【市販】アフターピルの代わりになるものは薬局に売っている?早く緊急避妊薬を入手する方法を解説| エニピルのピル情報コラム(最短当日オンライン診療のanypill)
アフターピルは一般的に医師の診察を経て処方をしてもらう必要がある薬剤です。
しかし、さまざまな理由によって診察をせず今すぐにアフターピルを手に入れたいと考える方もいるかもしれません。
本記事では医療機関に行かずにアフターピルを手に入れたいと考えている方に向けてアフターピルを市販で購入できるのか、少しでも早く手に入れるにはどうすればよいのかについて詳しく解説します。
アフターピルの代わりになるものは市販されている?
日本では結論から言うと、ごく一部の場合を除き、アフターピルの市販はしていません。
その理由はさまざまありますが、日本産婦人科医会による検討会(※1)では次の理由からアフターピルの市販化を懸念しています。
転売や悪用の可能性
アフターピルの市販化に伴い最も懸念されているのが転売や悪用の可能性です。
実際に、悪用という点では以下のような問題が市販化される前の現在から起こっています。
市販化される前からこのように悪用している例が見受けられるため、市販化することでさらに悪用事例が増えるのではないかという点が懸念されています。
性感染症リスクが増える
アフターピルを使うことで避妊ができると考え、避妊行動に非協力的になる男性が増えると考えられています。
避妊具であるコンドームは妊娠だけでなく性感染症も予防します。
コンドームを使う人が減れば性感染症に罹患するリスクが増大するかもしれないため、市販化が懸念されているのです。
利用者のアフターピルへの知識が不足している
アフターピルを服用すれば必ず避妊できるというわけではありません。
アフターピルの種類にもよりますが、レボノルゲストレルの場合、妊娠阻止率は約 85%(※2)です。
そのため、アフターピルを使用した方の約10人に1人はアフターピルを使用しても妊娠が阻止できない可能性があります。
アフターピルは服用後も再度医療機関を受診して妊娠していないかの確認が必要ですが、再度受診が必要であるということを知らない方もいます。
もしも受診をせずに、妊娠が成立していた場合には胎児や母体へ大きな負担となる可能性があります。
市販化して知識のない女性が服用することで、女性への身体的、精神的な負担がある点が市販化を懸念する理由でもあるのです。
相談ができなくなる
アフターピルを処方してもらうためには現在日本では医療機関へ行かなくてはなりません。
その時に、不同意な性行為といった事件性があると発覚した場合には産婦人科医が警察や地域と連携して女性の身を守ります。
また、女性にとってもなかなか相談しにくい内容を専門家である医師が聞いてくれることで安心感にもつながります。
アフターピルを市販化することでこのような相談ができなくなり、事件の発覚が遅れるケースも懸念されているのです。
一部の薬局ではアフターピルの販売が開始
市販化の懸念はされている一方、海外におけるアフターピル市販化の現状や「緊急避妊薬を医学的管理下におく必要は無い」とするWHOの発表(※3)により、検討を重ねていました。
そして2023年夏より試験的に一部薬局でのアフターピル試験販売が開始されています。
試験的に医師の処方なしで販売開始(購入方法)
アフターピルは試験的に医師の処方箋なしで販売が開始されています。
本来は医師の診察を受けて処方箋をもらい、薬局の窓口に処方箋を提示して薬剤を受け取ります。
しかし、市販化の場合には研修を修了した薬剤師が購入希望者にアフターピルについての説明をしてから販売をするという流れとなるのです。
今回の販売は全国145箇所の薬局です。
また、選定されている薬局は次の条件をクリアしている薬局となります。
海外では処方箋不要・薬局で購入できる
海外では、オーストラリアや中国、イタリア、アメリカなど約90の国と地域でアフターピルを市販で購入できます。
国際産婦人科連合(FIGO)とICECの共同声明でも、緊急避妊薬は「処方箋なしでの薬局カウンターでの販売に適している」としています。
このことから、日本ではアフターピルの市販化がないことについて遅れているというような声も挙がっています。
特に当事者にあたる女性からは次のような声も挙がっています。(※2)
「診療に対する心理的障壁や診察費と薬代が高額であり入手を断念した」
「診療や薬の入手までに時間を要し、タイムリミットに間に合わず妊娠した」
「オンライン診療はクレジット決済であり、カードを持っていないため利用できない」
このことから市販化も慎重に検討を重ねられている状況となるのです。
安全に早くアフターピルを購入する方法
アフターピルの市販化を試験的に行っている薬局は少ないため、自分の生活圏内にアフターピルを市販している薬局がないこともあるでしょう。
また、アフターピルの市販化は今後の規模拡大は不透明な状況です。
安全に早くアフターピルを手に入れたいと考える方は次の方法で購入を検討しましょう。
医療機関を受診する
産婦人科を受診して医師へ相談してアフターピルを手に入れるという最も一般的な方法です。
家や職場など生活圏に産婦人科があれば最も確実に、そして早くアフターピルを手に入れられるでしょう。
ただし、緊急性のあるアフターピルを処方する診察であっても、開院時間内にしか診察はできません。
早朝や夜間にアフターピルを処方してほしいと考える方には、即日入手が難しい方法といえます。
また、アフターピルを処方してもらうための診察は自由診療のため、医療機関によって費用相場が異なります。
診察費とお薬代を合わせるとおおむね6,000円程度~2万円程度のところまであります。
オンライン診療サービスを利用する
新型コロナウイルス感染症蔓延をきっかけにオンライン診療サービスは急速に増えました。
オンライン診療を活用すれば自宅あるいは会社などにいながらかんたんに診察ができ、アフターピルを処方してもらえます。
また、早朝から夜間まで開院していたり、年末年始やお盆期間など一般の医療機関が休診になる期間も開院していることが多いため、活用しやすいでしょう。
医療機関を受診するのが恥ずかしい、医療機関を受診する時間がない、医療機関が休みのタイミングだけどお薬が欲しいという場合にはおすすめです。
薬剤は決済が確認されたあとに、自宅に郵送されるため、薬を受け取りに行く手間も省けます。
診察費も医療機関を受診するより安く済むケースも多く、金銭的な負担も軽減できるでしょう。
ただし、クレジットカードを所有していない場合には活用できないことが多いです。
また、受診をしたタイミングによっては薬剤の配送に時間がかかることがあるという点をおさえておきましょう。
さまざまなオンライン診療サービスのなかでアフターピルを処方してもらうのに特におすすめしたいオンライン診療サービスについては後述します。
アフターピルの種類と値段相場
アフターピルにはさまざまな種類があり、使う薬剤によって費用も異なります。
ここではアフターピルの種類と値段相場について解説します。
エラ
エラワンとも呼ばれることのあるアフターピルです。
通常、アフターピルは72時間以内に服用しなければ効果が得られないとされますが、エラは、120時間以内とほかのアフターピルと比較して薬効を得られる時間が長いことが特徴です。
また、アフターピルは肥満度を表すBMIによっても処方適応が変わりますが、エラはBMI30以上の方も服用でき、幅広い人が服用対象となれる点もポイントです。
エラの避妊成功率は、120時間以内の服用で98.9%とほかのアフターピルと比較してもあはるかに高いことから、エラが選択されるケースが多い傾向にあります。
薬価は8,000円程度が相場です。
レボノルゲストレル
レボノルゲストレルは、WHOから緊急避妊における必須薬と指定されている日本初のアフターピルです。
性交渉後、72時間以内に服用すれば約98%程度の確率で避妊に成功できます。
エラと異なり、BMI30以下の方でなければ服用しても効果は得られません。
副作用を極力抑えていることが特徴で、ピルによく見られる嘔気や嘔吐が少ないお薬となります。
薬価は7,000円~10,000円程度が相場です。
レボノルゲストレルはジェネリック医薬品もあるため、ジェネリック医薬品を活用すれば費用がもう少し抑えられるでしょう。
中用量ピルを利用した緊急避妊もある【ヤッペ法】
ヤッペ法とは中用量ピルを利用した緊急避妊法です。
まずは薬を2錠内服し、12時間後に追加で2錠内服する方法で、アフターピルがまだ世の中に普及していない時代に積極的に行われていました。
ただ、避妊率はさほど高くなく、妊娠阻止率は約57%です。
1998年WHOによって発表された大規模多施設共同臨床試験の結果レボノルゲストレルの方が妊娠阻止率が高いことが分かっており、現在では非推奨となり、どの医療機関でも勧められません。
薬剤を多量に服用することから嘔気や嘔吐などの副作用が強く出ることが多いです。
低用量ピルで緊急避妊はできない
低用量ピルでは残念ながら緊急避妊はできません。
低用量ピルはホルモンの含有量を低用量に抑え、毎日服用することで高い避妊効果が得られることを目指します。
一方で、アフターピルは一剤に高容量の成分が含まれています。
この薬効成分量の違いから、低用量ピルは緊急避妊として活用できないのです。
オンラインでピル処方!アフターピルの処方ならエニピル
エニピルは24時間診療対応をしているため、産婦人科がやっていない時間でもアフターピルを購入できます。
30分以内に医師のオンライン診療ができ、薬剤は最短翌日には届くため、なるべく早く服用したいアフターピルもすぐに服用できるでしょう。
さらに、多くの医療機関では未成年の診療をお断りもしくは保護者同伴としている中で、エニピルは未成年の診療も可能としています。
自分で受診をしてすぐにアフターピルを処方してもらえることに安心感を抱く口コミが未成年の方からも多数あります。
【市販】アフターピルの代わりになるものは薬局に売っている?のまとめ
アフターピルは2023年より一部薬局で試験的に市販化しています。
しかし、悪用の危険や性感染症のリスクを懸念し、現時点ではまだ市販化が本格的に開始する動きは不透明です。
アフターピルは少なくとも120時間以内に服用しなければ避妊効果は得られませんが、早く医療機関を受診することが難しいという方もいるかもしれません。
近年はそんな方のためにオンライン診療サービスが充実し始めています。
アフターピルが市販化されるまでにはまだまだ時間がかかることが懸念されています。
アフターピルの処方を希望する方はぜひオンライン診療のエニピルをご検討、ご活用ください。
参考
※1 緊急避妊薬の処方における課題~緊急避妊薬のOTC化に関する産婦人科医への調査結果をふまえて~|公益社団法人日本産婦人科医会
※2 2021 ECPファクトチェック|厚生労働省
※3 Fact sheet on the safety of levonorgestrel�alone emergency contraceptive pills (LNG ECPs) |WHO