問診を始める

生理がきそうでこない…生理前の腹部痛の原因は何?妊娠、ストレス、病気などの可能性と受診の目安を解説

生理

生理前の腹部痛は多くの女性が経験する症状ですが、生理がなかなか来ない時の痛みは特に不安になりますよね。

ホルモンバランスの変化やストレス、病気が原因の可能性もあります。

この記事では、生理前の腹部痛の原因と対処法、病院受診の目安などを詳しく解説します。

いつもと違う痛みを感じたら、体からのサインかもしれません。

生理不順や腹痛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

エニピルを詳しくみる

生理がきそうでこない時の腹部痛の原因

生理前に感じる腹部の痛みは、多くの女性が経験する症状です。

しかし、いつもと違う痛みを感じた時は、体からのサインかもしれません。

生理周期と正常な症状

まずは、生理周期と正常な症状について理解することが大切です。

生理周期は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のバランスによって調節されています。

排卵後、黄体ホルモンが優位になり、子宮内膜が厚くなります。

生理前には、ホルモンバランスの変化により、軽度の腹痛や腰痛、イライラなどの症状が出ることもあります。

ホルモンバランスの変化による痛み

では、強い痛みを感じる場合はどうでしょうか。

ホルモンバランスの変化により、子宮収縮を引き起こすプロスタグランジンの分泌が増加すると、強い腹痛や下痢、吐き気などの症状が出ることがあります。

特に、頭痛やめまい、イライラなどの精神的な症状を伴う場合は、月経前症候群(PMS)の可能性も考えられます。

ストレスや体調不良の影響

生理不順の原因は、ホルモンバランスだけではありません。

過度なストレスや睡眠不足、体調不良なども、生理周期に影響を与えます。

ストレスによって、視床下部-下垂体系のはたらきが乱れ、ホルモン分泌が抑制されることで、生理不順や痛みの原因になります。

生活習慣を見直し、ストレス管理を心がけることが大切です。

子宮内膜症や子宮筋腫などの病気

一方で、強い痛みが続く場合は、病気が隠れていることもあります。

代表的なのが、子宮内膜症や子宮筋腫です。

子宮内膜症は、本来子宮内にあるはずの子宮内膜が、子宮の外に存在する病気です。

生理痛が非常に強く、排便痛や性交痛を伴うこともあります。

子宮筋腫は、子宮の筋層に発生する良性の腫瘍で、過多月経や貧血の原因になります。

これらの病気は、症状だけでは判断できないため、婦人科での検査が必要です。

妊娠初期の兆候としての腹痛

生理予定日が過ぎても生理がこない場合は、妊娠の可能性があります。

妊娠初期には、着床の際の腹痛や、ホルモンバランスの変化による痛みを感じることがあります。

他にも、つわりや乳房の張りなどの症状が現れます。

妊娠の可能性がある場合は、早めに検査薬などで確認することをおすすめします。

腹部痛の症状と重症度の見分け方

生理前の腹部痛は、さまざまな原因によって起こります。

痛みの特徴を知ることで、重症度を判断し、適切な対処法を選択することができます。

以下では、腹部痛の症状と重症度の見分け方について解説します。

痛みの部位や広がり

腹部のどの位置で痛みを感じるかは、原因を特定する手がかりになります。

  • 下腹部全体の痛み:生理痛や子宮内膜症の可能性があります。
  • 片側の下腹部の痛み:卵巣嚢腫や卵管炎などの可能性があります。
  • 痛みが背中や腰にも広がる場合は、重症度が高い可能性があります。

痛みの種類と強さ

痛みの種類と強さも、重要な判断材料です。

  • 鈍い痛み:生理痛によくみられます。
  • 鋭い痛み:炎症性疾患や癒着などが原因の可能性があります。
  • 耐えられないほどの強い痛みは、重症度が高い可能性があります。

突然の激痛は、緊急性が高い症状です。

すぐに医療機関を受診しましょう。

随伴症状の有無と種類

腹部痛に伴う症状の有無と種類も、重要なポイントです。

  • 吐き気や嘔吐:感染症や炎症性疾患の可能性があります。
  • 発熱:骨盤内炎症性疾患(PID)などの可能性があります。
  • めまいや失神を伴う場合は、重症度が高い可能性があります。

不正出血を伴う腹部痛は、要注意です。

早めに医療機関を受診しましょう。

痛みの持続時間と頻度

痛みがどのくらい続くのか、どのくらいの頻度で起こるのかも重要です。

  • 生理期間中のみの痛み:生理痛の可能性が高いです。
  • 生理と関係なく起こる痛み:子宮内膜症や感染症などの可能性があります。
  • 長期間続く痛みは、慢性的な疾患の可能性があります。

痛みの持続時間が数日以上にわたる場合は、医療機関での診察が必要です。

日常生活への支障の程度

痛みが日常生活にどの程度影響を与えているかも、重症度の判断材料になります。

  • 鎮痛剤を飲めば日常生活に支障がない:軽症の可能性が高いです。
  • 鎮痛剤を飲んでも痛みが残る:中等症以上の可能性があります。
  • 日常生活に著しく支障をきたす場合は、重症の可能性があります。

仕事や学校を休まざるを得ないほどの痛みは、要注意のサインです。

医療機関で適切な診断と治療を受けましょう。

腹部痛への対処法と受診の目安

ここでは、生理前の腹部痛への対処法と、病院受診が必要な場合の目安についてお話しします。

休養と安静の重要性

生理前の腹部痛が軽度な場合、まずは休養と安静を心がけることが大切です。

  • ゆっくりと休み、ストレスを溜めないようにしましょう。
  • 激しい運動は控えめにし、軽い散歩やストレッチなどで体を動かすのがおすすめです。
  • 規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。

休養と安静を取ることで、子宮の収縮を和らげ、痛みを軽減することができます。

温めることによる症状緩和

腹部を温めることも、痛みを和らげるのに効果的です。

  • お風呂に入って下腹部を温めたり、ホットパックや湯たんぽを当てたりしましょう。
  • ぬるめのお湯を飲むのも、体の内側から温めるのに効果的です。

温めることで血行が促進され、痛みの原因である子宮の収縮が和らぎます。

ただし、高温すぎるお湯は避け、ほどよい温かさを保つようにしてください。

鎮痛剤の適切な使用法

休養と温めても痛みが和らがない場合は、鎮痛剤を使用するのも一つの方法です。

  • 市販の鎮痛剤を使用する際は、説明書をよく読み、適切な用量を守ることが大切です。
  • 痛みが強く、市販薬で効果が得られない場合は、医師に相談し、処方薬の使用を検討しましょう。

鎮痛剤は痛みを和らげますが、飲みすぎには注意が必要です。

長期的な使用は避け、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。

病院受診が必要な警告サイン

以下のような症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。

  • 激しい下腹部痛が続く
  • 不正出血がある
  • 38度以上の発熱がある
  • おりものに異常な臭いがある
  • 下痢や嘔吐が続く

これらの症状は、子宮内膜症や骨盤内炎症、子宮筋腫など、重大な病気のサインの可能性があります。

早期発見・早期治療が大切ですので、我慢せずに受診しましょう。

婦人科受診のタイミングと選び方

生理前の腹部痛が続く場合は、婦人科を受診することをおすすめします。

  • 痛みが生理のたびに起こる場合や、日常生活に支障がある場合は、早めに受診しましょう。
  • 婦人科選びで重要なのは、自分の悩みを相談しやすい雰囲気があるかどうかです。
  • 事前に口コミをチェックしたり、実際にクリニックを見学したりするのもおすすめです。

上記の症状がなくても、年1回は婦人科健診を受けて、病気の有無をチェックしましょう。

「どこに相談したら良いかわからない」という方は、かかりつけ医に相談してみるのもおすすめです。

ピルによる生理痛と腹部症状のコントロール

ピルは、女性ホルモンの黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含む薬剤です。

これらのホルモンを調整することで、生理痛や腹部症状を緩和する効果があります。

ピルのホルモン調整作用と効果

ピルに含まれる黄体ホルモンと卵胞ホルモンは、体内のホルモンバランスを調整する働きがあります。

これにより、以下のような効果が期待できます。

  • 子宮内膜の増殖を抑制し、生理時の出血量を減らす
  • プロスタグランジンの過剰な産生を抑え、生理痛を和らげる
  • 視床下部-下垂体系へのフィードバック作用により、ホルモン分泌を安定化させる

これらの作用により、生理痛や生理不順、PMSなどの症状を改善することができます。

ピル服用のメリットと適応

ピルを服用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 高い避妊効果と生理周期の調整
  • 生理痛や過多月経の改善
  • PMSやPMDDなどの月経関連症状の緩和
  • 子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群の治療への応用

特に、生理痛や生理不順、PMS症状に悩む女性にとって、ピルは有効な選択肢の一つです。

また、避妊目的だけでなく、ホルモンバランスを整えることで、生理に関連する諸症状を改善する効果も期待できます。

ピルの副作用と注意点

ピルは比較的安全性の高い薬剤ですが、副作用や注意点があります。

  • 吐き気、頭痛、乳房の張りなどの副作用が起こる可能性がある
  • 喫煙者や35歳以上の女性では、血栓症のリスクが高まる
  • 服用を中断すると、症状が再発する可能性がある

副作用が強い場合や持病がある場合は、医師に相談して服用の可否を判断することが大切です。

定期的な健診により、ピルの影響をモニタリングすることも重要です。

低用量ピルの特徴と選択

近年、ホルモン量を抑えた低用量ピルが主流となっています。

低用量ピルは以下のような特徴があります。

  • 副作用の発生率が低く、服用しやすい
  • 個人の症状や体質に合わせて、最適な種類を選択できる
  • 服用法が簡便で、継続しやすい

ピルの種類や用量は、医師との相談の上で決定します。

自己判断での服用は避け、必ず医師の指導に従うことが大切です。

ピルのメリット ピルの注意点
・避妊効果が高い
・生理痛や生理不順の改善
・月経関連症状の緩和
・子宮内膜症などの治療に応用可能
・副作用の可能性がある
・喫煙者や35歳以上の女性は要注意
・服用中断で症状再発の可能性
・医師の指導の下で服用が必要

ピルは適切な使用法と副作用への注意が必要不可欠です。

かかりつけの医師と相談しながら、自分に合ったピルの選択と服用を心がけましょう。

生理前の腹部痛の原因と対処法、病院受診の目安についてのまとめ

この記事では、生理前の腹部痛の原因と対処法、病院受診の目安などを解説しました。

  • ホルモンバランスの変化やストレスにより、生理痛や生理不順が起こることがある
  • 子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性もある
  • 腹痛と共に不正出血、高熱、嘔吐などの症状がある場合は要注意
  • 休養と安静、温める、鎮痛剤の使用で症状緩和を図る
  • 症状が続く場合は、婦人科を受診して適切な診断と治療を受けることが大切

また、ピルを服用することで、ホルモンバランスを調整し、生理痛や生理不順などの症状を改善できる可能性があります。

ピルの服用は医師の指導の下で行うことが重要です。

エニピルを詳しくみる

生理

問診票アイコン

2分で入力問診票入力はこちら