生理がきそうでこない、これって妊娠?考えられる原因と生理をこさせる方法はあるのか解説

「生理が遅れている…もしかして妊娠しているのかな?」と不安になっていませんか?
生理の遅れは必ずしも妊娠が原因とは限りません。
ストレスや体重の急激な変化、婦人科系疾患など、様々な要因が関係していることがあります。
この記事では、生理遅延の主な原因と対処法、医師に相談すべきタイミングについて詳しく解説します。
生理遅延の主な原因
生理が遅れると、不安や心配を感じることも少なくありません。
その主な原因について理解し、適切な対処法を知ることが大切です。
妊娠の可能性
生理が遅れている場合、まず考えられるのが妊娠の可能性です。
妊娠の可能性を確認するには、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使用します。
妊娠検査薬は、尿中のhCG濃度を測定することで妊娠の有無を判定します。
また、妊娠初期と生理前症状は似ている場合があるため、基礎体温やおりものの状態を観察することも重要です。
妊娠している場合、基礎体温は18日以上高温が持続し、おりものは透明でさらさらとした状態になります。
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
ストレスは、生理遅延の原因の一つです。
ストレスを感じると、体内ではコルチゾールというストレスホルモンの分泌が増加します。
これにより、女性ホルモンのバランスが乱れ、生理不順や無月経などの症状が現れることがあります。
また、長期的なストレスは、生殖機能に影響を与えるだけでなく、様々な疾患のリスクを高める可能性があります。
急激な体重変動の影響
急激な体重の増減も、生理遅延の原因となり得ます。
特に、過度なダイエットによる低体重は、体内のレプチン分泌に異常をきたし、生殖機能に影響を与えます。
そのため、BMIが18.5未満の低体重の場合、月経異常のリスクが高くなります。
肥満(BMI25以上)も、ホルモンバランスを崩し、生理不順を引き起こす可能性があります。
婦人科系疾患(子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群など)
子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群などの婦人科系疾患も、生理遅延の原因となることがあります。
子宮内膜症は、子宮内膜組織が子宮以外の場所で増殖する疾患で、発症率は5~10%程度とされています。
主な症状は下腹部痛や腰痛で、生理不順や不正出血を伴うこともあります。
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣に多数の嚢胞ができる疾患で、発症率は5~8%程度です。
月経不順や無月経、不正出血などが主な症状です。
甲状腺機能異常(バセドウ病、橋本病など)
甲状腺機能の異常も、生理遅延の原因となり得ます。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患で、発症率は1000人あたり0.2~3.2人程度です。
動悸や体重減少などの症状が現れます。
また、橋本病は、甲状腺機能低下症を引き起こす自己免疫疾患で、発症率は約10%とされています。
無気力や寒がりなどの症状が特徴的です。
生理遅延時の対処法
生理が遅れた際は原因を見極め、適切な対処法を知ることで、安心して対応できるようになります。
妊娠の可能性の確認方法
生理が遅れた場合、まず考えられるのは妊娠の可能性です。
生理予定日の1週間後に市販の妊娠検査薬を使用することで、比較的早期に妊娠の有無を知ることができます。
妊娠検査薬は水平に置いた検査薬に尿をかけ、判定ラインの出現を確認します。
妊娠初期は、hCG濃度が急激に上昇するため、陽性反応が出れば妊娠の可能性が高いと判断できます。
ストレス管理と生活習慣の改善
ストレス管理と適切な体重維持は、生理周期を整えるために重要です。
リラックスする時間を作る、十分な睡眠をとる、適度な運動を心がけるなど、バランスの取れた生活習慣を送ることが大切です。
ストレス解消法としてヨガやストレッチ、深呼吸、アロマセラピーなどがおすすめで、特にヨガは骨盤周りの血行促進にも効果的です。
睡眠は7-8時間を目安に、できるだけ同じ時間に就寝・起床することで、体内時計が整い、ホルモンバランスの安定につながります。
運動は激しすぎない有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)を週3回程度行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。
バランスの取れた食事と体温管理
食事では、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をバランスよく摂取しましょう。
特に、緑黄色野菜、ナッツ類、乳製品は生理周期を整えるのに適した食材です。
また、ぬるめのお湯に浸かる半身浴や、三陰交・関元などのツボ押しが生理不順の改善に役立ちます。
低用量ピルによるホルモン調整
低用量ピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)を含んでおり、ホルモンバランスを調整することで、排卵を抑制します。
これにより、生理痛や生理不順などの症状を緩和することができます。
ただし、ピルの服用は医師の指導が必須で、副作用の可能性があるため注意が必要です。
また、妊娠を希望する場合は適していません。
医師への相談が必要なタイミング
以下のような症状がある場合は、速やかに婦人科医に相談しましょう。
これらの症状は、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群などの婦人科系疾患、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患が隠れている可能性があります。
そのため、早期発見・早期治療が何より大切です。
生理を遅らせないための日頃の心がけ
生理の遅れを防ぐためには、日頃からの生活習慣や健康管理が重要です。
規則正しいリズムを心がけ、体と心のバランスを整える方法を紹介します。
規則正しい生活リズムの維持
規則正しい生活リズムを保つことで、体内時計が整い、ホルモン分泌のタイミングが安定します。
毎日決まった時間に起床・就寝し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
適度な運動とストレス解消法
週に2~3回、30分程度の有酸素運動を心がけましょう。
ウォーキングやヨガなど、自分に合ったものを選ぶのがポイントです。
ストレス解消法としては、入浴やツボ押しを推奨します。
特に、 足の内くるぶしから指4本分程にある三陰交や、はおへそから指4本分下にある関元というツボを刺激すると、自律神経が整います。
避妊と性感染症予防の重要性
避妊に失敗すれば、予期せぬ妊娠のリスクがあります。
コンドームの使用を徹底し、性感染症から身を守りましょう。
ピルの服用も選択肢の一つですが、医師の指導の下で服用する必要があります。
定期的な婦人科検診の受診
上記の症状がなくても、年1回は婦人科検診を受けて、病気の有無をチェックしましょう。
異常が見つかれば、早期の治療開始が可能です。
生理がきそうでこないときの対処法のまとめ
この記事では、生理遅延時の対処法や日頃の心がけについて解説しました。
日頃から自分の身体と向き合い、適度な運動とストレス解消法を取り入れることが大切です。
また、避妊と性感染症予防にも気を付け、年1回は婦人科検診を受けるようにしましょう。