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低用量ピルは何歳まで飲める?注意ポイントと40歳以上へ変わりに使えるものを紹介

2025-05-08ピル

エニピル

低用量ピルの服用年齢は明確に決まっているわけではありません。

しかし、年齢とともにリスクが高まる人もいるため、健康状態や生活習慣を総合的に考慮する必要があります。

この記事では、低用量ピルの年齢に応じた注意点と、40歳以上の女性が代わりに使える選択肢をご紹介します。

自身の状況に合った最適な避妊法を見つけるヒントにしてください。

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尾崎 功治

記事の監修

尾崎 功治 医師

北京大学医学部卒業後、中国医師免許・日本医師免許を両国で取得。
帰国後、都内大学病院・総合診療科常勤医として勤務し外国人患者に特化した診療・医療インバウンドに従事。
現マーチクリニック院長として外国籍患者の診療や医療インバウンドを行う傍ら、前職エンジニアで現在も医療アプリの開発・コンサルテーション等、医療分野における事業展開のサポートに携わる。
【所属学会】
日本美容皮膚科学会・国際臨床医学会所属
マーチクリニック

低用量ピルの服用年齢の目安

低用量ピルは多くの女性に愛用されていますが、服用可能な年齢について疑問を持つ方も少なくありません。

ここでは、低用量ピルの年齢制限や注意点について解説します。

低用量ピルの年齢制限について

低用量ピルには明確な年齢制限はありませんが、年齢によってリスクが高まることがあります。

特に、35歳以上の喫煙者は、心血管系のリスクが上昇すると指摘されています。

35歳以上の喫煙者への注意喚起

35歳以上の喫煙者は、低用量ピルの服用に特に注意が必要です。

喫煙習慣がある方は、医師の診断を受けることが欠かせません。

また、低用量ピルの服用中は、以下の点に注意しましょう。

  • 定期的な血液検査や血圧測定を行う
  • 異常があれば早めに受診する
  • 禁煙に取り組む

高血圧や心血管系リスクがある人への注意点

高血圧や心血管系のリスクがある人も、年齢に関わらず低用量ピルの服用には注意が必要です。

糖尿病、肥満、片頭痛を持っている方も同様です。

これらの疾患がある場合、血栓症などの重篤な副作用のリスクが高まります。

低用量ピルの服用を検討する際は、必ず医師に相談しましょう。

年齢とリスク・メリットのバランス

年齢が高くなるほど、血栓症や脳卒中などのリスクは増大します。

一方で、更年期に近づくと、生理不順や生理痛など、低用量ピルで改善できる症状に悩む女性も増えてきます。

つまり、年齢とともに、低用量ピルのリスクとメリットを天秤にかける必要性が高まるのです。

医師の診察や定期検査を受けながら、総合的に判断することが大切です。

低用量ピル服用時の注意ポイント

低用量ピルの服用時には、いくつかの重要な注意点があります。

ここでは、事前の健康状態の把握、副作用のモニタリングと定期検査、服用開始時期と中断基準の個人差、医療者との相談の重要性について詳しく解説します。

事前の健康状態の把握の重要性

低用量ピルの服用を検討する際は、事前の健康状態を十分に把握することが重要です。

特に、以下のような方は注意が必要です。

  • 高血圧、糖尿病、肥満、片頭痛を抱えている方
  • 喫煙習慣のある方

これらの健康状態や習慣がある場合、低用量ピルの服用によるリスクが高まる可能性があるため、医師の診断が欠かせません。

副作用のモニタリングと定期検査の必要性

低用量ピルの服用中は、副作用の発現に注意を払う必要があります。

特に、血栓症などの重篤な副作用に備えて、以下のような対応が求められます。

  • 定期的な血液検査や血圧測定などを行う
  • 異常があれば早めに医療機関を受診する

副作用のモニタリングと定期検査を怠らないことで、安全性を高めながら低用量ピルの効果を得ることができます。

服用開始時期と中断基準の個人差

低用量ピルの服用開始時期と中断基準は、個人のホルモン状態や健康状態によって異なります。

以下のような点を総合的に判断する必要があります。

  • 症状の改善状況
  • 副作用の有無や程度
  • 年齢やライフステージの変化

医療者と相談しながら、個人に最適な服用スケジュールを決定することが重要です。

40歳以上の女性への代替手段

低用量ピルは年齢に関わらず注意深い選択が必要ですが、特に40歳以上の女性には副作用リスクなどの観点から、代替手段の検討が重要です。

ここでは、40歳以上の女性に適した主な選択肢をご紹介します。

ホルモン補充療法(HRT)の特徴と注意点

ホルモン補充療法(HRT)は、更年期障害の症状緩和を目的として用いられる場合があります。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充することで、ホットフラッシュや発汗などの不快な症状を和らげる効果が期待できます。

ただし、乳がんや血栓症の既往歴がある方、喫煙習慣のある方などは、HRTによるリスク上昇の可能性があるため、医師とよく相談してから開始しましょう。

IUD(子宮内避妊具)の特徴

IUD(子宮内避妊具)は、子宮内に挿入することで避妊効果を得る方法です。

ホルモン剤が体に与える影響を軽減しつつ、非常に高い避妊効果を得られます。

IUDには、銅製のものとホルモン放出型のものがあり、挿入後は3~5年程度効果が持続します。

ただし、月経が重くなったり、挿入時の痛みを伴う場合があるので、婦人科医とよく相談して選択しましょう。

バリア法の特徴と使用上の留意点

コンドームや殺精子剤などのバリア法は、ホルモンが関わらないため副作用のリスクが低いとされています。

性行為のたびに使用する必要がありますが、正しく使用すれば一定の避妊効果が期待できます。

ただし、使用者の正確な使用方法に効果が左右されやすい点には注意が必要です。

また、ラテックスアレルギーの方にはラテックス不使用のコンドームの選択が求められます。

最新の政府ガイドラインや参考文献の確認

40歳以上の女性の健康管理や避妊方法に関しては、厚生労働省などの公的機関から情報が発信されています。

定期的にガイドラインや保健指針をチェックし、最新の推奨を把握しておくことが大切です。

また、学術論文などの信頼できる情報源から知識を得ることで、医療者との建設的な相談にもつながります。

個人の状況に合わせた最適な選択を行うために、自ら情報を収集し活用していきましょう。

低用量ピルに限らず、40歳以上の女性が望む健康管理と避妊を実現するには、専門家の助言を参考にしながら、自身の状況を総合的に判断することが不可欠です。

定期検診を受け、体調の変化や不安な点は早めに相談するよう心がけましょう。

低用量ピルの年齢に関する注意ポイントと40歳以上の女性の代替手段のまとめ

低用量ピルは年齢によってリスクやメリットが変化するため、服用可能な年齢について疑問を持つ方も多いでしょう。

ここでは、低用量ピルの年齢に応じた注意点と、40歳以上の方が代わりに使える選択肢をまとめました。

  • 低用量ピルに明確な年齢制限はないが、35歳以上の喫煙者は特に注意が必要
  • 年齢とともに血栓症などのリスクが高まるため、医師の診察や定期検査を受けながら総合的に判断することが大切
  • 副作用のモニタリングと定期検査、服用開始・中断時期の相談が重要
  • 40歳以上では、ホルモン補充療法やIUD、バリア法などの代替手段の検討が有効
  • 個人の体質やライフスタイルに合わせて、医療機関と連携しながら最適な避妊法を選択することが重要

低用量ピルは避妊以外にも、生理の諸症状を緩和する効果が期待できます。

年齢とともに変化する体の状態に合わせて、上手に活用していきたいですね。

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