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生理痛の症状がひどい場合の対処法、病院を受診した方がいいタイミングは?

生理

毎月の生理痛に耐えながら過ごしていませんか?強い痛みのせいで、日常生活に支障をきたしている方は少なくありません。

ひどい生理痛は、我慢するだけでなく、適切な対処法を知ることが大切です。

この記事では、生理痛の種類や症状、重症度の判断基準、セルフケアの方法、そして病院受診のタイミングについて詳しく解説します。

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生理痛の症状と重症度

生理痛の重症度には個人差がありますが、一般的な症状と特徴を把握しておくことが大切です。

ここでは、生理痛の種類や症状、重症度の判断基準について詳しく解説します。

生理痛の種類と特徴

生理痛は大きく分けて、器質的月経困難症と機能性月経困難症の2種類があります。

器質的月経困難症は、子宮内膜症などの原因疾患があるタイプで、20-40代の女性に多くみられます。

一方、機能性月経困難症は明確な原因疾患がないタイプで、10代後半から20代前半の女性に多いのが特徴です。

器質的月経困難症は月経時以外にも症状が出ることがありますが、機能性月経困難症は月経時のみ症状が現れます。

ひどい生理痛の症状

ひどい生理痛の主な症症状は、激しい下腹部痛、腰痛、腹部の張りや膨満感、吐き気や嘔吐、頭痛やめまいなどがあります。

これらの症状により、日常生活に支障をきたすレベルの痛みや不快感を感じるのが特徴です。

実際に、就業女性の約28.6%が強い月経痛を報告しています。

生理痛が重症である可能性を示すサイン

痛みが月を追うごとに悪化している、月経時以外にも下腹部痛がある、月経が1週間以上続く、出血量が極端に増えている、月経周期が不規則になったなどの症状がある場合は、生理痛が重症である可能性が高いので注意が必要です。

このようなサインがみられる場合は、早めに婦人科を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。

生理痛の重症度の判断基準

生理痛の重症度は、痛みの程度と日常生活への影響で判断します。

鎮痛剤なしで我慢できる程度の痛みで日常生活にほとんど影響がない場合は軽度、鎮痛剤を使用しても我慢できないほどの激痛で日常生活に著しい支障があり休みを取る必要がある場合は重度と分類されます。

生理痛の症状が中等度以上で、月経のたびに日常生活に支障が出るようであれば、婦人科の受診をおすすめします。

早期の診断と適切な治療により、痛みを和らげ、快適な生活を送ることができるようになります。

ひどい生理痛への対処法

ひどい生理痛に悩まされている女性は少なくありません。

そこで、この記事では生理痛の症状が重い場合の対処法について詳しく解説します。

市販薬の選び方と使用上の注意

セルフケアだけでは効果が不十分な場合、市販の鎮痛薬を使用することも検討しましょう。

生理痛に効果的な成分としては、以下のようなものがあります。

成分名 特徴
イブプロフェン NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の一種で、強い鎮痛効果がある
ナプロキセン NSAIDsの一種で、イブプロフェンと同等の効果がある
アセトアミノフェン NSAIDsではないが、比較的穏やかな鎮痛効果がある

表に示した成分を含む市販薬を選ぶと、生理痛の症状緩和に役立ちます。

ただし、長期連用は避け、用法・用量を守って使用することが大切です。

ストレス管理とリラクゼーション

ストレスは、生理痛の症状を悪化させる要因の一つです。

そのため、日頃からストレス管理を心がけ、リラックスする時間を作ることが重要です。

以下のような方法で、ストレス解消とリラクゼーションを図りましょう。

  • 深呼吸や瞑想で心を落ち着ける
  • 好きな音楽を聴く、読書をするなど自分なりのリラックス法を見つける
  • 友人や家族と話すなど、周囲のサポートを得る
  • 必要に応じて、カウンセリングや心理療法の専門家に相談する

以上のような対処法を試してみても、生理痛の症状が改善されない場合や、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合は、迷わず婦人科を受診しましょう。

器質的な疾患が隠れている可能性もあるため、専門医による診察と適切な治療が必要です。

病院受診が必要なタイミング

強い生理痛に悩まされている方は、病院を受診するべき状況を知っておきましょう。

以下のような症状がある場合は、専門医による診察と治療が必要です。

日常生活に支障をきたす程の痛み

生理痛が強く、日常生活に大きな支障をきたしている場合は要注意です。

鎮痛剤を服用しても効果がなく、仕事や学校を休まざるを得ないほどの痛みは放置せず、婦人科を受診しましょう。

重度の月経困難症の可能性があり、適切な治療を行わないと症状が悪化する恐れがあります。

月経以外の期間にも下腹部痛がある場合

生理期間以外にも下腹部に痛みを感じる場合は、器質的な疾患の可能性を疑う必要があります。

子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気では、生理痛以外にも慢性的な下腹部痛を伴うことがあります。

このような症状がある場合は、早めに婦人科を受診し、詳しい検査を受けることをおすすめします。

生理不順や過多月経を伴う場合

生理周期が不規則になったり、経血量が極端に増えたりする場合も注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れや、子宮や卵巣の病気が潜んでいる可能性があります。

生理不順や過多月経は、重大な疾患の兆候である場合があるため症状が続く場合は迷わず婦人科を受診しましょう。

病院での診断と治療

ここでは、病院での診断と治療の流れについて説明します。

問診と内診による評価

産婦人科医は、まず詳細な問診により、痛みの程度や持続時間、月経周期の変化、他の随伴症状などを確認します。

次に、内診で子宮や卵巣の状態を触診し、器質的な異常がないかを評価します。

問診と内診の結果から、器質的月経困難症と機能性月経困難症のどちらの可能性が高いかを判断します。

器質的月経困難症が疑われる場合は、さらに詳しい検査が必要となります。

器質的月経困難症の検査と治療方針

器質的月経困難症の原因となる代表的な疾患は、子宮内膜症と子宮腺筋症です。

これらの疾患を診断するために、超音波検査や MRI検査などの画像診断が行われます。

確定診断がついたら、原因疾患に応じた治療方針を立てます。

薬物療法(ホルモン療法や鎮痛薬)や手術療法(腹腔鏡下手術や子宮全摘術)などが選択肢となります。

機能性月経困難症の治療選択肢

一方、器質的な原因が見つからない場合は、機能性月経困難症と診断されます。

機能性月経困難症の治療は、対症療法が中心となります。

具体的には、月経痛を和らげるための鎮痛薬(NSAIDs)の使用や、ホルモン療法による月経コントロール、漢方薬の服用などが選択肢となります。

個々の症状や希望に合わせて、最適な治療法を医師と相談しながら決定していきます。

ホルモン療法とNSAIDsの効果と副作用

ホルモン療法では、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)を組み合わせた低用量ピルが広く使用されています。

ピルは月経痛を軽減するだけでなく、月経周期を調整する効果もあります。

NSAIDsは、子宮収縮を促すプロスタグランジンの産生を抑制することで鎮痛効果を発揮します。

ただし、胃腸障害などの副作用にも注意が必要です。

漢方薬の選択肢と特徴

漢方薬は、比較的副作用が少なく、体質改善にも役立つとされています。

代表的な処方として、当帰芍薬散や芍薬甘草湯などがあります。

漢方薬は西洋医学的な治療と併用することも可能ですが、服用期間や適応症などは医師と相談しながら慎重に判断する必要があります。

月経困難症の治療は、症状のコントロールと同時に、自己管理や生活習慣の改善も大切なポイントとなります。

生理痛がひどい場合の対処法のまとめ

この記事では、ひどい生理痛の種類や症状、重症度の判断基準、セルフケアの方法、そして病院受診のタイミングについて解説しました。

  • 生理痛には器質的月経困難症と機能性月経困難症の2種類ある
  • 就業女性の約28.6%が強い月経痛を報告している
  • 痛みの程度と日常生活への影響で生理痛の重症度を判断する
  • 生活習慣の改善や市販の鎮痛薬、温罨法、軽い運動などのセルフケアを試す
  • 日常生活に支障をきたす痛み、月経以外の下腹部痛、1週間以上続く月経などの場合は受診が必要

つらい生理痛に悩んでいる方は、一人で抱え込まず、婦人科医に相談してみましょう。

早期の診断と適切な治療により、症状をコントロールし、快適な生活を送ることができるようになります。

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