中止するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、医師との相談やタイミングの見極め、ホルモンバランスの整え方、避妊の継続など、ピルをやめる際のアドバイスをご紹介します。

医師との相談の必要性

ピルを中止する際は、まず医師に相談することが大切です。

ピルは医師の処方箋が必要な医薬品であり、自己判断で中止することは避けましょう。

医師は、あなたの健康状態や服用目的、年齢などを考慮して、中止のタイミングや方法についてアドバイスをしてくれます。

特に、子宮内膜症などの治療目的でピルを服用していた場合は、症状の再発リスクについても相談が必要です。

ピルをやめるタイミングの見極め方

ピルの服用を中止するタイミングは、個人の状況によって異なります。

以下のような場合は、服用中止を検討しましょう。

  • 妊娠を希望する場合
  • 重度の副作用が現れた場合
  • 40歳に達した場合(心血管系障害のリスク上昇のため)
  • 閉経期に達した場合

ピルを中止する際は、シート内の錠剤をすべて服用し終えてから中止するのが一般的です。

途中で中止すると、不正出血などの症状が現れる可能性があります。

ピルをやめた後のホルモンバランスを整える方法

ピルの服用を中止すると、体内のホルモンバランスが変化します。

排卵が再開するまでは、ホルモンバランスの再調整期間と捉え、体調管理に気を付けましょう。

具体的には、以下のような方法が有効です。

  • 規則正しい生活リズムを保つ
  • バランスの取れた食事を心がける
  • 適度な運動を取り入れる
  • ストレス管理に努める

また、ピルを中止した後3ヶ月以上経っても生理が来ない場合は、医療機関を受診しましょう。

ホルモンバランスの乱れや他の疾患の可能性があります。

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ピルをやめた場合の影響のまとめ

この記事では、ピルの服用を中止した後に起こりうる身体の変化や、休薬のメリット・デメリット、安全にピルをやめるためのアドバイスについて解説しました。

  • ピルの服用を中止すると、2週間~3ヶ月程度で排卵が再開し、生理機能(月経)が再開します。
  • ホルモンバランスの再調整期間には、不正出血や生理痛、PMSの症状なと一時的な不調が起こる可能性があります。
  • ホルモンバランスの再調整期間が終わっても、元々生理痛やPMSの症状があった場合、症状が再開する可能性があります。
  • ピルの服用を中止すると、自然な妊娠が可能になるメリットがあります。
  • ピルの服用を中止する際は、医師に相談して適切なタイミングを見極めることが重要です。

ピルを安全にやめるためには、規則正しい生活リズムやバランスの取れた食事、適度な運動などで体調管理に努めましょう。

ピルを中止して3ヶ月以上経っても生理が来ない場合は、医療機関を受診して適切な処置を受けることをおすすめします。

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