アフターピルとしてプラノバールを服用する際の服用方法や他の緊急経口避妊薬との違いを解説
緊急経口避妊薬(アフターピル)として主に使用されている薬はエラとレボノルゲストレルの2種類があります。
2つの薬は排卵や着床を遅らせて妊娠を阻止する薬です。
2011年にレボノルゲストレルが日本で承認される前は、中用量ピルであるプラノバールを使ってヤッペ法と呼ばれる方法で妊娠を阻止してきました。
プラノバールを服用する際は、ただ1錠服用すれば良いというわけではなく、服用方法が複雑です。
そのため、正しく服用しないと薬がきちんと効果を発揮しないため注意が必要となります。
本記事では、プラノバールがエラやレボノルゲストレルとどう異なる薬であるのか、服用方法とともに解説します。
プラノバールも優れた薬ではありますが、緊急経口避妊薬を使用した方が妊娠阻止率は高いです。
服用することに不安があるなら、オンライン診療のエニピルで専門家に効果や副作用について相談してみましょう。
エニピルでは24時間いつでも専門家が対応するため、ご自身の体質や状況を一緒に確認しながら最適な提案をさせていただきます。
アフターピルとして使用するプラノバールの飲み方(ヤッペ法)
中用量ピルであるプラノバールを緊急避妊に用いる方法は「ヤッペ法」と呼ばれます。
性交後72時間以内に2錠を服用し、さらに12時間後に2錠を服用します。
短い時間で高用量のホルモンを摂取することで排卵を抑制し、妊娠を防ぐ仕組みです。
正しいタイミングで所定の錠数を飲み切ることが重要で、少しでも飲み忘れや遅れがあると効果が十分に得られません。
できるだけ早めに服用を開始するほど効果は高まるため、避妊に失敗したら速やかにこの手順を実行する必要があります。
特別な手順が必要ですが、緊急避妊の専用薬が登場する前はこのヤッペ法が一般的なアフターピルの手段でした。
アフターピルとしてプラノバールを服用した際の避妊効果
プラノバールをアフターピルとして正しく服用した際の避妊効果は、57%です。
専用の緊急避妊薬と比べるとあまり高くなく、約半数では妊娠を阻止できない可能性があります。
プラノバールは緊急避妊専用に作られた薬ではないため、効果が最適化されていないのです。
また服用のタイミングが遅れたり服用後に嘔吐したりすると、薬が吸収されず妊娠のリスクが高まります。
2025年現在では効果の高い専用アフターピル(レボノルゲストレルやエラ)が推奨されており、プラノバールは他に手段がない場合の緊急措置とされています。
それでも効果がゼロというわけではないため、プラノバールしか入手できない場合でも諦めずになるべく早く正しい方法で服用することが大切です。
12時間後に飲み忘れてしまったらどうしたらいいの?
ヤッペ法での2回目の服用時間(12時間後)にプラノバールを飲み忘れてしまった場合でも、気付いた時点でできるだけ早く残りの錠剤を服用してください。
数時間程度の遅れであれば、完全に効果が失われるわけではなく、服用しないよりは妊娠阻止の可能性を高められます。
ただし大幅に時間が経ってしまった場合は、避妊効果を十分に得られない恐れが高いです。
飲み忘れてしまったら落ち着いて、早めに医師や緊急避妊に詳しい機関に相談しましょう。
まだ他のアフターピル(レボノルゲストレルやエラ)を使える時間枠であれば、そちらを追加で服用するといった選択肢を提案されることもあります。
アフターピルの中でもエラの場合、120時間以内に服用すれば妊娠阻止の効果を発揮するため、少しでも妊娠の可能性をなくしたい方は服用するのがおすすめです。
エニピルは24時間つねに専門家が待機しているため、緊急時にすぐ相談できるようにしておくと良いでしょう。
緊急避妊薬を併用して服用しても大丈夫なの?
プラノバールなどのアフターピルと他の緊急避妊薬を併用して服用することは基本的におすすめできません。
複数の緊急避妊法を同時に使っても、妊娠阻止率が飛躍的に向上するというエビデンスはなく、むしろ体への負担や副作用のリスクが高まります。
たとえばエラとレボノルゲストレルを同時に服用すると、作用が干渉し合って効果が下がる可能性もあるのです。
同様に、プラノバール(ヤッペ法)での服用中に追加で別のアフターピルを飲んでも、吐き気や嘔吐などの副作用が強く出る恐れがあるだけで、避妊効果が上がる保証はありません。
ただしヤッペ法に失敗してしまったうえでエラやレボノルゲストレルを服用するのは、最終手段として医師が判断して処方する可能性があります。
緊急避妊はひとつの方法をきちんと実行することが大切です。
不安だからといって自己判断で複数の薬を重ねて服用しないようにしましょう。
もし避妊効果に不安がある場合は、医師に相談して適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
アフターピルとしてプラノバールを服用した際に生理はいつ来るのか
プラノバールをアフターピルとして服用したあとに次の生理が来るタイミングは、通常の予定日と大きくは変わらないことが多いです。
ただし個人差があり、ホルモンの影響で生理が少し早まったり遅れたりする場合もあります。
緊急避妊で高用量のホルモンを摂取すると一時的に月経周期が乱れるため、生理が数日ずれても心配いりません。
多くのケースでは、服用後ほぼ1週間程度の範囲で次の生理が来るとされています。
プラノバール服用から3週間ほどで生理が来ると考えておき、生理予定日も多少前後することを覚えておきましょう。
アフターピルとしてプラノバールを服用する際の注意点
プラノバールは中用量ピルであり、緊急避妊時は服用方法が通常と異なるため、1回の服用量や副作用などによる体調変化に注意が必要です。
月経不順などで服用するときのプラノバールは1回1錠が正しい服用方法ですが、アフターピルとして服用するときは異なります。
正しい服用方法を理解しておかないと、せっかく時間を守って服用しても意味を成しません。
副作用の発現頻度も高く、吐き気や頭痛に悩まされてしまう方もいます。
またヤッペ法を開始するタイミングが24時間以内だった場合の妊娠阻止率は77%、49時間以上72時間以内に服用した場合は31%です。
正しく服用しても、服用のタイミングが遅れるだけで避妊に失敗する可能性も否定できません。
エラやレボノルゲストレルであれば、24時間以内の服用で97~98%の妊娠阻止が期待できます。
「何が何でも妊娠を阻止したい」と考えているのであればエニピルなどのオンライン診療で専用の避妊薬を処方してもらうのがおすすめです。
エニピルは24時間いつでも専門家に相談でき、最短30分以内で診察が完了するためスピーディさに長けています。
プラノバールを1錠飲んだだけでは意味がない
レボノルゲストレル錠やエラなど専用のアフターピルが1回1錠で済むのとは異なり、プラノバール(ヤッペ法)では複数錠を服用しなければ必要な効果が得られないためです。
ヤッペ法では、72時間以内に2錠、12時間後にさらに2錠を飲む計4錠が必要とされています。
分量を守って服用することで、初めて排卵抑制などの避妊効果を発揮します。
1錠だけ服用してもホルモン量が少なく、排卵を十分に抑えられず妊娠を防ぐことはほぼできません。
そのためプラノバールをアフターピルとして使う際は、必ず決められた錠数を全て服用することが大切です。
プラノバールを服用中は副作用の発現頻度が高い
プラノバールの副作用として、吐き気や嘔吐などの消化器症状は、専用のアフターピルと比べて発現頻度が高いとされています。
ヤッペ法ではかなりの割合の人に吐き気が起こり、嘔吐が見られるケースもあります。
頭痛や倦怠感、めまいなどを感じることもありますが、症状の多くは一時的なものです。
もし服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、薬が吸収されていない可能性があるため、処方医に飲み直す必要があるかどうか確認しましょう。
自己判断で薬の追加を行うのはおすすめできません。
プラノバールを服用して避妊に失敗してしまう可能性がある
ヤッペ法の全体的な妊娠阻止率は57%であり、約4割程度の確率で避妊に失敗する可能性が残ります。
特に排卵のタイミングによっては薬の効果が間に合わず、服用後でも妊娠にいたってしまうケースも少なくありません。
正しく服用したつもりでも、副作用による吐き気によって吸収不良を起こし、予期せぬ要因で効果が十分発揮されない場合も考えられます。
プラノバールを飲んだからといって安心することなく、その後も生理が予定通り来るか経過を注意深く見守ることが大切です。
プラノバールより緊急経口避妊薬の方が妊娠阻止率が高いからおすすめ
プラノバールを使うよりも、専用の緊急経口避妊薬(アフターピル)を利用する方が高い避妊効果が期待できるためおすすめです。
薬剤名 | エラ(ウリプリスタール) | レボノルゲストレル |
---|---|---|
服用方法 | 性交後120時間(5日)以内 | 性交後72時間(3日)以内 |
妊娠阻止率(24時間以内に服用した場合) | 98%※120時間持続 | 97%※時間の経過とともに85%まで低下 |
妊娠の可能性 | 1.5% | 2.0~3.0% |
レボノルゲストレルやエラは、妊娠阻止率がそれぞれ97〜98%と非常に高く、プラノバールの約57%と比べても格段に優れた効果を示します。
さらに、服用方法も1回1錠で済むため手順が簡単で、飲み忘れの心配もありません。
副作用の面でも、吐き気などの症状はプラノバールのヤッペ法に比べて少ない傾向にあり、体への負担が軽減されています。
2025年現在、緊急避妊が必要な際にはプラノバールより効果が高く安心できる専用のアフターピルを使うことが推奨されます。
エニピルでは2種類のアフターピルを取り扱っており、どちらを処方することも可能です。
ただ初めてアフターピルを使用する場合「どっちがいいの?」と悩みますよね。
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専門家に事前相談することで診察時はスムーズにアフターピルを処方してもらえるため、まずはLINE登録をして今すぐ相談してみましょう。
エラ(ウリプリスタール)は妊娠阻止率98%
エラの妊娠阻止率は約98%と非常に高く、避妊に失敗したときの緊急措置として極めて信頼性の高い薬です。
排卵を強力に抑制する作用があるだけでなく、着床を防ぐ効果も持ち合わせており、性交後120時間(5日)以内であれば高い妊娠阻止効果が期待できます。
24時間以降であっても効果を維持できるのが魅力です。
服用は1回1錠を飲むだけで手順が簡単で、プラノバールのように複数回に分ける必要もありません。
副作用も比較的少なく、ヤッペ法に比べて吐き気や倦怠感などの症状が出にくい傾向があります。
妊娠阻止率も高く、副作用の発現頻度も少ないエラはおすすめのアフターピルだと言えます。
レボノルゲストレルは妊娠阻止率97%
レボノルゲストレルは妊娠阻止率が97%で、性交後72時間以内に服用することで特に高い有効性を示します。
世界的にも標準的な緊急避妊法のひとつで、服用は1回1錠と複雑な手順が不要なため利便性にも優れます。
副作用も比較的少なく、吐き気や体調不良の頻度はプラノバールのヤッペ法より大幅に低いです。
日本では2011年に承認され、多くの医療機関で処方実績があるため信頼性も高い緊急避妊薬です。
レボノルゲストレルは24時間以内に服用すれば97%の妊娠阻止が期待できますが、24時間以降72時間以内の服用だと阻止率は85%まで下がることが報告されています。
エラと比べると服用時間の条件が少し厳しいですが、できるだけ早いタイミングで服用すれば効果を発揮する薬です。
エラやレボノルゲストレルを入手するならエニピルで
プラノバールではなく専用のアフターピルであるエラやレボノルゲストレルを入手したい場合には、オンライン診療サービス「エニピル」の利用がおすすめです。
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よくある質問
プラノバールをアフターピルとして使用するにあたって、よくある質問をまとめました。
プラノバールはアフターピルとして効果がありますか?
プラノバールにもアフターピルとしての効果はあります。
専用の緊急避妊薬と比べると期待できる効果は低く、100%避妊に成功するわけではありません。
ヤッペ法での妊娠阻止率は約57%で、エラやレボノルゲストレルの97〜98%と比べると低い数値です。
正しく服用しても一定の確率で妊娠が成立してしまう可能性が残ってしまうため、緊急避妊を行うならプラノバールよりも効果が高い専用アフターピルを用いることが推奨されています。
プラノバールは他に方法がない場合の応急的な手段と位置づけられており、効果が全くないわけではありませんが、積極的に選ばれる方法ではないことを理解しておくことが大切です。
プラノバールで避妊に成功した人はいますか?
プラノバールをアフターピルとして用いた緊急避妊で妊娠を防ぐことに成功したケースもあります。
実際、レボノルゲストレルが登場する前はヤッペ法が主流で、多くの女性がプラノバールによって望まない妊娠を回避してきました。
統計的にも約半数強のケースでは妊娠阻止に成功している計算になります。
ただし避妊に失敗したケースも少なくはないため「成功した人がいるから自分も大丈夫」と過信するのは禁物です。
プラノバールしか手段がない状況で用いる場合は、必ず服用後に妊娠の有無を確認しましょう。
中用量ピルのプラノバールをアフターピルとして飲む方法は?
プラノバールをアフターピルとして服用するには、「ヤッペ法」と呼ばれる決まった手順で飲む必要があります。
合計4錠を所定の時間に飲み切ることで、緊急避妊の効果を狙います。
1回目と2回目の間隔は厳密に12時間程度を守ることが推奨されており、飲み忘れや大幅な遅れがないよう注意が必要です。
なお、服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、その分の薬が吸収されていない可能性があるため、同じ量をもう一度服用し直す必要があるかもしれませんが、必ず医師の指示を仰ぎましょう。
以上の手順を正しく実行することで、プラノバールでの緊急避妊効果をできるだけ引き出すことができます。
アフターピルと一緒に飲んではいけない薬はありますか?
プラノバールを含め、アフターピルと併用する際に「絶対に一緒に飲んではいけない」とされている薬はありません。
しかし一部の薬はホルモンの代謝を促進し、アフターピルの効果を弱めてしまう可能性が指摘されているため、一緒に服用する際は注意しましょう。
治療薬名 | 成分名 |
---|---|
抗てんかん薬 | ・フェニトイン ・カルバマゼピン |
抗生物質や結核治療薬 | ・リファンピシン ・テトラサイクリン系抗生剤 |
HIV治療薬 | ・抗レトロウイルス薬 |
セイヨウオトギリソウ | ・セントジョーンズワート |
またエラを使用した場合、服用後5日間は同じ効果をもつレボノルゲストレルと併用しないようすすめられています。
同時に服用するとホルモンの作用が干渉し合い、効果が減弱する可能性があるためです。
市販の鎮痛剤や風邪薬などは基本的に併用しても問題ありませんが、特定の薬を服用中で不安がある場合は事前に医師に相談すると安心です。
アフターピルとしてプラノバールは阻止率が低いので緊急経口避妊薬を利用しよう
プラノバールをアフターピルとして用いるヤッペ法は、妊娠阻止率が高くはなく、確実性に欠ける方法です。
避妊に失敗した際には、より高い効果が期待できるエラやレボノルゲストレルなど、専用の緊急経口避妊薬を利用するのがおすすめです。
エラやレボノルゲストレルは1回1錠の服用で済み、妊娠阻止率も97~98%と非常に高く、正しく使えば妊娠を防げる可能性が格段に上がります。
エニピルではエラもレボノルゲストレルも取扱いがあり、避妊に失敗してしまった際には最短当日で手元に薬が届きます。
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専門家に相談することでご自身の状況も落ち着いて整理することができるため、困ったときは一人で抱え込まず、エニピルのサービスに相談して適切なサポートを受けましょう。