アフターピルはいつまでに服用すれば避妊効果を発揮できるのか
アフターピルを服用して妊娠を阻止するためにはタイムリミットがあります。
レボノルゲストレルとエラ(ウリプリスタール)という2種類のアフターピルがあり、それぞれでタイムリミットも特徴も異なります。
薬を処方してもらい「いざ服用しよう」と思ったときに効果が落ちてしまったら、妊娠しているかもしれないという不安を抱えながら数週間過ごさなくてはなりません。
そうならないためにも、以下2点について知っておく必要があります。
アフターピルに関する正しい情報を理解し、自分が本当に必要とする薬を選択できるようにしましょう。
まずは今の自分の状況を客観的に整理することが大切です。
エニピルでは24時間いつでも専門カウンセラーが待機しているため、LINEからアフターピルに関する相談ができます。
自分の体質や状況を伝えたうえで、専門カウンセラーから最適なアドバイスを提案してもらいましょう。
アフターピルはいつまでに飲めば避妊効果があるのか
アフターピルは避妊に失敗したらできるだけ早く、できれば24時間以内の服用が理想的だと言われています。
性交時に避妊に失敗してしまった際に、決められた時間以内に服用する必要がある薬です。
アフターピルは2種類あり、種類によって避妊効果を得られるタイムリミットが異なります。
経過時間が長くなるほど排卵抑制など薬の効果は弱まり、妊娠阻止の確率が低下します。
レボノルゲストレルの場合、24時間以内に服用すれば妊娠を防げる確率は97%とされていますが、24時間以上72時間以内の服用だと85%程度まで下がるという報告がありました。
対してエラは120時間まで妊娠阻止率98%を維持できることが分かっています。
避妊効果を確実に得るには、処方後にできるだけ早く服用することが大切です。
万が一飲む時期が遅れそうな場合は、より長く効果が持続するエラ錠を選ぶなど、タイムリミットを踏まえた判断をしましょう。
薬の到着までを踏まえた相談をするのであれば、エニピルで専門カウンセラーにLINEで事前相談することも可能です。
72時間以降に服用した場合の効果
レボノルゲストレルは72時間を超えるとほぼ避妊効果が期待できません。
72時間をわずかに超えた場合でも効果がゼロになるわけではありませんが、避妊成功率が限りなく低くなるため、結果的に妊娠を防ぐのは難しくなります。
そのため72時間以上経過してしまった場合は、120時間以内まで有効なエラを選ぶことが望ましいでしょう。
エラの場合、120時間以内に服用できれば98%の妊娠阻止が期待できるのが特徴です。
120時間以降に服用した場合の効果
性交後120時間以上経過してしまうと、残念ながらどの種類のアフターピルでも妊娠阻止の効果は期待できません。
エラは120時間以内に服用できれば98%の妊娠阻止に期待できますが、120時間以上経過したら阻止率はどんどん低下します。
実際にエラを120時間後に服用した場合の研究はされていませんが、90%以上の阻止率は期待できないと言って良いでしょう。
120時間経過していると、排卵や受精がすでに進行している可能性が高く、ホルモン剤では妊娠成立を防げない段階と言えるのもひとつの理由です。
そのため、避妊に失敗したことに気づいたらすぐにアフターピルを処方してもらえるよう、産婦人科を受診もしくはオンライン診療を利用することが大切です。
アフターピルを服用したときに期待できる効果について
アフターピルを正しく服用できれば、望まない妊娠を防ぐ効果が期待できます。
高用量ホルモンの作用で一時的に排卵を遅らせたり着床しにくくしたりすることで、受精卵が子宮に定着するのを防ぐ仕組みです。
薬剤名 | エラ(ウリプリスタール) | レボノルゲストレル |
---|---|---|
服用方法 | 性交後120時間(5日)以内 | 性交後72時間(3日)以内 |
妊娠阻止率(24時間以内に服用した場合) | 98%※120時間持続 | 97%※時間の経過とともに85%まで低下 |
妊娠の可能性 | 1.5% | 2.0~3.0% |
レボノルゲストレルの妊娠阻止率は97%とされ、エラではそれを上回る効果が報告されています。
アフターピルの効果は100%確実ではなく、ごく一部では服用しても妊娠してしまうケースがあります。
すでに妊娠が成立している場合にはアフターピルを飲んでも効果はありません。
アフターピルは服用前の性交に対する緊急措置であり、服用後の性交に対する避妊効果はありません。
服用後に再度性交がある場合は、必ずコンドームを使用するなど別途避妊策を講じるようにしてください。
アフターピル服用後は避妊に成功していれば出血が起こるケースがありますが、服用者全員に起こる症状ではないことも理解しておきましょう。
また必ず期限切れではないアフターピルを服用するようにしてください。
「手元に期限が切れたアフターピルがあるから、それを飲めばいいや」と軽い気持ちで服用せず、避妊に失敗した際は新たにアフターピルを処方してもらいましょう。
アフターピルを服用後の成功したサインはある?
アフターピルを飲んでから数日~1週間以内に出血が起こったら、おおよそ成功していると判断できます。
生理予定日ではないのに短期間の出血が見られるのは「消退出血」と呼ばれる、アフターピル服用後に起こる薬による出血です。
排卵日直前にアフターピルを服用すると、消退出血が起こらずに次の生理として通常のタイミングに出血が起こるケースもあります。
服用後3週間以内や、生理予定日から1週間前後で通常の生理と思われる出血が来れば、避妊できた可能性が高いと言えるでしょう。
もちろん消退出血がなくても避妊できている可能性はあります。
アフターピルが成功しているかいないかは妊娠検査薬で実際に検査を行った方が分かりやすいですが、出血があらわれたらひとまずは安心して良いでしょう。
アフターピルが期限切れになっていたら効果はなくなるの?
手元のアフターピルが使用期限切れになっている場合、その避妊効果は保証できません。
薬の有効成分は時間とともに劣化し、期限を過ぎると十分な効果を発揮できなくなる可能性が高いためです。
もし期限切れの薬を誤って服用してしまうと、本来の効果が得られず妊娠を防げないリスクがあります。
特に緊急避妊では確実な効果が求められるため、アフターピルは必ず有効期限内の新しいものを使用しましょう。
一般にレボノルゲストレルなど医療用医薬品の使用期限は製造から3年程度とされています。
常備薬として手元に保管している場合は、事前に期限をチェックし、必要に応じて新しいものを入手するよう心がけてください。
アフターピルを正しく服用できたときに起こりえる副作用
アフターピルを正しく服用した場合でも、一時的に副作用があらわれることがあります。高用量のホルモンを摂取する影響で、体が一時的に驚き、様々な症状が出るためです。
主な副作用には、吐き気や嘔吐、頭痛、めまい、倦怠感(だるさ)、下腹部痛などが挙げられますが、症状は一時的で数時間から数日で治まります。
個人差はありますが、少量の出血や次の生理時期の前後など月経周期の変調が起きることもあります。
薬剤名 | 5.0%以上 | 0.1~5.0%未満 | 頻度不明 |
---|---|---|---|
エラ(ウリプリスタール) | ・頭痛 ・倦怠感 ・吐き気 ・めまい |
・下痢 ・貧血 |
・血栓症 |
レボノルゲストレル錠 | ・頭痛 ・眠気 ・出血 ・悪心 ・倦怠感(だるさ) |
・めまい ・不安 ・月経過多 ・下腹部痛 ・下痢 ・腹痛 ・貧血 ・口渇 ・熱感 ・むくみ |
・月経遅延 ・嘔吐 ・乳房痛 |
副作用が全くあらわれない方もいれば強く感じる方もおり、副作用の有無と薬の効果の強さは関係ありません。
もし副作用による嘔吐が服用後2時間以内に起きた場合は、薬が十分吸収されていない可能性があるため、医師に相談して追加の対応を受けましょう。
吐き気が強い場合は市販の酔い止め薬(抗ヒスタミン剤)や吐き気止めを併用しても構いませんが、使用する際は一度処方医に相談した方が安心です。
頭痛がひどいときは鎮痛薬を服用するなど、症状に応じて無理せず対処しましょう。
エニピルではアフターピルを処方する際に吐き気止めや頭痛薬を一緒に処方してもらえます。
副作用があらわれることに不安を抱いているなら、セットで処方してもらうことをおすすめします。
アフターピルはマツキヨなどの薬局で入手することができる?
2025年現在、アフターピルはマツキヨやその他のドラッグストアで処方せんなしに購入することはできません。
日本では緊急避妊薬は医師の処方せんが必要な医療用医薬品に指定されており、薬局で自由に買える市販薬ではないためです。
2023年より、限られた薬局で処方せんなしの試験提供が行われ始めました。
上記のように薬局側でクリアしなければならない条件がいくつかあるため、一般のドラッグストアで手軽に買える状況にはまだいたっていません。
条件をクリアしている調剤室を併設したドラッグストアであれば、処方せんなしでアフターピルを入手できるかもしれませんが、取り扱いがあるかどうかを探さなければならない実情があります。
近くに対象薬局があるかどうかは、日本薬剤師会の専用サイト( https://www.pharmacy-ec-trial.jp/ )で薬局一覧を確認できます。
避妊に失敗した場合は産婦人科を受診するか、オンライン診療サービスを利用してアフターピルを入手するのがおすすめです。
アフターピルをいつまでに飲めばいいのか理解してから入手するならエニピルがおすすめ
アフターピルの服用タイムリミットを理解したうえで、実際に入手するにはオンライン診療サービスの「エニピル」がおすすめです。
エニピルはスマートフォンやパソコンから24時間いつでも産婦人科医に相談・処方してもらえるサービスで、時間との戦いとなる緊急避妊に適しています。
避妊に失敗した際に「すぐ薬が欲しいけれど病院に行けない」という状況でも、エニピルなら自宅にいながら短時間でアフターピルを手配できます。
エニピルで処方してもらえるアフターピルは2種類あり、初めてアフターピルを使用する際は「自分がどちらを処方してもらうべきか」悩んでしまいますよね。
専門カウンセラーに事前相談ができるため、自分に合ったアフターピルを選択することができ、診察もスムーズに受けられます。
アフターピルの値段も同じであるため、金銭面を理由に選択する必要もありません。
また日本全国に対応しているため、近くに産婦人科がない地域に住んでいる方でも利用しやすい点もメリットです。
エニピルで処方された薬は最短で当日中に発送され、東京都全域や神奈川県では17:30までに追加料金を含んだ決済を完了させれば、1時間以内に受け取ることも可能です。
追加料金を支払わなくても、翌日には自宅のポストに届くため、タイムリミットが迫る中でも安心して利用できます。
ただし北海道や沖縄などの離島は翌々日の到着となるため、余裕をもって処方してもらいましょう。
配送はプライバシーに配慮した無地の梱包で届けられるため、周囲に知られる心配もありません。
こうした24時間対応や迅速な配送、分かりやすい料金設定により、エニピルはタイムリミット内で確実にアフターピルを入手できる心強いサービスとなっています。
アフターピルのタイムリミットを踏まえて専門家に事前相談ができる
エニピルではアフターピルにはタイムリミットがあることを考慮して、専門の医師や専門カウンセラーに早めに相談できるサービスを提供しています。
年中無休24時間体制でオンライン診察の受付を行っており、避妊に失敗した直後でもすぐに問診と医師の診察を受けられます。
スマホやパソコンで数分の問診票に回答すると、最短で10〜30分以内に産婦人科医から電話がかかってきて診療を受ける流れです。
深夜や休日でも待つことなく専門家に相談できるため、アフターピルの効果が落ちる前にスピーディに処方を受けられる点が大きなメリットです。
万が一のことを考えて事前に相談し、アフターピルを先に処方してもらい手元に備えておくこともできます。
必要なときにすぐ服用できるように準備しておけば、いざというときにも落ち着いて対処できるでしょう。
アフターピルの値段がすべて同額
エニピルでは取り扱うアフターピルの料金がすべて同額に設定されています。
レボノルゲストレルでもエラでも、いずれも1万978円です。
薬の種類によって値段が変わらないため、時間経過や効果に応じて本当に必要な方を選択しやすくなっています。
通常、エラの方が高価なケースもありますが、エニピルなら費用面を気にせず医師と相談して最適な薬を選べるのが良心的です。
なお、産婦人科でアフターピルを処方してもらう場合、薬代と診察料で1万5千円以上になることもありますが、エニピルでは診療料込みで約1万1,000円に統一されています。
追加の送料や手数料も基本的にかからないため、経済面でも安心です。
薬や副作用、避妊に関する相談がいつでもできる
エニピルでは薬の受け取り後も、困ったことや不安があればいつでも専門家に相談に乗ってもらえます。
公式LINE等を通じて24時間質問や相談を受け付けており、アフターピルの服用方法の確認や副作用への対処、さらには今後の避妊方法に関する相談まで、専門スタッフが丁寧に答えてくれます。
緊急避妊薬を服用した後は「本当に効いているか」「体調が悪いけれど大丈夫か」など不安が生じやすいものです。
エニピルならLINEで手軽に相談できるため、些細な疑問でも不安を一人で抱え込まずにいつでも医療のプロに質問できる点が魅力です。
このように手厚いアフターフォローがあることで、初めてアフターピルを使う方でも安心して服用できるでしょう。
今後、低用量ピルの利用を検討したい場合や月経に関する悩みの相談にも応じてもらえるため、長期的な避妊計画についても専門家のアドバイスを得ることができます。
よくある質問
アフターピルについて疑問を抱く女性は少なくありません。同じような悩みをもつ方々の参考になるよう、代表的な質問とその回答をまとめました。
アフターピルは何日までに飲めばいいですか?
アフターピルの中でも、レボノルゲストレルは性交後72時間(3日)以内、エラ(ウリプリスタール)は性交後120時間(5日)以内に服用しましょう。
いずれの場合も可能な限り早く飲むほど妊娠阻止率が高まるため「まだ大丈夫だろう」とギリギリを狙うのではなく、処方されて手元に届いたら、できるだけ早く服用することが大切です。
アフターピルは72時間以降でも効果がありますか?
72時間を過ぎてしまった場合、レボノルゲストレルのアフターピルでは効果はほとんど期待できません。
実際に72時間以降にレボノルゲストレルを服用した際の研究データはありませんが、妊娠阻止率は著しく低下するため結果的に避妊は難しくなるためです。
タイムリミットである72時間をわずかに超えた程度であっても、レボノルゲストレルの効果がゼロになるわけではありません。
性交後120時間以内であれば、エラ(ウリプリスタール)を服用することで妊娠を防げる可能性があります。
72時間を過ぎてしまった場合でも、5日以内であれば諦めずに医師に相談し、エラの処方を検討すると良いでしょう。
アフターピルが成功したサインは?
アフターピルを服用後、数日から1週間以内に消退出血と呼ばれる少量の出血が見られたら妊娠阻止に成功している可能性が高いです。
ただし排卵直前もしくは直後に服用した場合だと、消退出血はあらわれず次の生理が予定通りか多少早めに来ることがあります。
出血のタイミングには個人差があるため、アフターピルがきちんと効果を発揮したかどうかを服用直後に判別する確実な方法はありません。
消退出血が見られなかった場合でも避妊できている可能性は十分あるため、出血の有無だけで判断しないことが大切です。
とはいえ、何かしらの出血があらわれたら妊娠阻止に成功した可能性が高いと言えるでしょう。
アフターピルの危険日はいつですか?
妊娠の可能性が高い排卵日前後の期間が「危険日」と呼ばれます。
排卵日は一般的に、次回生理予定日の約14日前(生理開始から数えておよそ中間頃)です。
卵子と精子が出会う確率が高くなる排卵日とその前後数日間に、避妊をせずに性行為をすると妊娠しやすくなります。
危険日にあたる時期に避妊に失敗した場合は、できるだけ早くアフターピルを服用して妊娠を防ぎましょう。
ただし生理周期は人によって異なり、ストレスなどで排卵日がずれることもあります。
「安全日」「危険日」を過信せず、避妊は常に確実に行うことが重要です。
アフターピルをいつまでに服用すれば妊娠を阻止できるのか知って自分に合った薬を入手しよう
タイムリミットのある緊急避妊では、自分の状況に合った薬を選択して期限内に入手することが何より重要です。
そのためには72時間以内用のレボノルゲストレルと、120時間以内用のエラ(ウリプリスタール)の違いや効果の特徴を知っておきましょう。
万が一に備えて事前にオンライン診療サービスの利用方法などを確認し、迅速に対応できるよう備えておくと安心です。
緊急避妊薬を使うことは決して恥ずかしいことでも後ろめたいことでもありません。
自分の体と未来を守るために、必要なときには迷わず適切に活用してください。
とはいえアフターピルはあくまで緊急時の手段であり、常用するものではありません。
日頃からコンドームの使用や低用量ピルの服用などで避妊対策を行い、望まない妊娠を未然に防ぎましょう。