導入事例
エキサイトホールディングス株式会社

  • 従業員数: 174人
  • 男女比: 6:4
  • 平均年齢: 36.6歳
  • 業種: インターネット関連事業

“従業員の「相互理解」の一歩として導入した低用量ピル補助制度。社員から嬉しい反応が沢山届きました”

エキサイトホールディングス株式会社

お話を伺った方: エキサイトホールディングス株式会社 経営管理室 人事総務グループ 遠山様

はじめに御社の事業概要を教えてください。

弊社は、インターネットメディアを中心に事業展開している企業です。日本国内で有数のポータルサイト「エキサイトニュース」などから成るプラットフォーム事業に加え、インターネット回線の「BBエキサイト」などから成るブロードバンド事業を展開しております。
最近はバーチャル株主総会「Sharely」やウェビナー支援クラウド「FanGrowth」をはじめとしたSaaS・DX事業へも注力しています。

導入背景

「エニピルforキャリア」導入前どのような課題を抱えていましたか?

弊社は、女性の管理職の割合が約18%です。今後、女性の管理職を引き上げるためには、そもそも「管理職を目指したいと思える人」を増やす必要性があると思っています。

その実現に向けて、女性の働きやすい環境を整えていかなればいけないという課題は感じていました。

インタビューの様子

「エニピルforキャリア」導入に至った経緯を教えてください。

最初にご提案いただいた時、担当の私が低用量ピルを服用したことがなかったので実感が沸かず、ニーズを確認するため女性社員に話を聞いて回りました。
すると、20代~30代の従業員の間では、日常的に低用量ピルを服用している人が多いという実態が分かりました。

服用の目的は人によってさまざまでしたが、セルフコントロールの1つの選択肢になっているのだと知り、導入を決めました。

インタビューの様子

導入にあたって

導入にあたって難しかった点はありましたか?

低用量ピルは、利用できる人が限定的な制度になるため公平性に欠けるかという点においては慎重になりました。一方、多様性の面で考えると、「働きやすい環境」というのは一人一人異なるので、それぞれに合った選択肢を提供することも大事になります。例えば、同じ女性であったとしても、育児をしている方や若い年齢の方、家族の介護がある方などライフステージやライフスタイルが異なれば、働きやすさの定義も異なります。

そこで、この制度を導入することで「制度があって助かった、働きやすくなった」と感じる社員が増えるという事象を一つ一つ積み重ねていくことの方が重要なのではないかと思いました。事実、月経困難症や月経痛で悩んでいる方は多くいるので、その方たちに働きやすい環境を提供するための選択肢の1つになればと思い、オンラインピル診療福利厚生サービス「エニピルforキャリア」の導入を決めました。

今回の制度導入は、女性活躍推進の一環という大義はありつつも、異なる境遇の従業員同士の“相互理解”につながる挑戦だったようにも思います。

「エニピルforキャリア」で決めた理由を教えてください。

薬剤が豊富な点が良かったです。実際に導入してみると、「低用量ピル」にもさまざまな種類があり、人によって合う薬剤が異なることが分かりました。
そのため、現在も社員の要望をくみ取りながら新しく「超低用量ピル」を追加で実施するなど、一人一人に合った制度になるよう整備しています。その度に要望に応えてくれる薬剤の豊富さは、「エニピルforキャリア」の強みだと感じました。

また、これは導入後の話になりますが、オンライン診療ならではのスピード対応には驚いています。

従業員から、「申し込みをしたら30分以内に診療ができ、翌日には低用量ピルが自宅に届いて感動しました!」と報告も入ったほど、迅速に対応いただいております。

エニピルforキャリアのイメージ

導入効果

導入後の従業員の反応はいかがでしたか?

従業員の反応は想像以上に大きかったです。導入時、全社会や社内のイントラネット、Slackでアナンスを行いましたが、男女問わず沢山のポジティブな反応をいただきました。
中には男性からも質問があり、全従業員の関心度の高さに驚きました。

弊社は、業務委託や派遣の人なども含めて「一緒に仕事をしている人全員の働きやすさ」に着目して制度設計したことも共感を生んだ理由の1つかもしれません。

インタビューの様子

実際に導入してみて、当初抱えていた課題は解決されましたか?

もともと、女性活躍推進の一環という位置づけでスタートしましたが、導入から半年経った今、「社員の働きやすい環境づくりに前向きな会社」という醸成ができてきたと感じます。

今後も、「何人に利用してもらう」など定量的な目標を持って推進していくというよりは、いろんな考え方がある中、互いの意見を尊重し、低用量ピルを使うか使わないかは従業員一人一人が判断できるような環境に整えていきたいと思っています。

最後に今後の目指す組織について教えてください。

働きやすい環境は人それぞれ異なりますが、これらの違いは経験してなくとも、想像することはできると考えています。
理想としては、多様な人材が一緒に働く中で、お互いの境遇を理解して助け合う会社を目指して今後も制度設計に取り組んでいきたいです。

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