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アフターピル服用後の生理はいつくる?2回目の生理が遅れる理由や消退出血についても解説

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「アフターピルを飲んだ後、生理はいつ来るのか」「出血があったけど生理なのか消退出血なのかわからない」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか

アフターピル服用後の生理は予定日前後に来ることが多いですが、数日〜1週間程度早まったり遅れたりすることがあります

また服用後に見られる出血には消退出血、生理、着床出血などがあり、それぞれ特徴が異なります

避妊が成功したかどうかを確認するためには、これらの出血の違いを理解しておくことが大切です。

本記事ではアフターピル服用後の生理がいつ来るのか、出血の見分け方、2回目の生理について、生理が来ない場合の対処法まで詳しく解説していきます。

アフターピルを服用した後に不安を感じている方はぜひ参考にしてください

目次

アフターピル服用後の生理(出血)はいつ来る?安心できるサインは?

アフターピルを服用した後、生理がいつ来るのか、どのような状態であれば避妊に成功したと言えるのか気になる方は多いでしょう。

ここでは生理が来る日の目安と、避妊成功のサインについて解説していきます

生理が来る日の目安

アフターピル服用後の生理は、予定日前後に来ることが多いとされています

ただしアフターピルに含まれるホルモン成分の影響で、生理周期が一時的に乱れることがあります

研究によると、70〜90%の女性でアフターピル服用後の生理が3〜7日早まるか遅れるとされています

数日程度のずれは正常な反応であり、過度に心配する必要はありません

服用後に消退出血が見られる場合は、服用から数日〜3週間程度で起こることが多いです。

消退出血の後、通常の生理が予定日前後に来るケースもあれば、消退出血と生理が一度に来るケースもあります

生理予定日から1週間以上遅れる場合は、妊娠検査薬で確認することをおすすめします

避妊に成功しているときのサイン

避妊に成功しているときのサインは「服用後3週間以内に何らかの出血があるかどうか」です。

消退出血が見られた場合は、避妊が成功した可能性が高いと考えられます

消退出血はアフターピルに含まれるホルモン成分の影響で子宮内膜が剥がれ落ちることで起こる出血です。

消退出血がなくても、通常の生理が予定日前後に来れば避妊は成功していると考えてよいでしょう。

出血量や期間がいつもと同程度であれば、より安心できます

ただし出血があっても妊娠していないとは限らないため、不安な場合は性行為から3週間以上経過した後に妊娠検査薬で確認することをおすすめします

アフターピル後の出血(消退出血・生理・着床出血)の見分け方

アフターピル服用後に見られる出血には、消退出血、生理、着床出血などがあります

それぞれ特徴が異なるため、見分けることが重要です。

【消退出血・生理・着床出血の比較】

項目 消退出血 生理 着床出血
タイミング 服用後数日〜3週間 生理予定日前後 生理予定日の数日前
出血量 少ない〜中程度 通常の月経と同程度 ごく少量
出血の色 鮮血〜褐色 鮮血〜暗赤色 ピンク〜薄茶色
持続期間 2〜3日程度 3〜7日程度 1〜2日程度
妊娠の可能性 出血があっても否定できない 通常の生理なら低い 妊娠のサイン

消退出血は服用後のホルモン変化によって起こる出血で、全員に見られるわけではありません

約半数の方は消退出血がないまま通常の生理が来るとされています

着床出血は受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血で、妊娠のサインのひとつです。

出血だけでこれらを完全に区別することは難しい場合もあるため、不安な場合は妊娠検査薬で確認することをおすすめします

アフターピル服用後の生理の特徴(量・日数・痛みなど)

アフターピル服用後の生理は、いつもと異なる特徴が見られることがあります

ホルモンバランスの変化によって、量や日数、痛みなどに変化が生じる可能性があるのです

出血量について

アフターピル服用後の生理は、いつもより量が多くなったり少なくなったりすることがあります

特に消退出血と生理が重なった場合は、いつもより出血量が多く感じることもあるでしょう。

逆に出血量がいつもより少ない場合は、着床出血の可能性も考慮して妊娠検査薬で確認することをおすすめします

日数について

生理の日数も通常と異なることがあります

いつもより短かったり長かったりすることがありますが、1〜2日程度の変化であれば心配する必要はありません

1週間以上続く出血や、極端に短い出血の場合は医療機関に相談してみてください

痛みについて

生理痛がいつもより強くなる方もいれば、あまり変わらない方もいます

アフターピルの影響でホルモンバランスが乱れることで、生理痛の程度が変化することがあります

我慢できないほどの痛みや激しい腹痛がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします

アフターピルが本当に効いたのか、避妊成功を確認する方法

アフターピルを服用した後、避妊が成功したかどうかを確認する方法はいくつかあります

最も一般的なのは、出血の有無を確認する方法です。

服用後3週間以内に消退出血や生理が来れば、避妊が成功した可能性が高いと考えられます

特に予定日前後に通常の量・期間の生理が来た場合は、避妊に成功したと判断してよいでしょう。

より確実に確認したい場合は、性行為から3週間以上経過した後に妊娠検査薬を使用することをおすすめします

妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンを検出するもので、性行為から3週間以上経過していれば正確な結果が出やすいとされています

陰性であれば避妊に成功したと考えてよく、陽性であれば産婦人科を受診してください

出血があっても不安が残る場合は、妊娠検査薬で確認することで安心を得られるでしょう。

アフターピル服用後の「2回目の生理」はいつ?

アフターピル服用後の最初の生理が来た後、2回目の生理がいつ来るのか気になる方もいるでしょう。

2回目の生理は通常、最初の生理から28日前後で来ることが多いです。

ただしアフターピルの影響でホルモンバランスが乱れている場合は、2回目の生理も予定日からずれることがあります

1〜2周期程度は生理周期が安定しないことがあるため、多少のずれは心配する必要はありません

2回目の生理が予定日から1週間以上遅れる場合は、念のため妊娠検査薬で確認することをおすすめします

また3ヶ月以上生理が来ない状態が続く場合は、産婦人科を受診してホルモンバランスや他の原因を調べてもらいましょう

通常は2〜3周期程度で元の生理周期に戻ることが多いとされています

アフターピル服用後生理が来ない・大幅に遅れたときに考えられる原因

アフターピル服用後に生理が来ない、または大幅に遅れている場合はいくつかの原因が考えられます

原因を理解しておくことで、適切な対処ができるようになります

避妊に失敗している

生理が来ない原因として最も心配されるのは、避妊に失敗して妊娠している可能性です。

アフターピルの避妊効果は100%ではなく、正しく服用しても数%の確率で妊娠してしまうことがあります

服用のタイミングが遅れた場合、服用後に嘔吐してしまった場合、すでに排卵後だった場合などは避妊効果が低下します

服用から3週間以上経っても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認することが重要です。

陽性が出た場合は早めに産婦人科を受診してください

避妊に失敗した可能性が完全に否定できるまでは、不安を抱えずに検査で確認することをおすすめします

ホルモンバランスが崩れて周期が変わっている

アフターピルは高用量のホルモン剤であり、服用後はホルモンバランスが一時的に乱れることがあります

その影響で生理周期が変化し、予定日より遅れることがあるのです

特にもともと生理周期が不規則だった方や、ストレスを受けやすい方は影響が出やすい傾向があります

ホルモンバランスの乱れによる生理の遅れは一時的なものであり、多くの場合は1〜2周期で元に戻ります

妊娠検査薬で陰性が確認できていれば、ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が高いでしょう。

3ヶ月以上生理が来ない状態が続く場合は、産婦人科で検査を受けることをおすすめします

妊娠への不安・ストレスで生理が遅れている

妊娠への不安やストレスが原因で生理が遅れることもあります

ストレスは視床下部に影響を与え、ホルモン分泌を乱すことがあります

「妊娠したかもしれない」という不安が強いほど、ストレスによって生理が遅れやすくなることがあるのです

これは心因性の月経遅延と呼ばれ、珍しいことではありません

妊娠検査薬で陰性を確認できれば不安が軽減され、その後生理が来ることも多いです。

不安を一人で抱え込まず、妊娠検査薬で確認したり、医師に相談したりすることで精神的な負担を減らしましょう

生理が来ない場合の対処法

アフターピル服用後に生理が来ない場合は、以下の対処法を試してみてください

①妊娠検査薬で確認する

服用から3週間以上経っても生理が来ない場合は、まず妊娠検査薬で確認しましょう

性行為から3週間以上経過していれば、妊娠検査薬で正確な結果が出やすいとされています

市販の妊娠検査薬で十分に判定できるため、ドラッグストアなどで購入して検査してください

②陰性の場合は1週間後に再検査

検査で陰性だったがまだ生理が来ない場合は、1週間後に再度検査を行いましょう

検査のタイミングが早すぎると正確な結果が出ないことがあるためです。

再検査でも陰性であれば、ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が高いです。

③陽性の場合は産婦人科を受診

検査で陽性が出た場合は、早めに産婦人科を受診してください

医療機関では超音波検査などでより正確に妊娠の有無や妊娠週数を確認できます

④3ヶ月以上生理が来ない場合は受診

妊娠検査薬で陰性が続いていても、3ヶ月以上生理が来ない場合は産婦人科を受診しましょう

無月経が続くと子宮内膜の肥厚や女性ホルモン不足のリスクが出てくることがあります

アフターピルに関するよくある質問(Q&A)

消退出血があれば、妊娠の可能性はゼロですか?

いいえ、ゼロではありません

消退出血はあくまでホルモンの影響による出血であり、排卵や受精、着床を完全に否定するものではありません

妊娠の可能性を確実に否定するには、予定通りの生理を確認するか、性行為から3週間経過後に妊娠検査薬を使用することが推奨されます

アフターピル服用後の副作用(吐き気・頭痛など)は生理に影響しますか?

副作用自体が直接的に生理周期を大きく乱すというよりは、アフターピルに含まれるホルモン剤が生理周期(排卵など)に影響を与える結果、生理が早まったり遅れたりすることがあります

副作用が辛い場合は無理せず、処方を受けた医療機関に相談しましょう

市販の鎮痛剤や吐き気止めを服用しても問題ありません

アフターピルを飲んだ後、いつから性行為をしても大丈夫ですか?避妊効果は続きますか?

アフターピルの避妊効果は、その後の性行為には及びません

アフターピルは服用した時点より前の無防備な性行為に対して効果を発揮するものです。

服用後は次の生理が来て避妊に成功したことが確認できるまで、性行為を控えるか、必ずコンドームを使用するなど他の避妊法を行ってください

アフターピルは何回も繰り返し飲んでも大丈夫ですか?

アフターピルはあくまで「緊急用」のお薬であり、ホルモン含有量が多く身体への負担も考慮されるため、繰り返し頻繁に使用することは推奨されていません

常用するとホルモンバランスが乱れ、生理周期が不規則になる可能性があります

日常的な避妊には低用量ピルやIUS(子宮内システム)、コンドームなど、より確実で計画的な方法を選択し、医師に相談しましょう

アフターピル服用後の基礎体温はどうなりますか?

アフターピルに含まれるホルモンの影響で、基礎体温は一時的に変動(上昇または下降、不安定化)することがあります

そのため服用後の基礎体温だけで排卵の有無や妊娠の可能性を正確に判断することは困難です。

避妊の成功を確認するには、出血の有無や妊娠検査薬を使用することをおすすめします

アフターピルを飲んだ後、お酒を飲んでも大丈夫ですか?

少量であれば大きな問題はないとされていますが、アルコールはお薬の吸収や代謝に影響を与える可能性や、副作用(特に吐き気)を強めてしまう可能性があります

服用後2時間以内に吐いてしまうと効果が低下する恐れがあるため、服用当日の飲酒は控えるか、最小限にすることをおすすめします

もし服用後2〜3時間以内に吐いてしまったらどうすればいいですか?

服用後2時間(製品によっては3時間)以内に嘔吐した場合、お薬の成分が十分に吸収されていない可能性があります

その場合はアフターピルの効果が得られない可能性があるため、すぐに処方を受けた医療機関に連絡し、医師の指示を受けてください

状況によっては追加での服用が必要となる場合があります

アフターピル服用後、次の生理が来たら、避妊効果はもう大丈夫ですか?

普段通りの量や期間の生理が予定日付近に来れば、避妊に成功した可能性は非常に高いと言えます

ただしごくまれに妊娠初期の不正出血を生理と見誤るケースもあります

不安な場合や次の生理(2回目の生理)も予定通りに来ない場合は、念のため妊娠検査薬を使用するか、医師に相談しましょう

まとめ:アフターピル後の生理(出血)を正しく理解し、不安な場合は専門医へ

アフターピル服用後の生理は、予定日から数日〜1週間程度早まったり遅れたりすることがあります

服用後3週間以内に消退出血や通常の生理が来れば、避妊が成功した可能性が高いと考えられます

消退出血、生理、着床出血はそれぞれ特徴が異なるため、出血のタイミングや量、色を確認することが大切です。

3週間以上経っても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認してください

生理の遅れはホルモンバランスの乱れやストレスが原因であることも多く、妊娠していなければ1〜2周期で元に戻ることがほとんどです。

不安を一人で抱え込まず、妊娠検査薬で確認したり、医師に相談したりすることで安心を得られるでしょう。

何か心配なことがあれば、オンライン診療や産婦人科で相談してみてください

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